極上湯かけ流し!山梨・意外な場所にある穴場の日帰り温泉

極上湯かけ流し!山梨・意外な場所にある穴場の日帰り温泉

更新日:2016/04/21 19:04

山梨県の温泉というと、武田信玄の隠し湯が存在し、戦国時代に合戦の傷を癒したという逸話には事欠きません。下部温泉、川浦温泉、積翠寺温泉など県内だけでなく、長野県渋温泉など県外にも多数残っています。しかし、今回ご紹介するのは、地元の人々に愛される日帰り温泉施設です。有名な温泉宿とは違い、こんな場所で本当に温泉なのかと疑いたくなるような施設ばかりです。しかし、お湯は極上で、かけ流しドバドバがお薦めです。

甲府昭和インターチェンジ近くの住宅地で山口温泉

甲府昭和インターチェンジ近くの住宅地で山口温泉
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甲府市の旧竜王町の住宅地にある山口温泉。中央自動車の甲府昭和インターチェンジから国道20号線経由で約10分の場所で、かつて、ぶどう畑だった敷地を昭和61年に掘削し、地下920メートルで掘り当てた温泉です。

2階建ての民家といった雰囲気の建物ですが、入口に山口温泉と書かれた木製の看板。玄関を入ってすぐ正面に受付があります。3時間で大人500円、子供(3歳以上小学生以下)300円です。個室利用の休憩も可能で1000円。受付のすぐ左に男湯、女湯は廊下の先にあります。

湯口から注がれるドバドバのかけ流し湯

湯口から注がれるドバドバのかけ流し湯
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内湯は石で囲まれ、左にある湯口から豪快に湯が注がれ、湯船からあふれ出ています。毎分686リットル(ドラム缶3.5本分)の湯が加水・加温せず源泉かけ流し。湯口にはコップが置かれ、飲泉可能で、効能は胃腸病、便秘、痛風など。ペットボトルを持ち込んでの持ち帰りも自由です。

源泉は41.6℃ですが、湯口から注がれるお湯は38度位の温めで、長く浸かっていることができます。PH値7.65、泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で、黄緑色かかった湯は、表面が泡で白く濁って見えます。このお湯の特徴が何といっても身体にまとわり付く気泡。アワアワ・ヌルヌル感がたっぷりです。湯上り後にも、極上の炭酸ガスやミネラル成分のおかげで、ポカポカです。

内湯から露天風呂へは直接行けず、一度脱衣所を通ってから露天風呂へ出ます。大きな岩で囲まれ、屋根付きの湯船に、内湯ほどのドバドバではありませんが、源泉かけ流しのお湯が絶えず注がれます。夏以外だと露天風呂は少し寒く感じるかもしれません。

地元で大人気のフカサワ温泉

地元で大人気のフカサワ温泉
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フカサワ温泉も中央自動車の甲府昭和インターチェンジの近くにあります。県道5号線を経由し昭和町方面へ、約5分で到着します。また、JR身延線の国母駅からも徒歩圏でアクセス良好です。隣の商業施設と共同の広い駐車場に囲まれた建物は、一見、温泉施設とは思えない平屋建てです。ガラス張りの入口の上には、源泉100%かけ流しの湯の表示。

入ってすぐ左に受付があり、大人450円、子供(3歳以上小学生以下)230円。受付前では、地元の野菜果物がかごに入って売られています。地元密着型で、顔なじみさんが銭湯感覚でいつも利用している施設です。

カランからも温泉が注がれるかけ流し湯

カランからも温泉が注がれるかけ流し湯
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脱衣所から扉を開けて入ると、湯船が二つあります。右側は5人ほど入れる熱めの湯船。左に10人ほど入れる広めのぬる湯。源泉は45.2℃ですが、43℃と41℃位に調整されています。黄色がかった茶色の湯の泉質は、山口温泉と同じナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉です。PH値は7.5でスベスベ感。湧出量は毎分200リットルで、湯口からドバドバとはいきませんが注がれ、湯船から溢れています。
飲泉可能ということで、地元の方が、ペットボトル持ち込みで持ち帰ります。

窓の外には、小さ目ですが露天風呂があり、3〜4人で満員の大きさ。こちらにもかけ流しの湯が注がれ、暫くすると、身体に気泡が付着します。プチプチが心地良い炭酸泉です。内湯よりも露天風呂の方がアワアワです。

後で受付で確認したのですが、源泉は入口前の駐車場の真ん中に植物で囲まれた一角。大きな植木鉢が置かれた場所で、露天風呂も内湯も同じ源泉なのだが、注ぎ方の違いで泡の付き方に差があるとのことでした。

同じ敷地の商業施設にあるのが、「甲斐のうどん まる」という本格うどん店。このお店も夜は居酒屋となり地元密着型のお店ですが、コシの強い吉田のうどんのような麺が美味です。

PH9.95の温泉水を販売する はやぶさ温泉

PH9.95の温泉水を販売する はやぶさ温泉
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前の2軒とは離れた場所の山梨市牧丘町にある高アルカリ性温泉が、はやぶさ温泉。JR中央本線塩山駅の北、武田信玄の菩提寺 恵林寺の西側、笛吹川そばの高台にある日帰り温泉施設です。住宅地にあり、大きめの民家のような建物からは、富士山も眺められます。
料金は2時間まで大人600円、子供(3歳以上小学生以下)400円。4時間までの広間休憩付きだと、大人1200円、子供700円。

地下1000メートルから湧き出る源泉は42.3℃で、そのまま湯船に注がれます。内湯で鯉の口から注がれる量、ドバドバ感は迫力あります。その近くで水しぶきを浴びながら長く浸かっている人が多くいます。無色透明な湯は、やや甘みがあり、肌がスベスベになる感じです。この極上の湯は「りょう泉はやぶさ」の名で販売されています。

外の階段を下りると、露天風呂があり、やや温めの湯のため、長湯するのに適しています。こちらでも、源泉がドバドバと注がれます。

施設内では、広間での食事が可能です。モツ煮定食や肉うどんなどメニュー豊富です。また、受付脇には、地元のフルーツなどが格安で販売されています。

おわりに

山梨県で、温泉旅館ではない、極上湯が堪能できる日帰り温泉施設は、地元で愛され、また温泉好きが遠くからも訪れるお薦めの温泉です。ご紹介した以外にも、穴場がありますので、お気に入りのお湯を探してみてはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/06/01−2016/03/28 訪問

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