ご紹介する「ホテル河内屋」は、伊豆半島の最南端・南伊豆町にあります。毎年2月になると、桜と菜の花の競演が美しい「みなみの桜と菜の花まつり」が開催される、青野川沿いの古くから温泉地として知られる下賀茂地区にあります。
諸説ありますが、下賀茂温泉は、傷ついたトビが傷を癒しているのを見て発見された湯といわれています。源泉本数は120本以上、高温で舐めると塩辛い温泉が特徴的です。自家源泉を所有する河内屋も、そんな温泉が湧いていて、90℃と高温なのに源泉そのままの温泉を楽しめる、驚きの宿なのです。
河内屋は、他の温泉宿と違って写真の湯雨竹(ゆめたけ)があります。幌(ほろ)を被っていて湯雨竹は見えづらいですが、竹枝を組んだものが中にあり、温泉を上からかけると、竹枝を伝って温泉が適温に冷める仕組みになっています。つまり、90度の高温では、熱すぎて入れないため、自然のままに温泉を覚ます冷却装置といったところ。
湯雨竹を使えば、水で薄めなくて良いため、泉質や鮮度を損なうことのない温泉に入ることができます。こんな工夫がなされているため、どこよりも良質な温泉に入れると評判な宿です。お次は早速、温泉をご覧頂きましょう!
こちらが大浴場です。浴槽には、湯雨竹を通った源泉が惜しげもなくたっぷりと湛えられ、お湯が新鮮なためか、つやつやとして水面が鏡の様に景色を写し出しています。浴槽は大きめで、手足を十分に伸ばせるくらい広さ。目に入ると染みるくらい塩っ気を含んでいますが、塩が皮膚をパックする働きがあるため、体の芯からよく温まり、肌あれの改善効果もあるといわれています。源泉そのままの湯なので、聞いただけでも効き目がありそうですね。
【温泉データ】
泉質:ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉(等張性・弱アルカリ性・高温泉)
源泉温度:87.8度 pH7.7
大浴場は2ヶ所あり、それぞれに露天風呂が付いています。青空を見ながら入る湯はとにかく気持ち良く、気分もスッキリするので、日頃の疲れの取り具合も違ってくるようです。
この温泉は塩分をたくさん含んでいるので、浴槽の縁や手すりから手を放すと体が浮かぶのが分かるほど。温泉の純度が高いからこそ体感できることで、個人差はありますが、是非試してみては如何でしょうか?
湯雨竹は、限られた部屋からしか見ることができませんが、どうしても見たい方は、ホテルの方に申し出れば見られるかもしれませんよ。宿には、露天風呂付客室もあるので、温泉を独り占めしたい方にはお勧めです。
食事は、伊豆で獲れた新鮮な魚介類の他、女将さんが作った漬物など、心が和んでしまうような温かな味にも出会えます。2月上旬〜3月下旬の「みなみの桜と菜の花まつり」が開催される期間は、特に混雑するので、まつりの季節に利用されたい方は、早めの予約をお勧めします。
下賀茂温泉は、昔から「杖しらず医者いらず」と言われており、健康に御利益のある温泉です。正真正銘の源泉に入れるのはここだけ! 是非、ホテル河内屋に泊まって、ゆっくり温泉に浸かってみては如何でしょうか?
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