写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る龍神温泉は和歌山県の山奥に位置し、日高川沿いに20件弱のお宿が立ち並ぶ小さな温泉地。その昔、役の行者小角によって発見され、後に弘法大師(空海)が難陀龍王の夢のお告げによって浴場を開いた事により、龍神温泉の名がついたと伝えられる温泉地です。
この龍神温泉の泉質は美肌の湯と言われる重曹(ナトリウム‐炭酸水素塩泉)をたっぷり含む泉質です。
また、小声で・・・龍神温泉で消毒なしの源泉かけ流しの温泉に浸かれるのは、実は今回紹介する「坂井屋旅館」さんだけだそうです。さらに「坂井屋旅館」さんでは立ち寄り湯は不可。ですので、ふらっと泊まりに行く旅のご紹介です。
建物は木造の2階建ての小さなお宿で、なんとなくおばあちゃん家に帰ってきたかのような気持ち。
そしてたまたまですが取材したときは、驚いたことに泊まった日のお客は私だけ!
なので、ラッキーなことに貸切状態でとことん満喫させて頂きました。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るお部屋も数種のタイプがありますが、広縁のある6畳のお部屋を予約して楽しみました。広縁がありますと、喫煙する場合に障子で仕切れば煙がお部屋にこもらず便利なんですよね。また、椅子に座って町を眺められるのも大きな楽しみの一つです。
窓からは、龍神温泉で有名な「旅館上御殿」を見降ろせます。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るこちらが「坂井屋旅館」さんの浴室です。浴室はこちらのひとつだけ。ですので、宿泊客は貸切で交互に入浴することになります。そして浴室及び浴槽はかなり小さめ。まさに湯量に見合った大きさで、ちょうど2人サイズ。
景色の素晴らしい露天風呂や、大きな浴槽も好きですが、やはりまずは温泉ありきかと。温泉は各地それぞれ湯量等色々異なります。よって、それぞれの温泉地ならではの、そのままの温泉を味わえることを第1に考慮し、その上でどんな浴室、浴槽を作るのか・・・私はとても大事だと思います。
「坂井屋旅館」さんは、きっと温泉を熟知されているのでしょう。ゆえ「坂井屋旅館」さんのポリシーに感服と同時に共感しました。
龍神温泉の泉質は純重曹泉(ナトリウム−炭酸水素塩泉)です。全国的に見てもかなり貴重な泉質。いわゆる角質をやさしく柔らかくし、剥がす効果がある泉質ですので、女性の方には超オススメです。
ただ、湯上がり後にはプルンっと一皮むけた状態になりますので、全身保湿をお忘れなく。これで、さらにべっぴん度数アップ間違いなし!
また、源泉温度と気候の関係により、加温されることもあるとのこと。今回は8月下旬でしたが、涼しかったため少し加温をされていました。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るちなみに1泊2日で3回じっくり入湯させて頂きました。
そして、宿泊者は私だけだったので、泊まった翌日の朝は、女将さんに無理を言って「加温なし」の源泉そのままの龍神温泉のお湯に。感覚的には、かなりぬるめの38度ぐらいだったと思われますが、とっても気持ち良いです!
温泉好きにはたまらない、至福の湯を堪能♪
基本、無色透明無味無臭ですが、やはりじっくり湯口で香りを嗅ぐと新鮮な温泉ならではの、ほんのり柔らかな香り。また、湯はとても柔らかく、程良いヌルスベ感があります。
お肌ケアのために日々努力をされている女性の皆さまに、是非「坂井屋旅館」に泊まり、入湯し、体感して頂きたい温泉宿です。きっと満足頂けると思います。
ただ、お宿は高級感は全くなく、民宿と旅館の間ぐらいの宿ですが、清掃は行き届き快適でした。また、1泊2食でアンダー1万円から泊まれ、リーズナブルですので、いいお湯を求められる方にはとてもおすすめです。
高野山と龍神温泉、白浜温泉と龍神温泉なんて組み合わせがいいと思います。
最後に注意事項としまして、紀伊半島はとても険しい山岳地帯のため、国道400番台の道は恐ろしく細くかつ、くねくね道です。よって、龍神温泉へ行かれる際は十分ルートを下調べの上、行かれることをおすすめします。
【施設名】坂井屋旅館
【住所】〒645-0525 和歌山県田辺市龍神村龍神56
【電話】0739-79-0019
【立ち寄り湯】不可
【泉質】ナトリウム−炭酸水素塩泉(重曹泉)
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温有りの場合有り・加水無し・消毒無し)
【pH】8.1(弱アルカリ性)
【泉温】47.2℃
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -