タモリ倶楽部のロケ地!寄居町「埼玉県立 川の博物館」がリニューアル

タモリ倶楽部のロケ地!寄居町「埼玉県立 川の博物館」がリニューアル

更新日:2016/05/09 17:47

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 神社・グルメナビゲーター
観光地長瀞の隣にある寄居町の「埼玉県立 川の博物館」が、タモリ倶楽部のロケ地としてオンエアされたのが2015年11月28日。一気に注目の的になったのですが、数日後の12月からリニューアルによる閉館となりファンをがっかりさせました。
そんな4ヶ月に亘るニューアルも終わり、2016年4月1日から再オープンした「埼玉県立 川の博物館」がどんな博物館なのか、タモリさんも愉しんだ見どころをご紹介します。

埼玉県立 川の博物館とはどんな博物館?

埼玉県立 川の博物館とはどんな博物館?

写真:Naoyuki 金井

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埼玉県立 川の博物館、愛称“かわはく”は、甲武信岳から埼玉県及び東京都を流域とし東京湾へ注ぐ《荒川》をテーマとした博物館です。“荒ぶる川”であった《荒川》は、歴史上何度も流域一帯に洪水被害を招いた川でしたが、治水と利水用に人工的に流れを変えたことで、土地や農作物などの大いなる恵みを与えてくれる川に変わったのです。

その人工の荒川は、現在の川の約半分の位置にある埼玉県熊谷市から下流です。
江戸時代、治水の為に熊谷市から川の付け替え工事が行われて新しい川筋となり、従来の川筋は文字通り《元荒川》となりました。更に明治から昭和初期にかけての治水では、東京都北区から東京湾まで人工の川《荒川放水路》が造られたのです。そしてこの荒川放水路が、昭和40年に《荒川本流》と決められたことから、それまでの本流であった東京都北区からの下流は《隅田川》となったのです。
こうした地元でも知らざれる歴史や自然を、アクティビティを楽しみながら教えてくれるのが“かわはく”なのです。

荒川大模型173

荒川大模型173

写真:Naoyuki 金井

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“かわはく”の目玉展示で、タモリ倶楽部でも取り上げられたのが『荒川大模型173』。
これは長さ173kmの《荒川》の1000分の1である173メートルで造られた日本一の長さのジオラマです。等高線の山を始めとしてコンクリートで造られたジオラマには、荒川に掛かる150余の橋、鉄道、ダムなどの縮小模型を配置し、市街地や公園緑地を色分けしています。

タモリ倶楽部では、歴史や地理の専門家により、熊谷市での川の付け替えや北区での隅田川分岐などの歴史的ポイントが説明され、地理・地質好きのタモリさんは、ジオラマの地形に食い入るように楽しんでいました。
解説板も随所にあるので、何も知らない方でもタモリさんと同じように十分楽しめるジオラマです。また、更に詳しく知りたい方には約20分で解説する“ガリバーウォーク”が開催されていますのでHPでチェックをしてみてください。1000分の1の迫力と凝った情景にタモリさんならずともプチ感動です。

本館展示室イベント

本館展示室イベント

写真:Naoyuki 金井

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本館の第一展示場は、“荒川と人々の暮らしとのかかわり”をテーマとした常設展示室です。と、云っても堅苦しくはありません。それは実際に乗ったり動かしたり、自由に触れたりすることができる親しみやすい展示品であることと、解りやすくスタッフから説明を聞くことができるからです。

特に注目は『鉄砲堰』の放水実演で、かつて秩父地方で行われた木材運搬のための堰(ダム)を再現したものです。水を溜めて一気に放水する水の力で材木を下流に流すもので、実際に造られた堰の4分の1の模型を作り放水するイベントです。縮小版と云えども、間近で見るその迫力には驚かれることでしょう。
※混雑時はスタッフからの説明がない場合があります。また、イベント時間が決められていますのでご注意ください。

水車小屋広場

水車小屋広場

写真:Naoyuki 金井

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“かわはく”には、シンボルである日本最大級の水車の他に2基の水車が展示されている『水車小屋広場』があります。埼玉県にかろうじて残っていた水車2棟を解体して復元したもので、実際に見ると水の力で動く水車が生み出すエネルギーのメカニズム等が子供でも理解しやすくなっています。

一つは東秩父で昭和20年頃まで稼働していた《精米水車》で、その後、深谷市花園町の旧家で庭園の一部として保存されていたものを移築したのです。もう一つは秩父皆野町で昭和35年までコンニャクのアラコ挽きに使用されていた《コンニャク水車》です。シンボルと見比べると小さいですが、それでも直径7.3メートルの鉄製輪は近くで見れば大迫力ものです。
直径23mのシンボルの大水車とともに、3台の水車のある牧歌的な光景と懐古的な水音に癒されるかもしれませんね。

荒川わくわくランド

荒川わくわくランド

写真:Naoyuki 金井

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親子で楽しめるのが『荒川わくわくランド』。所謂、アスレチックの水版とも云うべき“ウォーターアスレチック施設”で、水の落ちる力を利用したアイテムが設置されています。

子供たちは、ボートや筏に乗ったり、揺れる橋を渡ったりしながら、流力、浮力、圧力、抗力などを体感し、“かわはく”ならではの治水や利水が自然と学習できる施設なのです。親子で楽しみながら、自然と水を知ることができるユニークな施設に大人も真剣になってしまうかもしれません。
※プールではないので着替え程度で水着は必要ありません。使用には入園料の他に別途費用がかかります。

最後に。。。

他にも魚と触れ合える『渓流観察窓』、更に時期ごとの『企画展示室』、そして休憩や昼食ができる『レストハウス』があり一日中楽しめる施設です。また、別途費用ながら座席が動くバーチャルシアターの『アドベンチャーシアター』も人気です。
更に“かわはく”の目の前の河原の『かわせみ河原』では、バーベキューやカヌーなども楽しめます。
今度のお休みにファミリーで出かけてみてはいかがですか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/05 訪問

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