湖畔の離れに泊りたい!知る人ぞ知る鹿児島「吹上温泉みどり荘」

湖畔の離れに泊りたい!知る人ぞ知る鹿児島「吹上温泉みどり荘」

更新日:2016/04/16 17:58

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア
離れに泊るというのは特別な気分が味わえますよね。今回ご紹介する鹿児島県の「吹上温泉 湖畔の宿みどり荘」は全室離れ!温泉は自家源泉の掛け流しで露天風呂や貸切家族風呂もあり、食事は自家栽培のお米を使用。天気が良ければ藤棚の下のテラス席で朝食を食べることも!
これだけ素敵なお宿なのに、お値段も高くない知る人ぞ知るお勧め旅館。歌人・斎藤 茂吉、作家・吉田 絃二郎といった文人に愛された宿でもあります。

湖畔に佇む全室離れの隠れ宿

湖畔に佇む全室離れの隠れ宿

写真:泉 よしか

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鹿児島県の薩摩半島西岸に、日本三大砂丘のひとつとされる「吹上浜」があります。ロマンチックな夕日スポットとしても知られるこの吹上浜から車でわずか5分、えっ、ここが旅館の入口?と思うような苔むした塀と瓦葺の門が見つかるでしょう。「日本秘湯を守る会」の提灯が下がっていなければ、由緒正しい寺院かと思うかもしれません。

湖畔の宿 みどり荘は8室の客室が全て離れ。なんとも贅沢な作りです。先ほどの門を潜れば受付棟と立派な藤棚があり、すぐに水辺に出ます。水鳥の泳ぐこの溜池の名はみどり池。みどり荘の離れや露天風呂は、このみどり池を半周囲むように点在しています。

水辺の見えるお部屋と女性のハートに響くサービス

水辺の見えるお部屋と女性のハートに響くサービス

写真:泉 よしか

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多くのお部屋は池に面していて、窓の外を見れば移りゆく季節が感じられるでしょう!まるで水辺を独り占めしているみたいですよ。

他にもこちらのお宿ではきめ細かいサービスがあります。例えば温泉タオルを入れるポーチ、多くの旅館ではネームの入ったビニールの巾着ですが、こちらはお洒落な和柄の布製。ぬれたタオルを入れても大丈夫なように内側は防水です。また、寒い季節には一人一枚フリースのひざ掛けも用意されていますし、湯たんぽの貸し出しもあります。こうした心遣いは特に女性のハートに響きますね!

自家源泉のお風呂もチェック!

自家源泉のお風呂もチェック!

写真:泉 よしか

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「湖畔の宿 みどり荘」は温泉も凄いんです。お部屋はたった8室なのに男女別の大浴場、男女別の露天風呂、さらに空いていれば自由に使える貸切家族風呂が二つもあります。

男湯の露天風呂からはみどり池が一望。残念ながら女湯の露天風呂からは池は見えませんが、自然に囲まれて雰囲気はとても良いです。そして両方ともお風呂の縁には、ユーモラスな寝そべった石のカエルさん親子がいます。なんとも和みますよ。

源泉は無色透明でゆでたまごのにおいのする単純硫黄泉。自家源泉が2本あって1本はそのまま露天風呂に使われ、もう1本は吹上町から配当されている源泉とミックスされ、大浴場と貸切家族風呂に注がれています。ミックス源泉の方は真っ黒な湯の花も見られるかもしれません。とろみのあるお湯はお肌もすべすべにしてくれます!

こだわりのお米はご主人の手造り!

こだわりのお米はご主人の手造り!

写真:泉 よしか

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みどり荘は食にもこだわりありです!離れに一品一品運ばれてくるお料理は、黒豚や地鶏など鹿児島の地物が味わえてどれもほっぺたが落ちるほど美味しいのですが、中でも使われているお米は特別です。なんとこのお米は無農薬栽培の自家製、みどり荘のご主人の手造りなんです!さらに敷地内で湧く天然水で炊き上げていますので、まさにここでしか食べられないご飯ですね。

朝食は暖かい季節で天気が良ければ、庭のテラス席で食べることもできます。朝風呂の後にオープンエアでの朝ご飯なんてお洒落ですよね!

湖畔の夕暮れは忘れられない思い出に!

湖畔の夕暮れは忘れられない思い出に!

写真:泉 よしか

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夕暮れ時にはみどり池の周囲を散歩してみましょう。ぽつぽつと灯りの灯りはじめた湖畔は凪いでいれば鏡のように辺りの景色を映すでしょう。湖畔には赤い柵の小さな観音堂が建っているのに気づくかもしれません。この観音堂には太平洋戦争の特攻隊の戦没者の方々が祀られています。そっと手をあわせたいと思います。

またみどり荘は、アララギ派の中心人物であった歌人・斎藤茂吉のお気に入りの宿であり、大正から昭和初期のベストセラー作家であった吉田絃二郎も、こちらに宿泊して句を詠んでいます。湖畔に佇むこの宿の雰囲気が文人たちを惹きつけて止まなかったのかもしれませんね。

さて、お休み前にも心憎いサービスがあります。紅茶とクッキーが差し入れられますよ。この紅茶も地元鹿児島の茶葉を使っています。夫婦旅行なら静かな語らいの時を、女子会なら尽きないおしゃべりを、湯気の立つカップを手に楽しんではいかがでしょう!

ただし夜更かししすぎないように。朝食前にはぜひとも朝の露天風呂に行ってみてほしいからです。鳥の声を聴きながら入るみどり荘の朝風呂は、至福の時間を約束してくれますよ!

まとめとして

薩摩半島の全室離れの湖畔の宿みどり荘、いかがでしたでしょうか。
プライベート感のあるお部屋、自家源泉を使った湖畔の露天風呂、ご主人手作りのお米が味わえる食事、滞在すれば記憶に残る旅になることでしょう!

なお吹上温泉 湖畔の宿みどり荘は日帰り温泉も受け付けています。もし泊りでなくても、地元の人が「あそこは泉質がいいからね」と太鼓判を押す温泉にぜひ入ってみてくださいね!

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掲載内容は執筆時点のものです。

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