写真:たび パンダ
地図を見る「大阪市立東洋陶磁美術館」は、住友グループから大阪市に「安宅コレクション」が寄贈されたのをきっかけに、1982年に設立されました。その後「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」など寄贈が相次ぎ、現在の館蔵品数は、国宝2点・重要文化財13点を含む約6000点!世界第一級の質・量を誇る東洋陶磁コレクションとなりました。
平常展では、豊臣家ゆかりの国宝「油滴天目茶碗」や、鴻池家伝来の国宝「飛青磁花生」に出会えます。オススメは、最盛期の高麗青磁「青磁彫刻 童女形水滴」と「青磁彫刻 童子形水滴」。2人ちょこんと並ぶ姿がカワイイ美術館の人気者です。(それぞれの展示期間は美術館の公式HPでご確認ください。)
展示方法にも工夫が凝らされており「自然採光展示ケース」や最新のLEDを用いた照明で、作品が本来持つ極上の美しさを堪能できます。
写真:たび パンダ
地図を見る「大阪市立東洋陶磁美術館」では、2016年4月29日(金)から7月31日(日)まで、特別展『没後100年 宮川香山(みやがわこうざん)』を開催しています。宮川香山は、器の表面に動植物などがリアルに浮き出た「高浮彫」などの超絶技巧で、明治時代に世界を驚かせた天才陶芸家。今回の特別展では「田邊哲人(たなべてつんど)コレクション」を中心に、時代を追って紹介されています。
鑑賞のコツは、作品名をチェックして細部までしっかり見ること。石灯籠の火袋に隠れたサルや、見えるか見えないかの薄い線で描かれた柳の木など、細部まで緻密に作られています。
また、後期の作品は色にも注目してください。「色彩の魔術師」と呼ばれた香山が、実験に実験を重ねて生み出した「釉下彩(ゆうかさい)」を用いた作品は、ため息が出る美しさです。
館内は撮影禁止ですが、2階の第2ロビーのみ撮影OKです!(フラッシュ禁止)
写真:たび パンダ
地図を見る1階受付横のミュージアムショップでは「大阪市立東洋陶磁美術館」オリジナルの展覧会図録やポストカードなどが販売されています。現在開催中の特別展『没後100年 宮川香山』グッズは2階のミュージアムショップにあり、チケットホルダーやスイーツなど展覧会場限定グッズが並んでいます。
写真は2階のミュージアムショップで販売されているグッズです。『高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指』のネコをフィギュアにした根付けで、3.5cmほどの小さなネコですが、毛や歯まで精巧に再現されています。同じネコのキーホルダーもありますよ。
写真:たび パンダ
地図を見る喫茶「サロン」は、入口脇にあるクラシカルな喫茶店。
小さな入口を入ると、開放感たっぷりの大きな窓が。北側の大きな窓からはバラ園へと続く「バラの小径」が、西側の窓からは中之島のシンボル 「大阪市中央公会堂」が見える絶好のロケーション。今回の食器はロイヤル・コペンハーゲン!過去に開催されたマイセン展ではマイセンの食器でした。ボリューム満点のトーストサンドや、バラの小径にちなんだ名物のバラ紅茶やバラジュースをいただくこともできます。
外から直接喫茶に入ることもできるので、待ち合わせにも便利です。
写真:たび パンダ
地図を見る2016年12月10日(土)から2017年3月26日(日)まで、特別展『台北 國立故宮博物院 ー 北宋汝窯青磁水仙盆』が開催されます。
中国陶磁の名品中の名品「青磁 無紋水仙盆」が日本初上陸。國立故宮博物院と東洋陶磁美術館がタッグを組み、世界の至宝「北宋汝窯 青磁水仙盆」の名品が一堂に会するまたとないチャンスです。お見逃しなく!
「大阪市立東洋陶磁美術館」は、淀屋橋や北浜から歩いて5分。美術館周辺には、赤レンガのアーチが美しい「大阪市中央公会堂」や、この春リニューアルオープンした「大阪府立中之島図書館」など、大阪の古き良き時代を感じさせるレトロ建築がたくさん残っています。
にぎやかな大阪も楽しいけれど、時には街の喧噪を忘れてゆっくり東洋陶磁の世界にひたってみるのはいかがでしょうか。
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(2024/3/28更新)
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