ご紹介する「佐野川温泉」は、静岡県との県境、山梨県南部町にあります。左手に佐野川を見ながら入った山奥にあり、周囲にあるのは自然だけの、まさに一軒宿です。
佐野川温泉は、今から約40年前「硫黄のような匂いがする水が川に流れている」のを発見され、土地を購入して宿を始めたのがきっかけなのだそう。ここに湧く温泉は「単純硫黄泉」と言う泉質で、飲むと、糖尿病や痛風などに効果があるとされています。源泉を一番に考え、本物の温泉に入れる温泉宿と言われ、たちまち口コミで話題となり、週末や休日ともなれば、わざわざ遠方から入浴に訪れるので、駐車場に車が止めきらないほど。日帰り入浴もやっていて、地元の常連客が訪れるので、常に客足の絶えない、人気の温泉宿です。
宿の大浴場は、男女別に内風呂・露天風呂があります。こちらは内風呂で、浴室に窓がありますが、ほとんどの窓が閉めっぱなしなので、湯気が充満していてる状態で立ちこめています。そのため、扉を開けた瞬間「ぷ〜ん」と茹で卵のような独特な匂いが鼻に付きます。この匂いは、よく硫黄の匂いとも言われますが、温泉の鉱泉中に含まれている「硫化水素」の匂いで、いかにも体に効きそうな感じがします。
それもそのはずで、右側は、源泉を加熱した「源泉加熱」の湯。左側は、源泉そのままの「原泉湯」になっていて、かけ流しの源泉を使っているからこそ匂いがするのですね。
【温泉データ】
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性低温泉)
源泉温度:31.5度 pH9.68
外来入浴:あり
変わってこちらは、露天風呂です。内風呂同様に、源泉そのままの湯と加熱された湯の、温度の違う2種類のお風呂があります。その日の気温に応じて多少違いがあるようですが、源泉の温度は31.5度です。少し冷たく感じる温度ですが、体が慣れれば、いつまでも浸かっていられるので、体の芯から温まることができ、加熱された湯と交互に入れば、お肌の引き締め効果もあります。冷え性など、女性ならではの悩みを解決してくれるような温泉で、効能はこの他に、アトピー・慢性皮膚病などにも効果があるそうです。
無色透明の滑らかな感触の湯で、温泉に浸かっていると、最初は皮膚に何の反応もなかったのに、温泉に含まれる成分の何かが反応してか、だんだんと皮膚の表面に泡が付いてくるのが分かります。何とも不思議な現象で、温泉の力を感じられるようなので、是非とも体感してみては?
ここは山奥にあるので、夜は露天風呂から星空が綺麗に見られ、桜の木が植えられているので、春は季節限定で花見風呂も楽しめます。浴槽も広く、リラックスして入れるので、疲労回復にも抜群です!
お風呂に浸かるのも良いのですが、ここは飲泉ができるので、せっかく訪れたなら、飲んでおきたいところです。飲泉できる場所は、内風呂と露天風呂の2ヶ所あり、それぞれ湯口にコップを置いてあるので、すぐに分かります。
飲泉できる温泉は、どちらも同じですが、露天風呂の湯口の方が、より新鮮な湯を飲むことができるのでお勧め。茹で卵のような匂いの温かい湯で、飲むと胃が温められるので胃腸に優しく、糖尿病・痛風・便秘などに効き目があるのだとか。ここから、ペットボトルに入れて持ち帰る人の姿も見られ、これを求めてわざわざ来る人もいるのだそう。冬は、外気温が低く、寒いのですが、それを乗り越えても汲んで持ち帰る人の姿もあるほどです。目にも良く、健康増進も期待できるので、是非如何でしょうか?
ご紹介する「佐野川温泉」は、東名高速道路「富士IC」から、車で国道139号線、県道25号線、県道10号線を経由した、静岡県と山梨県のほぼ境にある宿です。県道10号から、左手に佐野川を見ながら約500mほど入った、大自然に囲まれた場所にあります。
佐野川温泉では、自然の沼を使って、ニジマスが養殖されています。山間のロケーションにぴったりの美味しい川魚や、山菜などの料理を頂けるので、是非宿泊してゆっくりされてみても良いですね。
とにかく良質な温泉に恵まれた温泉宿で、佐野川温泉だけを支持する、絶対的な常連客も多くいます。温泉通を唸らせるような、佐野川温泉だけが持っている温泉力を確かめられる、効果てき面の温泉!なので、是非訪れて、その違いを体で感じとってみて下さい!
【佐野川温泉】
住所:山梨県南巨摩郡南部町井出3482−1
TEL:0556−67−3216
※営業時間・料金については、上記TELへ直接お問い合わせ下さい。
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