京都「鹿王院」の静寂の参道にウットリ!新緑の青もみじを堪能しよう

京都「鹿王院」の静寂の参道にウットリ!新緑の青もみじを堪能しよう

更新日:2017/10/31 13:45

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
嵐山にほど近い「鹿王院(ろくおういん)」は、美しい参道がある小さな古刹。そして嵐山を借景とする庭園は、秋には紅葉の穴場スポットとして多くの観光客が訪れます。しかし、「青もみじ」や新緑の頃は訪れる人もさほど多くなく、静寂に包まれた参道や庭園を独り占めできるベストシーズン!京都通におすすめしたい「鹿王院」をご紹介します。

「青もみじ」の参道が素晴らしい!「鹿王院」の魅力

「青もみじ」の参道が素晴らしい!「鹿王院」の魅力

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京都の人気観光地、嵐山から徒歩約15分程の距離にある「鹿王院(ろくおういん)」は臨済宗の単立寺院。観光地の雑踏から離れた場所にあり、大通りにも面していないため、非常に静かな寺院でもあります。

その「鹿王院」、山門をくぐればまずは印象的な参道がお出迎え。ある意味京都らしい、長く伸びる石畳の参道は、ところどころ木漏れ日が差す、さながらもみじのトンネル!新緑の季節から夏まで、萌えるような「青もみじ」を堪能することができます。

まずはその静けさを存分に味わおう

まずはその静けさを存分に味わおう

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青々としたもみじ、そして参道脇の美しい苔など全てが絵になる「鹿王院」の参道は、ついついシャッターを押したくなる気にさせる、京都の寺院でも随一の絶景参道なのです。前述の通り「鹿王院」は閑静な住宅街にあるため、騒音らしい騒音がほとんど聞こえません。まずは存分に静寂に包まれた絶景の参道を堪能しましょう。日常の喧騒から癒されること間違いナシです。

多くの人気寺院が軒を連ねる嵐山・嵯峨野地区ですが、この「鹿王院」だけは逆方向にあるため、こんな素敵な景色もじっくりと独り占めすることができるのです。

由緒ただしき「鹿王院」

由緒ただしき「鹿王院」

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「鹿王院」の開基は足利義満で、もともとは宝幢寺(ほうどうじ)と呼ばれる寺の塔頭でした。当時の京都でも特に格式の高い禅宗寺院だった宝幢寺だったのですが、応仁の乱に巻き込まれ荒廃し、現在その姿を残しているのは「鹿王院」だけ。ちなみにその名の由来は建立時に野生の鹿の群れが現れたからなのだとか。

創建時の姿を残すといわれる画像の総門や、足利義満筆の扁額、運慶作とされる本尊の釈迦如来像、その他数々の重要文化財を保持する由緒正しき寺院でもあります。

庭園もまた、みどころの一つ!

庭園もまた、みどころの一つ!

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「鹿王院」の見どころは参道だけではありません。庭園もまた見事で、京都市の名勝に指定されている枯山水の庭は、日本最初の平庭式の枯山水庭園といわれています。

創建の頃は池泉式庭園だったとされていますが、現在は枯山水庭園。印象的な佇まいの舎利殿と嵐山を借景とする枯山水庭園は見入ってしまう程見事なものです。秋になると見事な紅葉の絶景庭園となるのですが、新緑の頃の静けさもまた捨てがたいものです。

秋への期待を胸に、帰路へ

秋への期待を胸に、帰路へ

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存分に「鹿王院」を堪能したのなら、帰路は再び方丈から山門まで絶景の参道を行きます。ぜひ帰路はこの光景が秋になったことを想像してみてください。そして、もう一度その頃に「鹿王院」を訪れれば、また違った表情を見せてくれることでしょう。

京都の良さは季節ごとに全く異なる表情を楽しめるから。だから人は何度も京都を訪れるのかもしれませんね。

絶景の参道、鹿王院へのいざない

京都の寺院といえばどこも観光客でごった返すイメージがありますが、この鹿王院はまだまだマイナーな存在。いまや日本中どこにでも現れるインバウンドの外国人観光客もほとんど見かけないため、じっくりゆっくりと京都らしい時間を堪能するには貴重な存在かもしれません。

なお、庭園に面した客殿は女性専用の宿坊にもなっています。どっぷりと「鹿王院」の癒しに満ちた空間に浸りたいなら、宿坊体験してみるのもアリかもしれません。

<鹿王院の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
電話番号:075-861-1645
アクセス:嵐電「鹿王院駅」より徒歩約4分、阪急「嵐山駅」より徒歩約18分

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/01 訪問

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