写真:橘 凛
地図を見る『ヨーロッパ写真美術館』(MAISON EUROPEENNE DE LA PHOTOGRAPHIE)とは、1996年にオープンした写真専門の美術館です。
フランスは、写真技術が生まれた国。『ヨーロッパ写真美術館』では、おもに第二次世界大戦以降の現代写真をテーマにしています。そのため、新進気鋭の若手フォトグラファーが数多く起用されています。その表現方法は、写真だけに留まらず、絵画のような手法であったり、映像作品であったり。観る者に問題を投げかける社会的な作品も多く、興味深いものばかりです。
古くから、様々な文化・価値観を積極的に取り入れ世の中に紹介してきた、フランスという国ならではの美術館といえるでしょう。
写真:橘 凛
地図を見る『ヨーロッパ写真美術館』は、ほとんどがシーズンごとの企画展であることが特徴。フロアごとに、様々なフォトグラファー達による、フレッシュで意欲的な作品が並び、訪れる度に刺激を与えてくれるでしょう。ドキュメンタリーや映像作品を流すシアタールームもあるので、じっくり見始めると、半日は経ってしまいます。
また、建物は1706年に建築された個人邸宅を改装したもの。地下から地上3階までと広く、かなり見ごたえがあります。エレベーターもありますが、階段移動も多いので、歩きやすい靴で行きましょう。地下には図書館もあります。
入館料は大人8ユーロですが、年間パス(30ユーロ)もありますので、シーズンごとに訪れたい人はこちらをおすすめします。
写真:橘 凛
地図を見る『ヨーロッパ写真美術館』のエントランスに設けられているのは、日本人フォトグラファーである田原桂一氏による“Niwa”という名の作品です。白黒のコントラストが印象に残るモダンな石庭は、絶妙にパリの空気に溶け合っています。こちらは常設なので、いつでも鑑賞できますよ。
写真:橘 凛
地図を見る『ヨーロッパ写真美術館』は、パリでもおしゃれでカジュアルな街として人気のマレ地区にあります。最寄駅はメトロ1番線のSaint Paul駅で、パリのその他観光地からもアクセスしやすいのが魅力です。マレ地区散歩がてらにぜひ立ち寄ってみましょう。写真は、写真美術館の外観です。重厚感のあるお屋敷が周囲の街並みと調和しています。
週末は、夕刻になると館内がかなり混み合いますので、午前中や午後の早い時間に行くほうが良いでしょう。館内エントランススペースの近くに無料ロッカーがあり、コートや荷物が預けられるので、身軽に鑑賞できます。
定休日は月・火・祝日となっていますので、ご注意を!
写真は、夢を見せ、真実を教え、時に問題を投げかけ、観る者にダイレクトにメッセージを伝えます。ある意味、写真ほど心を揺さぶる芸術作品はないのかも知れません。
写真発祥の地パリで、『ヨーロッパ写真美術館』を訪ねてみてはいかがでしょうか?
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(2024/4/19更新)
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