横浜にある元町ショッピングストリートは150年の歴史を持ち、みなとみらい地区が発展した今でも、日本を代表するファッション発信の地として、高い人気と知名度を保っています。開港と前後して、外国人向けの商店街として数多くの洋服店、洋風家具店が建てられたのが今の元町、地域に根ざしたその気風は今なお綿々と受け継がれています。
年配の方であれば、元町へはJR根岸線石川町駅から徒歩、という案内をされるかもしれません。現在は横浜みなとみらい線の終点元町・中華街駅を降りてすぐのところにあり、横浜駅から訪れるには、若干こちらの方がわかりやすくなっています。
メインストリート、ここは「元町ショッピングストリート」と名付けられ、多くのお店が建ち並んでいます。その中でも服、靴、アクセサリーなどのお店が多く、普通の商店街と異なり世界的にも有名なブランドを扱っている店舗も目立ちます。ここから始まった国内有名ブランドもあり、たとえば鞄のキタムラは全国的に有名です。
1年を通じてイベントが行われるのも元町ならではの特色。1961年に始まり、毎年2月末と9月末に行われるチャーミングセールは日本のバーゲンセールのはしりともいわれています。商品を安く買えるだけでなく、期間限定商品を販売するお店も多数あり、1週間のセール期間中には横浜内外から約40万人もの人が訪れます。また、10月にはハロウィンのイベントが開催されるなど、季節によって様々な催し物があります。
1980年代初頭、「ハマトラ」というファッションのブームがありました。「ヨコハマのトラディショナル」の略語で、当時は若い女性に、それも全国的な規模で大流行したものです。定番は、キタムラの鞄、ミハマの靴、フクゾーの上着、いずれも元町を拠点に全国に広がった、今も有名なブランドです。
この中で、キタムラとミハマは、全国のデパートに店舗を持つほどに大きくなってしまったので、店舗は横浜のみというフクゾーのファッションを見てみましょう。フクゾーの服は、胸元にあるタツノオトシゴのワンポイントが目印です。1946年の開店以来の服へのこだわりは健在で、カジュアルな雰囲気でありながらも仕立ての良さが着て心地よいものとなっています。
フクゾーの服は通信販売もありますが、自分に合っているものを選ぶには、やはりお店を訪れ、店員さんから服に対するこだわりを聞くのがベストです。ちなみに、フクゾーは婦人服の方が知られていますが、メンズ向けも同じくらい豊富に扱っています。
元町ショッピングストリートの他にも平行するように2本の路地が通っており、これらの路地にもファッション関連のお店が多く立ち並びます。オリジナルの革ベルトを作ってくれるところ、一品もののガラスアクセサリーを作ってくれるところ……、その中で注目したのが、山側の元町仲通にあるハワイアンジュエリーとキルトのお店、「K スマイル」。オーダーメイドのジュエリーも取り扱っています。
そして、路地裏は女性向けのお店が目立つショッピングストリートと異なり、比較的メンズファッションのお店が多いのが特徴です。
流行のファッションを求める人にとって、元町は魅力的な場所ですが、そこは歴史ある商店街、ファッション以外でも隠れ家的なお店があちらこちらに存在し、どんな季節でもおのずから注目度が集まります。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索