積丹半島ドライブで立ち寄り必須の観光スポット&グルメ4選

積丹半島ドライブで立ち寄り必須の観光スポット&グルメ4選

更新日:2016/05/02 09:56

北海道遺産に登録されている積丹半島。ニセコ積丹小樽国定公園に含まれ、「積丹ブルー」と呼ばれる美しい積丹の海は、道内で唯一海中公園に指定されている。その積丹半島の海岸線にそってぐるりと通る国道229号線(一部913号線)は、濃紺の海と絶壁・奇岩が魅せるまさに絶景ロード。道中には、伝説の岬や特産の積丹ウニなど、目もお腹も満たす観光地&グルメも盛り沢山。その中から絶対に外せないスポットをご紹介しよう。

真っ暗なトンネルの先に現れる感動絶景『島武意海岸』

真っ暗なトンネルの先に現れる感動絶景『島武意海岸』
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日本の渚100選にも選ばれている「島武意海岸」。駐車場から「島武意トンネル」と呼ばれる大人2人がやっとすれ違えるくらいの狭くて暗い歩行者用のトンネルを進み展望台へ。そのトンネルを抜けた先に、歓声をあげてしまうほどの絶景が飛び込んでくるでしょう。濃紺とエメラルドグリーンがグラデーションのように入り混じった透明度の高い積丹の海、通称”積丹ブルー”と荒々しい断崖絶壁、奇岩が織りなす景色は、言葉を失う美しさだ。

展望台から海岸まで徒歩で降りることができ、間近で積丹ブルーの海を楽しむことが出来る。ただ、海岸までの道はかなり急なうえ、軽い登山にも匹敵する悪路。時間に余裕があるならチャレンジしてもいいだろう。

アクセスは、余市方面から国道229号線を走り、途中913号線に入って約10km程だ。駐車場は70台分あり決して狭くはないが、夏のシーズンにはかなり混みあうので注意しよう。

悲しき乙女の伝説と神レベルの美景『神威岬』

悲しき乙女の伝説と神レベルの美景『神威岬』
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島武意海岸からさらに海岸線を西へ進むと積丹半島を代表する観光スポット「神威岬」に辿り着く。神威岬は、積丹ブルーの大海原にダイナミックにせり出した他に類を見ない地形で、かつて「神のみが立ち入った」海域だったことからも、その名の如く神聖さを感じる岬だ。岬の先端へは駐車場から続く遊歩道を歩いて行くことができる。

またその神聖さは、神威岬に残される悲しい伝説にも所以する。かつて奥州から逃れてきた源義経に恋したチャレンカという女性が、さらに北へ旅立った義経の後を追ってこの岬を通り、身を投じて以来、女性を乗せた船がこの岬を通ると必ず転覆するという言い伝えがある。そのためはこの岬は女人禁制となり、岬の先端まで続く遊歩道の入り口には「女人禁制」の札が掲げられている。とはいえ、現在は誰でも入ることが出来るので心配はいらない。

その遊歩道はチャレンカの小道と呼ばれ、岬の先端までは約770m、時間にして約20〜30分。しっかり整備されているが、断崖絶壁や稜線にそって高所を歩くうえ、アップダウンも激しく風が強いため、体力に自信がない方や小さな子供連れは要注意だ。ただ、それ以上に目の前に広がる景色は、この神威岬でしか味わえないまさに”神レベル”の美しさだ。荒涼と続く絶壁の海岸線と自然の造形美と言える奇岩、深い青の積丹ブルーが一体となった感動の景色が広がる。おすすめの時期は初夏だ。遊歩道を挟んだ斜面にエゾカンゾウが咲き乱れる。

岬の先端の眼下には、海面から垂直に立つ奇岩・神威岩を見ることができる。これは、この場で身を投じたチャレンカが化身した奇岩と言われている。積丹ブルーの美しい海に佇むその姿はどこか儚く感じることだろう。

神威岬でしか食べられない!真っ青な積丹ブルーソフト

神威岬でしか食べられない!真っ青な積丹ブルーソフト
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往復約1時間の神威岬散策を楽しんだあとは、駐車場近くにある「カムイ番屋」でのひと休みを忘れずに。積丹の特産品が並ぶお土産コーナーのほか、積丹の海の幸を堪能できる食事処も併設されているので昼食にも最適だ。

このカムイ番屋の名物が積丹ブルーをイメージした商品。特に「積丹ブルーソフトクリーム」は訪れた人の多くが買って食べるほどの名物中の名物。その名の通り美しいブルーのソフトクリームで、ミントがほんのり香る爽やかな味わいが散策で疲れたカラダをリフレッシュさせてくれるはずだ。

その他、積丹ブルーラムネやカップアイス、飴といった積丹ブルー商品が多数あるのでご当地モノが好きな方は要チェックだ。ちなみに、ソフトクリームとラムネはこのカムイ番屋限定の商品。神威岬と積丹ブルーソフト&ラムネはセットで楽しむのがいいだろう。

余別地区は穴場!並んででも食べた方がいい『積丹の生うに丼』

余別地区は穴場!並んででも食べた方がいい『積丹の生うに丼』
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積丹半島のグルメと言ったら名産のウニは絶対にはずせない。積丹半島の海域は良質な海藻に恵まれており、その海藻を食べて育つウニは海の栄養をたっぷりと含んだ格別の味わいだ。毎年6月下旬頃より旬を迎え、漁が解禁となる。島武意海岸から神威岬までの国道229号線沿いにはウニ丼屋が立ち並び、夏休みの時期は積丹ウニを求めた観光客で大変賑わっている。

ウニを食べられるお店の中でも、「お食事処みさき」や「中村屋」「ふじ鮨」「勝栄鮨」「うに膳屋」といったお店が有名だがシーズンには大変混雑する。そこでおすすめなのが神威岬よりの余別地区にあるお店「さわ」だ。

うに漁師一家が営む食事処で、生ウニ丼を名物に新鮮な海鮮丼も多数用意されている。自慢の生うには手作業で丁寧に身を取ったあと、塩水で洗い、しっかりと水気を切ってから提供されている。甘味、旨味がぎゅっと増しており、濃厚かつクリーミーな味わいで、磯臭さや生臭さなどは皆無。ウニが丼一杯に敷き詰められたウニ丼でも最後まで飽きることなく食べられる。ちなみに生ウニ丼のお値段は税込2500円。折角積丹を訪れたからには、贅沢をしてでも食べる価値があるだろう。

【おまけ】カブトラインを通って岩内高原へ

時間に余裕がある方や宿泊を予定されている方なら、積丹半島の付け根にある岩内町まで足を伸ばしてみよう。岩内岳のふもとの岩内高原温泉が有名で、日本海や積丹半島を一望でき、岩内町の街明かりやイカ釣り船の漁火の輝きも非常に美しい。

また岩内へ向かう途中のカブトラインも絶景ロードだ。奇岩や断崖絶壁が連続するワインディングロードで、泊村の役場裏の丘にある「とまりカブトラインパーク」で眺望を楽しむのもおすすめ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/02 訪問

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