写真:月宮 うさ
地図を見る2016年の北海道新幹線開業で話題沸騰中の北斗市を代表する観光スポット「松前藩戸切地陣屋跡(まつまえはんへきりちじんやあと)」をご紹介します。
この陣屋は、1854(安政元)年の箱館港の開港に伴い江戸時代の1855(安政2)年に、蝦夷地防衛のため幕府が松前藩に築かせた四稜郭の洋式城塞。手裏剣型の構造で亀が首を伸ばしたような形が特徴です。
1868(明治元)年の箱館戦争の際、旧幕府軍に陣屋が使われないよう自ら焼き払ったため建築物は残されていませんが、土塁や空堀などの遺構は残されており、国指定史跡として管理されています。そんな、陣屋内部を散策してみましょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る現在の入口でもある、表御門跡に復元された大手門から陣屋内を覗いてみると、目の前に"馬隠し"と呼ばれる土塁が築かれており中の様子を伺うことができません。中に入るときも直進はできず、まわって移動することになります。このように「松前藩戸切地陣屋跡」では、あちらこちらで当時の設計技術を垣間見ることができますよ。
写真:月宮 うさ
地図を見る「戸切地陣屋」郭内には、大砲6門と詰所・武器蔵・馬屋など17棟の建物があり、120〜160名の松前藩士が暮らしていたと考えられています。
現在は焼き払われてしまったため建築物は残されていませんが、平面復元された建物跡と説明の看板がありますので、ぜひ当時に思いを馳せながら郭内を歩いてみてください。
残された土塁や空堀の高さや深さからも、ここが戦いを意識して造られた陣屋であることを感じることができるでしょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る「松前藩戸切地陣屋跡」を含む「戸切地陣屋跡史跡公園」は、道南地方を代表する桜の名所としても知られています。染井吉野(そめいよしの)を中心に約600本が咲き誇り、中には上磯海潮桜(かみいそうしおざくら)・御衣黄(ぎょいこう)など珍しい品種も。開花期間は例年4月下旬〜5月上旬で、見ごろには「北斗陣屋桜まつり」も開催されます。
また、北斗市内の桜の名所(松前藩戸切地陣屋跡・法亀寺(ほうきじ)・大野川沿い桜並木・清川千本桜)では「北斗桜回廊」が開催され、夜はライトアップされた夜桜を楽しむことができます(※清川千本桜はライトアップがありません)。
●2016年の「北斗陣屋桜まつり」は5月1日(日)11:00〜15:00、「北斗桜回廊」は4月23日(土)〜5月7日(土)開催です(ライトアップは18:30〜21:00)。
「松前藩戸切地陣屋跡」までのアクセスは、函館江差自動車道北斗中央インターチェンジから道道96号線を北上すること約10分。道道から陣屋跡までは約800mの桜のトンネルを抜けてゆきます。満開時はもちろんのこと、夏の緑や紅葉の季節も美しいので、スピードを落としてゆっくりと景色を楽しみつつ車を走らせてくださいね。桜並木を歩いてみるのも良いでしょう。
北海道新幹線のまち「北斗市」には、北海道を代表するバターやクッキーで有名な「トラピスト修道院」や、推定樹齢300年のしだれ桜が見事な「法亀寺(ほうきじ)」など、「松前藩戸切地陣屋跡」以外にも見どころがいっぱい!
記事一番下に記載されているMEMOのリンクから一般社団法人 北斗市観光協会の「北海道北斗市観光ガイド」を参考に、ぜひ市内観光も楽しんでみてくださいね。
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(2024/4/19更新)
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