最初にご紹介するのは、こちらの写真「いがわこみち」。郡上八幡旧庁舎記念館の南側裏手にあり、脇には鯉や川魚も泳ぐ用水が流れています。夏にはスイカが冷やされていたり、共同洗濯場が3箇所あったりと、豊かな水と共に暮らしてきた「水のまち」といわれる郡上八幡らしい風景があります。
市と県の史跡文化財で日本名水百選第1号に選ばれた湧水「宗祇水」や風情ある柳と水路とともに小石が敷き詰められた小路「やなか水のこみち」も、郡上八幡ならではのスポット!散策していると、「やなか水のこみち」など、ポケットパークという水を中心のテーマとした小さな公園が町のいたるところにあるのに気づくことでしょう。郡上八幡特有の水を利用するシステム「水舟」は、飲用水として飲めるので、散策の休憩にぜひどうぞ。
また、町の中心を流れる清流・吉田川やその支流である小駄良川の景観も素晴らしく、吉田川にかかる新橋や宮ヶ瀬橋から眼下を眺めたり、吉田川沿いの吉田川親水遊歩道を散策すれば、美しい自然に心から癒されます。吉田川の北側に広がる職人町や鍛冶屋町、柳町などの郡上八幡北町は、防犯や延焼を防ぐための袖壁が特徴な家屋があったり、その脇には水路があったりと、現在でも城下町の面影を残し古い町並みが続きます。
郡上八幡旧庁舎記念館から「いがわこみち」をゆったりと歩いて行くと、町家を改装した「Takara Gallery workroom(タカラギャラリーワークルーム)」に到着します。こちらでは、郡上八幡が発祥ともいわれるスクリーン版をつかった孔版印刷の技法「シルクスクリーン印刷」を使い、自分だけのオンリーワンのオリジナル手ぬぐいを制作できます。
現在、地場産業であるシルクスクリーン印刷を使った制作体験ができるのは、こちらのお店だけで、制作体験時間はおよそ30分。とっても楽しく、かわいい手ぬぐいがあっという間に完成しちゃうんです!手ぬぐいの色は、白・黄・桃・青の4色で、印刷する柄は約30種類、インク色は約20種類も。しかも、柄は毎年季節毎(春、初夏(梅雨)、夏、秋、冬)にデザインが考案され、柄の配置や色を含め自由に選択できるのでオリジナリティ満載!
通常の90cm手ぬぐいの他、郡上おどり用に100cmも用意されていますよ。予約してから訪問するのがオススメですが、予約いっぱいの場合でも、国内外のアーティストが制作した品々が多数販売されているので、お土産選びにぜひ訪問を。
続いてご紹介するのは、飲食店など店頭にならぶ「食品サンプル」を制作体験できる「さんぷる工房」。最初にご紹介した食品サンプルも郡上八幡が発祥とされ、生産量は日本一で全国シェアは約6割をも超える地場産業です。
現在、「天ぷら&レタス(※)」、「アイスカップ(※)」、「スイーツタルト」のサンプル作り体験が可能。お店の方が丁寧に解説してくれ、完成品はお土産として持ち帰ることができます。本物そっくりに完成した時の感動を、ぜひ味わってみて下さいね!制作体験の他に、本物と見間違うほどの食品サンプルの展示やお土産品も販売されています。
制作体験は、吉田川の南側にある本館「さんぷる工房」で。本館から北に歩いて5分ほどの場所に「さんぷる工房 北町館」もあり、食品サンプルの販売とともにカフェを併設。ソフトクリームやシフォンケーキなどがあり、店内はもちろんテイクアウトも可能。本物そっくりのソフトクリームの食品サンプルがあり、本物と比べると更にクオリティの高さにビックリ!北町館限定の食品サンプルの販売もあるので要チェックです。
※体験により、保護者同伴などの条件や年齢制限有。詳しくは、記事最後の関連MEMO欄のさんぷる工房のHPをご確認下さい。
郡上八幡の町並みを散策したり、楽しい体験をしていくと、そろそろお腹も空いてきますよね。そんな時に、のんびりと休憩するのにぴったりなお店が、女心をくすぐるオシャレカフェ「糸カフェ」です。
2014年7月オープンと比較的新しいお店ですが、築90年の町家を素敵にリノベーション!全面ガラス張りで、店内は自然の風合いが生かされたやわらかな雰囲気。どこか懐かしさも感じられ、時間を忘れてしまうような居心地の良さがあります。お店で提供される軽食やスイーツ、ドリンクは、地元のお店やこだわりの新鮮な食材、フェアトレード食材をメインで使用。特製バナナケーキや季節のきまぐれスイーツが人気です。
店主が、人と人、そしてモノとのつながりをとても大切にしたいという思いから、お店を「糸」と名付けたそう。そのため、カフェの営業とともに、糸CAFEマルシェ(毎月第一日曜)やワークショップ、ライブなど、様々なイベントが開催。店内の商品棚にも、店主選りすぐりの商品やワークショップの作家さんの1点ものなども並んでいるので、忘れずにみて下さいね。
※イベントの開催などについては、記事最後の関連MEMO欄の糸カフェのFacebookにてご確認下さい。
最後にご紹介するのは、郡上八幡旧庁舎記念館の南側むかいにある和洋菓子店「中庄」。創業約60年の老舗で、地元や季節折々の旬な果物や食材を使って、和と洋の両方のお菓子が手に入ります。お土産としてお持ち帰りのほか、店頭のテーブルではコーヒーなどとともに、その場で食べることも可能です。
お土産には、岐阜県の銘菓として名高い鮎菓子の「郡上大鮎」やきな粉の焼き菓子「豆なかな」、郡上八幡城がデザインされたクッキーもオススメ。また、夏季限定にはなりますが、清流が流れる郡上八幡らしく「清流のしずく」という見ためも涼やかな天然水のゼリーがあり、黒蜜や白蜜をかけていただくお店ならではのスイーツです。
そして、2016年4月27日から運行を開始した長良川鉄道の観光列車「ながら」のスイーツプランで提供されるのは、実は中庄の特製スイーツ!「ながら」は、JR九州の「ななつ星」などを手掛けた水戸岡鋭治氏デザインの素敵な車両。特別感のある「ながら」で、美味しいスイーツを食べながら、長良川沿線の絶景を眺めながら過ごす時間も格別ですよ。
いかがでしたでしょうか?今回は、町の中心である総合観光案内所・休憩所の郡上八幡旧庁舎記念館を起点に、徒歩で郡上八幡を満喫できる場所をご紹介しました。初めて訪れる場合は、まずは、記念館でいろいろ情報収集するとよいでしょう。記念館は、登録有形文化財でノスタルジックな佇まいなので、写真撮影にも最適ですよ。
近年天空の城として話題となった郡上八幡城や、郡上おどり開催期間以外でも毎日郡上おどりの実演を楽しめる郡上八幡博覧館など、今回ご紹介できなかった見所もまだまだたっぷり。今度の休日は、散策するほどに楽しい郡上八幡を、ぜひ訪れてみませんか?
※各お店の情報は、記事最後の関連MEMO欄よりご確認下さい。
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