伊豆随一のパワースポット!「三嶋大社」のご利益&見どころ

伊豆随一のパワースポット!「三嶋大社」のご利益&見どころ

更新日:2018/05/03 19:26

大宮 つるのプロフィール写真 大宮 つる 開運ライター、台湾愛好ライター
水の都、うなぎの町として知られている静岡県三島に、伊豆随一のパワースポット「三嶋大社」があります。三嶋大社のご本殿は、人気のパワースポット「出雲大社」と並び、国内最大級の大きさ…!
実は、三嶋大社には、出雲大社の主祭神である大国主命(=大黒さま)の息子の神…事代主命(=恵比寿さま)が祀られており、出雲大社と関係の深さが感じられる神社なんです。今回は、三嶋大社のご利益・見どころをご紹介します。

伊豆随一のパワースポット「三嶋大社」のご利益は?

伊豆随一のパワースポット「三嶋大社」のご利益は?

写真:大宮 つる

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伊豆国(いずのくに)一ノ宮・伊豆国総社である「三嶋大社」。

伊豆国とは、かつて日本の地方行政区分だった令制国の1つで、現代でいうと“静岡県伊豆半島”、“東京都伊豆諸島”が相当する地域になります。ある地域の中でもっとも社格の高いとされる神社が“一ノ宮”ですから、伊豆の中で一番格式の高い神社は、三嶋大社ということになるわけですね。また、源頼朝公が源氏再興を祈願した神社としても知られ、“日本総鎮守”と仰がれていた時代もありました。

伊豆随一のパワースポット「三嶋大社」のご利益は?

写真:大宮 つる

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三嶋大社にお祀りされているご祭神は、大山祇命(おおやまつみのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)の2柱です。こちらの神さまたちを“三嶋大明神”と総称しています。

大山祇命は、山林農産の守護神。事代主命は、「出雲大社」のご祭神である大国主命(おおくにぬしのみこと=大黒さま)の息子にあたり、“恵比寿さま”として親しまれています。このことから、三嶋大社のご利益は、商売繁盛、家内安全、交通安全、厄除けなどに篤いといわれています。

ちなみに、事代主命は「宮中八神殿」にお祀りされており、天皇を守護する神様8神のうちの一柱です。

三嶋大社は横から鑑賞するのが肝!

三嶋大社は横から鑑賞するのが肝!

写真:大宮 つる

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三嶋大社の拝殿・幣殿・ご本殿は、1854年に起きた東海大地震によって倒壊したことから、当時の神主である矢田部盛治氏によって再建されました(国の重要文化財指定)。

「いざ参拝を……」ということで、お賽銭箱の前で祈願される方が少なくないかと思いますが、参拝を終えたら、拝殿の向かって左側に移動し、横から眺めてみることをオススメします!

三嶋大社の特徴の一つとして、ご本殿の大きさがあります。この大きさは、高さ23メートル、鬼瓦の高さ4メートルもあり、「出雲大社」とともに国内最大級なんだそう! 屋根の形も切妻屋根(きりづまやね)といって、本を開いて伏せたような形の屋根となっており、特徴的なものとなっています。

ご本殿の上にも注目…「鰹木」5本!

ご本殿の上にも注目…「鰹木」5本!

写真:大宮 つる

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さらに、ご本殿の上に注目してみてください。

ご本殿の上を見てみると、屋根に設けられた部材が5本乗っていることに気づきます。この木は“鰹木(かつおぎ)”と呼ばれているものです。一般的に、偶数だと女の神さま、奇数だと男の神さまを祀っているということを示しており、三嶋大社の場合は5本ですので、男の神さまが祀られていることになるわけですね(※大山祇命、事代主命ともに男の神さま)。

拝殿上の彫刻にも注目!

拝殿上の彫刻にも注目!

写真:大宮 つる

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横から眺めたら、もう一度拝殿前に戻り、その上の彫刻も必見です。

中央部分の彫刻は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋戸(あめのいわやど)から出てくる様子を表しています。
向かって右側の彫刻は、奈良時代の学者・吉備真備(きびのまきび)が囲碁をしている様子です。遣唐使として唐に渡り、暦学の書を持ち帰ってきた方として知られています。この彫刻は“知恵”を表しているとのこと。
向かって左側の彫刻は、源三位頼政がヌエ(日本で伝承される妖怪)を退治した様子。この彫刻が意味することは、“勇気・決断”といいます。これらの彫刻は、“知恵”と“勇気・決断”の両輪があることが大切ということを意味しているそうですよ。

ほかにも、多くの素晴らしい彫刻が施されており、それぞれに意味がこめられているようですので、じっくり眺めてみてはいかがでしょうか?

三嶋大社の神のお使いは、鹿ではなく「うなぎ」です!

三嶋大社の神のお使いは、鹿ではなく「うなぎ」です!

写真:大宮 つる

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三嶋大社には神鹿園があり、三嶋大社の“神のお使い”はシカかと思いきや、こちらのシカは大正時代に「春日大社(奈良県)」から譲り受けたもの。神鹿であることは間違いありませんが、三嶋大社の神のお使いは「鰻(うなぎ)」なのです。

三嶋大社の神のお使いは、鹿ではなく「うなぎ」です!

写真:大宮 つる

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“鰻”を神使いとしている地域に岐阜県、東京都日野市、山梨県の一部地域などがありますが、鰻を食べない地域として知られています。逆に、三島では“鰻”を神使いとしているにもかかわらず、街中には美味しい鰻が食べられる飲食店が多数あります。

不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、三島でも江戸時代末期までは鰻を食べることはご法度。鰻を捕まえて食べると神罰があたるという言い伝えもありました。三島で鰻を食べ始めるキッカケとなったのは、幕末に薩摩と長州の兵隊たちが三島宿に泊まった際に、鰻を手あたり次第捕獲し、かば焼きにして食べても神罰があたらなかった様子を見たからだとか。

“三島のうなぎ”は全国的にも有名です。美味しいうなぎを食べて、三嶋大社のご利益をより一層篤く頂いてくださいね!

※写真は、「三島のうなぎ食事処 - すみの坊」のうな丼

伊豆随一のパワースポット「三嶋大社」でリフレッシュ!

以上、伊豆にあるパワースポット「三嶋大社」のご利益や見どころについてご紹介しました。本文中ではご紹介できませんでしたが、境内は広く、多くの見どころがあります。三嶋大社のいい氣を感じながら、のんびり散策してみてくださいね。

<基本情報>
住所:静岡県三島市大宮町2-1-5
電話番号:055-975-0172
アクセス:JR東海道新幹線、東海道線「三島駅」から徒歩約15分、伊豆箱根鉄道駿豆線「三島広小路駅」から徒歩12分、伊豆箱根鉄道駿豆線「三島田町駅」から徒歩10分の距離。
車の場合は、東名高速道路「沼津IC」から約20分の距離(駐車場は有料)。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/04−2016/04/28 訪問

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