写真:Hiroko Oji
地図を見る17世紀初頭、ノルウェーとデンマークに挟まれたスウェーデンにとって、西にある北海への唯一の出入り口であったのがヨーテボリ(Goteborg)。「町をここに築け!」と言うグスタフ2世アドルフ王は、この町の創設者として知られており、彼の像がヨーテボリ市庁舎前の広場中央にたっています。地面を差し、ぐっと前方を見据えた顔の像は「北方の獅子」と呼ばれた人物だけのことがあって、とても逞しく感じます。
現役の鉄道駅としてはスウェーデン最古と言われるヨーテボリ中央駅から、西隣に建つ大型ショッピングセンター「ノルドスタン」を通り抜けると、この像のあるグスタフ・アドルフ広場に出ることができます。正面には市庁舎が建ち、そのまま運河沿いに進んでいくとクリスチャン教会や、市立博物館に繋がります。運河に沿って建ち並ぶ重厚な石造りの建物は、当時の大商人の住宅だったものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の北を流れるヨータ・エルヴ川に架かる橋の脇には、遠くからもその独特の姿を見ることができるのが、高さ86メートルの見晴らしの塔です。下半分は真っ白で、上に続く部分が真っ赤な外観から、市民には「リップ・スティック」と呼ばれ親しまれています。この塔のてっぺんからは、川から町並みに渡って素晴らしいパノラマが楽しめます。
また、近くには、1994年落成の、ガラスを多用した近代的なオペラハウスが建っています。オペラだけでなくバレエの公演にも利用されており、特に優れた音響効果で話題になる最新の技術を誇る施設です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るヨーテボリに残る最古の建物がクローンヒューセット!1643年に兵器庫として建てられ、煉瓦造りの建物や、北欧風の建物が集まっています。石畳が覆う中庭の周囲には、金、銀、ガラス、陶器などといった工房が軒を並べており、作品を購入することができ、伝統的な手工芸品をそろえたお土産物屋も並んでいます。また、石畳の上に設置されたアイアンワークのテーブルセットのカフェで一休みしたり、荷馬車や荷車が置かれた当時の町並みの風情をたっぷり楽しめる一角になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るスウェーデンのアムステルダムともいわれるヨーテボリの運河沿いにある、市庁舎やクリスチャン教会と並ぶ煉瓦造りの重厚な建物が、市立博物館です。元は東インド会社の18世紀の建物で、19世紀のヨーテボリ付近の生活史、ヴァイキング時代の歴史、東洋から運び込まれた磁器などの展示が見られます。子どもたちも楽しめるよう工夫されており、デジタル機器を活用した展示などもあり、先進的な面が見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るオペラハウスの西隣、ヨータ・エルヴ川に本物の船を何種類も浮かべて見学できるようになっている施設が海洋センターです。
海洋センターでは、スカンジナビアで最大の軍艦である駆逐艦HSMSスモーランド(Smaland)号、潜水艦ノール・カパレン(Nordkaparen)号をはじめ、消防艇、貨物船、商業船、灯台船、タグボート・・・など、通路で繋がれ順を追って船内探検ができるようになっています。狭い内部に入るとまさしく船員になったような感覚になるほど、リアルな体験ができます。中には、カフェとショップになっているのもあって、伝統的なスウェーデンのスイーツが楽しめ、一休みできますよ。
なお、必要ならば、アプリとオーディオガイドをダウンロードして、無料で訪問後も情報を楽しめるサービスもありますので、現地でお確かめくださいね。
いかがでしたか?ここでご紹介したほかにも、ヨータ広場に面したヨーテボリ美術館や近くのリセベリー公園はじめ、港周辺の水族館併設の海洋博物館やマストフッグ教会などがあります。教会は小高い丘の上に建ち、美しい海と町を一望するスポットの一つ。また、スウェーデン最大の植物園へもトラムで行くことができます。これらの観光には、お得で便利なヨーテボリ・シティカードという優れものがありますので、どうぞご利用ください。
スウェーデンと言えば、首都のストックホルムしか頭に浮かんでこないという方も多いと思いますが、このヨーテボリは、ストックホルムから列車で3時間ほどで訪れることができます。また、デンマークのフレデリクスハウン(Frederikshavn)という港町からならフェリーで3時間15分の船の旅。フェリーの着く港から鉄道駅までバスやトラムが走り移動にも便利です。鉄道駅直通のホテルをはじめ、宿泊施設も充実していますので、一泊だけでも滞在なさって観光されてはいかがでしょうか。
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(2024/4/18更新)
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