写真:波奈 美月
地図を見る「ばらの都苑 研究畑」は、東名高速道路 浜松西ICから車で約10分のところにあります。到着すると、まずは入口にある見事なバラのアーチがお出迎え!
苑内の広さは約2,300平方メートル。有名なバラのエリアは、日本・米国・フランスなど6ヶ国の300種類・約1,500株のバラでぎっしりと埋め尽くされています。「ホントにこれが私設なの?」とびっくりすること間違いなし!色とりどりの苑内には良い香りが漂い、なんとも心が癒されます。
これほど素晴らしいのに、入場無料!入口近くにひっそりと募金箱があるだけです。苑内は広すぎず、平坦ですので、坂道や階段に不安のあるかたでも、安心して巡ることができます。入口のすぐ前に駐車場があるのも嬉しいですね。
写真:波奈 美月
地図を見る「ばらの都苑」は、苑主の天野和幸さんが亡き奥さまのため、おひとりで造られたガーデンです。おひとりでやることが供養になるとの思いから、開苑から約20年経った今でも、ほとんどご自分だけで手入れをされています。
バラがお好きだった奥さまの都さん。病気でお亡くなりになる前、奥さまの希望で最後に出掛けたのはバラ園でした。奥さまと二人で、鉄工所と茶畑を切り盛りされてきた天野さん。茶畑で苦労をかけたからと、自宅近くの茶畑を造園し、奥さまの大好きだったバラをいっぱい植えて「ばらの都苑」を開苑されました。
奥さまへの思いと、訪れる人に楽しんでもらいたいという気持ちから無償で開放されている「ばらの都苑」。苑内に漂う優しく暖かい雰囲気はそこからきているのでしょう。
2015年5月23日、苑内で最初の結婚式が行われました。新郎新婦がこの場所を選ばれた理由、訪れてみるとよくわかりますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る苑内を巡って目を奪われるのは、城・橋・折り鶴など、バラで彩られた大型立体造形の数々。あまりにダイナミックで、ここまでくると、もはや私設の範疇を超えています。
写真は「恩(めぐみ)の城」です。このような立体造形を造れるのは、苑主の天野さんが鉄工所を営む方だからこそ。パイプ単管を組み合わせ、驚くような大型の立体造形を次々に造られます。
毎年、創意工夫を重ね、新しいことに取り組み続けるご様子には、頭が下がります。
写真:波奈 美月
地図を見る苑内にはバラで作られた「愛」と「絆」の文字があります。気が付かないまま帰ってしまってはもったいない!ぜひ探してみましょう。
バラ苑奥の"富士山"をよく見てみましょう。「愛」の文字がバラで形作られています。文字の上のバラが満開の時のほうがわかりやすいかも!
実は、その両側に「絆」の文字もあります。「縁(えにし)の橋」の上から見ると、写真のように見えますよ。
「絆」の文字は2つに分かれていますが、眺める場所によっては両方がくっついて見えます。苑内を巡って、そのポイントを探してみるのもよいですね。
「愛」と「絆」の2つの言葉。苑主の天野和幸さんが「ばらの都苑」に込めた平和への願いが伝わってきます。
写真:波奈 美月
地図を見る当初はバラがメインであった「ばらの都苑」ですが、年々苑内の花の種類が増え、現在では花桃・クリスマスローズ・シャクナゲ・ユリなども楽しめます。
苑の北側には、花桃が150本ほどあり、全長約50メートルの花桃のトンネル「蔵之介第一、第二トンネル」なども作られています。例年3月末〜4月上旬頃になると、赤・白・ピンクの花が鮮やかに咲き誇り、大変見事!
花桃の下には沢山のクリスマスローズが植えられており、花桃との美しいコラボを楽しめます。まだ小さい株ですが、花桃と同じ頃、シャクナゲも鮮やかな花を咲かせますよ。
南側の道路に面した所では、ユリを観賞できるようになりました(見頃:6月頃)。
写真:波奈 美月
地図を見る「ばらの都苑」の春バラの見頃は5月上旬〜下旬、最盛期は5月中旬〜下旬になります。(年によって多少のズレはあります)
バラを見るのは、曇がちな日の午前中がベスト。香りを楽しむなら時間が早いほど良く、日差しが強すぎないほうが本来の色を楽しめますよ。
地元では有名だけど、全国的には知られていない隠れた名スポット「ばらの都苑」。訪れれば、その充実した内容と暖かい雰囲気に心から癒されること間違いなしです。
住所:静岡県浜松市中区花川町1288
駐車場:苑の近くと入口前・合計約30台
アクセス:東名浜松西I.Cから県道65号線を北上、約10分
※カーナビは、「静岡県浜松市中区花川町1300」に設定するほうがわかりやすくお薦め。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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