写真:しの
地図を見る日本のそばは縄文時代後期に大陸より朝鮮半島を経由して伝来したとする説があります。
品種改良された現代のそばとは違い、この対馬のそば「対州そば」は原種に近く、小粒で風味が強いのが特徴です。また、コシも強めですよ。
対馬には対州そばが食べられるお店はいくつかありますが、今回利用させて頂いたお店は麺の専門店の「体験であり塾匠」さんです。対州そばも温かいものと冷たいもの、いずれも対応してくださいます。
こちらのお店はそば打ち体験も行っているので、興味のある方は是非体験してみて下さい。(要予約)
■今回ご紹介したお店について■
店名:体験であい塾匠
住所:長崎県対馬市厳原町下原82-12
電話番号:0920-56-0118
写真:しの
地図を見る江戸時代の頃、対馬は起伏に富む地形の為耕作できる土地が狭く、米、麦もあまり取れず飢饉におそわれることもしばしばあったとか。1715年、原田三郎右ヱ門が薩摩の地に潜入し、監視の目を潜り抜け、種芋を対馬に持ち帰り栽培を始めた事により対馬全土に広がり、食糧難を救ったと言われています。
その為、対馬ではさつまいもの事を「孝行いも」と呼ばれています。また、さつまいもが原料の「せんそば」を親しみやすくしようと商品化したものが「孝行麺」です。「孝行麺」はお土産物などにも重宝しますよ。
さて、その製法はさつま芋を細かく砕いたものを発酵させ「せん」と呼ばれる澱粉でできた「せんだんご」を使い、熱湯でこねてそばの要領で麺にしていきます。
見た目は少し透明感がある黒っぽい麺です。そして何と言ってもその特徴は食感。かなりもっちもちです。コシはやや弱めの韓国式冷麺位あります。具はかまぼこや鶏肉が使われる事が多いです。
*尚、今回は「対州そば」と同じく「体験であい塾匠」さんで頂きました。
写真:しの
地図を見るせんそばと同じくさつまいもが原料で「せん」を利用した太くて短い麺が「ろくべえ」です。
せんそばとの大きな違いは、せんそばはそばを打つ要領で麺を作りますが、ろくべえは専用の機械で麺を押し出します。中国でもこういった押し出し型を使った麺がありますが、日本ではかなり珍しいです。
太さはうどんほど。その太めの麺、かつ押し出して作っており短いので、ちりれんげですくって食べてもお箸で食べてもいい位の長さです。
弾力があってぷりっぷりとしているのも面白いです。
出汁は鶏と魚介の濃厚なお味。
具にはかまぼこ、名産であるしいたけが利用される事が多いです。
また、今回利用させて頂いたお店はなんと皇室の方へ献上された事もあるとか。貴重な一品です。空港からも近いので是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
■今回ご紹介したお店■
店名:お食事処 千馬
住所:長崎県対馬市美津島町鶏知乙343
電話番号:0920-54-2414
写真:しの
地図を見る麺ではないですが、「せんだんご」を利用し、黒蜜ときなこをかけたお団子もありました。スイーツ感覚で頂けますよ。こちらも面白いので是非お召し上がり下さい。
いかがでしたでしょうか?
対馬は大陸に近く、また島でもあるという立地条件のもと、個性的な麺が誕生し、親しまれています。
ココならでは!の「オンリーワン麺」を求めるなら対馬はもってこいですよ。
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(2024/3/19更新)
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