あじさいと田園風景が美しい穴場スポット「二本松寺」茨城県潮来市

あじさいと田園風景が美しい穴場スポット「二本松寺」茨城県潮来市

更新日:2016/04/19 14:04

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
潮来といえば、5月下旬から6月上旬にかけて水郷潮来あやめまつりが開催されることで有名だ。おとなりの千葉県香取市佐原の水生植物園もあやめの名所で、この周辺には多くの人々が訪れる。
この時期は、あやめだけではなく、あじさいの季節でもある。潮来市内に、あじさいと田園風景が美しい穴場スポットがある。水郷潮来あやめ園から車で15分ほどの場所にある天台宗のお寺「二本松寺」である。

あじさいの季節は裏からお寺へ

あじさいの季節は裏からお寺へ

写真:阿部 吾郎

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二本松寺へは、車で行くのが便利だ。公共交通機関で行く場合は、JR潮来駅からタクシーを利用することになる。潮来駅からバスで水郷あやめ園に行き、見学後タクシーに乗る方法もある。いずれも15分程度で到着する。

二本松寺に到着すると、駐車場の向こうに石段があり、これを登ると本堂である。しかし、あじさいの季節はこの石段を登ってはいけない。「あじさいの社」という案内版に従って脇にある舗装されていない細い砂利道を下って行く。すると、眼下に一面の田圃が現れ、その横の農道に沿ってあじさいが咲き誇る、素晴らしい風景に出会える。

あじさいと緑の田圃が織りなす見事な風景

あじさいと緑の田圃が織りなす見事な風景

写真:阿部 吾郎

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坂道を下りきったところから、あじさいが咲く農道を通ってお寺の方に戻って行く。上の写真で、田圃の向こうに見える緑の丘が二本松寺である。真正面の、少し低くなっているあたりに裏の入口がある。
あじさいと田圃をながめながら、農道を歩いて入口に向かう。

裏の参道から境内へ

裏の参道から境内へ

写真:阿部 吾郎

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裏手の参道入り口に着いたら、石畳の坂道を歩いて境内に入る。境内には、100種10,000株のあじさいが植えられており、参道のまわりにもたくさん咲いている。

参道を登り丘の上からの風景を楽しむ

参道を登り丘の上からの風景を楽しむ

写真:阿部 吾郎

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石畳の参道を登りきって下を眺めてみる。あじさい、石畳、奥には田圃が見えて、なかなかの絶景である。途中、田圃を見渡せる小さな展望台もあり、ここでベンチに腰かけて一服するのもいい。
境内には、「ダンシングパーティー」「ジャパーニュ・ミカコ」など、珍しいあじさいも植えられている。

平安初期創建の歴史あるお寺

平安初期創建の歴史あるお寺

写真:阿部 吾郎

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坂道を登り切ってから、さらに進むとお寺の本堂に到着する。途中に「水戸光圀公お手植えの槇」もあるので是非こちらもご覧いただきたい。
二本松寺は、平安時代初期の創建で、鎌倉時代に現在の場所に移された。当時は、砦としての役割も担っていたという。
最後に、そんな由緒あるお寺でお参りし、石段を下りればもとの駐車場に戻ってくる。

数あるあじさいスポットの中でもおすすめ

関東には多くのあじさいスポットがあるが、その中でも二本松寺は特におすすめの場所である。穴場スポットで、観光客の数も比較的少なく、田圃が広がる田園風景とあじさいのコラボレーションは他ではあまり見られない。

あじさいは丁寧に植えられ管理も行き届いており、種類も豊富で、このお寺のあじさいにかける思いが伝わってくる、なんとなくほっこりさせてくれる場所である。
あやめが咲くのは5月下旬から6月上旬、あじさいは6月上旬から6月下旬だ。潮来に行くなら、6月上旬をおすすめする。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/12 訪問

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