毎月開催!宮城県「南三陸福興市」人々を魅了し続けるイベントをご紹介

毎月開催!宮城県「南三陸福興市」人々を魅了し続けるイベントをご紹介

更新日:2016/04/27 14:06

彰 伴治のプロフィール写真 彰 伴治 温泉ソムリエマスター、平泉世界遺産ネット検定1級、三陸鉄道ネット検定1級、岩手おもてなしネット検定1級
宮城県南三陸町で東日本大震災の翌月から毎月開催されている「南三陸福興市」は、夏には海から豪快に打ちあがる花火や幻想的なかがり火、秋から冬にかけては餅つきなどの季節の風物詩的なイベントが、また、一年を通して用意されるステージでは豪華アーティストによる競演など、多彩なイベントが繰り広げられます。初開催から5年を過ぎても訪れる人々を魅了し続ける、南三陸福興市のイベントをご紹介します。

大迫力の水中花火と太鼓の競演

大迫力の水中花火と太鼓の競演

提供元:南三陸観光協会

http://www.m-kankou.jp/地図を見る

一年を通して開催される福興市の中で、最も盛り上がりを見せるのが毎年7月に開催される「志津川(しづがわ)湾夏祭り福興市」。土曜の昼過ぎから始まるお祭りは、陽が落ちると海上から豪快に打ちあがる「水中花火」と、地元の郷土芸能を受け継ぐ創作和太鼓チーム「大森創作太鼓旭ヶ浦」との迫力の競演が繰り広げられます。

大森創作太鼓旭ヶ浦の演目は、昭和35年に旧志津川町を襲ったチリ地震津波を題材とした「津波復興太鼓」。花火をバックに奏でられる想いのこもった演奏には、思わず熱いものがこみ上げて来ます。

また、打ち上げられる花火は「夢メッセージ花火」。「未来への夢」や「感謝」などの想いが込められる花火には個人で協賛することが可能。協賛金に添えて送るメッセージは、金額にかかわらず全て読み上げられ、マイ花火気分を味わうことが出来ます。

トコヤッサイ?ダンスコンテストは飛び入りOK

トコヤッサイ?ダンスコンテストは飛び入りOK

写真:彰 伴治

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志津川湾夏祭り福興市では「トコヤッサイ」ダンスコンテストも行われます。トコヤッサイとは、志津川町と歌津町が合併して南三陸町が誕生する以前に志津川町で生まれた曲で、戸倉(とぐら)という地区の伝統芸能と浜甚句をテンポの良い曲にアレンジして出来たダンス音楽。

震災前から行われていたダンスコンテストは、一時中断しますが見事に復活。仮装も含めたオリジナルのダンスコンテストには、町内のほとんどの生徒達が参加して盛大に盛り上がります。また、観光客や買物客も町の観光協会や商店街の方々に交じって参加できるので、飛び入り参加して一緒に盛り上がりましょう!

幻想的なかがり火祭りには浴衣でどうぞ

幻想的なかがり火祭りには浴衣でどうぞ

写真:彰 伴治

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毎年8月には、福興市の中でも最も重要なイベントである「八幡川かがり火祭り福興市」が開催されます。かがり火とは古来の照明具で、暖を取るために地面で火を起こすたき火と違い、照明用としてかがり籠と言われる器具で松などの木を燃やすもの。この火を移動する時に使うのが松明(たいまつ)です。

地元の由緒ある神社から御神火を運ぶのは子供達。その火を松明を使ってかがり火に移す前に厳かな神事が行われ、会場は一気に神聖な雰囲気に。その後地元の青年によりかがり火が灯されると、今度はさながら戦国時代の世界に。

こんな雰囲気には和装がピッタリ。かがり火祭り福興市では男女にかかわらず、浴衣を着て参加すると南三陸オリジナルグッズのお土産がもらえたりする特典があります。お持ちの方はぜひ浴衣を来て参加してみて下さい。お土産だけでなく、より一層会場の雰囲気を楽しむことが出来ますよ。ただ浴衣は着付けが難しく、特に女性の方はどうしようかと悩む方もいらっしゃるかと思いますが心配ご無用、会場で着付けをしてくれるサービスがあるので安心して浴衣をお持ち下さい。

魅力的なアーティストによる多彩なステージ

魅力的なアーティストによる多彩なステージ

写真:彰 伴治

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福興市では毎回ステージが用意され、ビッグバンドやポップス、演歌、歌謡曲などの多彩なステージが繰り広げられます。出演するアーティスト達は皆さん南三陸町の魅力に取りつかれた人達。

写真は宮城県出身の「かけらライオ」の二人。透き通る美しい歌声の佐藤恵深(Meg)と、控えめながらも切れ味鋭いギターテクニックの佐々木伸広(Nob)の二人は震災直後の2012年、20年振りに再会しかけらライオを結成。結成直後から福興市のステージに立って南三陸を応援し続けています。

また、南三陸で三線を演奏する子供達のグループ「サンシンズジュニア」を応援し、震災後2400キロも離れた沖縄・西表島に流れ着いた南三陸のポストを返還するために奔走したビッグアーティスト「BIGIN」も、毎年の様に福興市に参加して応援し続けています。

取材陣も体験希望者も殺到の餅つき大会

取材陣も体験希望者も殺到の餅つき大会

写真:彰 伴治

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東北地方では昔、重要な行事やお客様をおもてなす時には決まって餅が振る舞われました。そのもちは「杵(きね)と臼(うす)」と呼ばれる道具を使ってつかれました。写真の男性が手に持って振り下ろそうとしているのが杵で、地面に置いて女性が手を入れているのが臼です。臼の中に蒸したもち米が入っていて、杵でぺったんぺったんとつくことにより、餅が出来上がって行きます。

今となってはこの風景は博物館級の珍しさ。秋から春にかけて行われる餅つきが始まると、報道陣のカメラマンがずらっと並びシャッターの嵐です。そして、この餅つきは体験が可能。杵と臼での餅つきなんて一生に一度体験できるかどうか分からないので、希望者で長蛇の列になります。

更にうれしいのが、つきたてのお餅が無料で振る舞われること。杵でぺったんぺったんついたお餅は、食べた時の伸び方が全然違いますよ!

おわりに

いかがでしたか?

東日本大震災で壊滅的な被害を受けても、必ず復興すると誓い復興のシンボルとして始まった「南三陸福興市」は、5年間休むことなく続けられ50回を超えました。毎月趣向を変えたイベントがあり、いつ行ったら良いか分からないかもしれませんがいつ行っても大丈夫、毎回楽しいイベントが待っています。

また、南三陸は食べ物がとても美味しいところ。関連メモに記載した「B級グルメと笑顔の宝庫!宮城県「南三陸福興市」は元気に月例開催中」でご紹介したように美味しいものがたくさんあるので、そちらも楽しみにして下さい。

なお、イベントの内容や出演するアーティスト、出品される食べ物などは毎回変わりますので、旅行を計画される際は必ず関連メモに記載した「南三陸町観光協会」のホームページで内容のご確認をお願い致します。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/25−2016/02/28 訪問

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