伊勢神宮ガイド〜知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法〜 | 三重県

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伊勢神宮ガイド〜知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法〜

伊勢神宮ガイド〜知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法〜

記事作成日:2013/09/19 16:12 │ 最終更新日:2015/11/09 17:38

下川 尚子のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 下川 尚子 ライター、ネットショップ運営

20年に一度の式年遷宮(2013年)を終え、ますます人気の高まるお伊勢詣り。日本人の心のふるさとと表現される伊勢神宮は、伝統と歴史を持ち、日本随一のパワースポットとしても有名です。ただ、実際に訪れると、どんな手順・作法でお詣りをするべきか、迷う方も多いのではないでしょうか?
ここでは、最初に知っておくべき「基本」の参拝方法をご紹介。初めてお伊勢詣りをする方はぜひ読んでみてください。

最初に知っておきたい、伊勢神宮の概要

写真:下川 尚子

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まずは、参拝前に知っておきたい、伊勢神宮の概要から。伊勢神宮の中心は、「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」のふたつ。通常、「お伊勢詣り」というと、この内宮と外宮の二つを回ることとされています。

内宮のご祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。日本人の総氏神といわれる存在です。外宮のご祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)。天照大御神の食事をつかさどり、産業や食事に関する神様です。この内宮・外宮を中心に、それぞれの別宮、摂社、末社、所管社と呼ばれる宮社があり、すべて合わせて125社の総称が、伊勢神宮と呼ばれています。

内宮・外宮に属する宮社のなかでも、「別宮」はそれぞれの分家のようなもので、内宮・外宮のご正宮に次いで、格が高い存在。お伊勢詣りの際には、ぜひ一緒に訪れておきたいところです。

外宮〜内宮の順序で回るのが習わし。それぞれの場所では、まずはご正宮から参拝します。

写真:下川 尚子

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参拝の順序は、外宮から内宮へ回るのが、古来からの習わしとされています。参拝だけではなく、伊勢神宮で行われるさまざまな行事に関しても、「外宮先祭」と言われ、外宮→内宮の順序で行われています。外宮か内宮、片方だけをお詣りするのは、「片まいり」と呼ばれ、避けるべきことと言われています。

それぞれの場所に着いたら、まずはご祭神の祀られているご正宮にお詣りするのが手順。その後、別宮を回るのが正式な順序です。(写真は、外宮のご正宮です。)

所要時間は、ご正宮にお詣りするだけなら、外宮は20分程度、内宮は40分程度でしょうか。いくつかの別宮をめぐる、標準的なお詣りでは、外宮は40分程度、内宮は1時間程度が目安です。

ただ、別宮を回ったり、ゆっくりとお詣りをしたりしていると、どれだけ時間があっても足りないくらい(特に、内宮は広大です)。どれくらい時間をかけるのかは、個人によって大きく異なる部分かと思いますので、時間には余裕をもってお越しになることをオススメします。外宮→内宮の移動は、バス、もしくは車で15分程度の距離です。

参道の中央を歩くのはタブー。鳥居の前では軽く一礼を。

写真:下川 尚子

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では具体的な参拝方法をご紹介します。

入口に着いたら、外宮の場合は火除橋、内宮の場合は宇治橋を渡って、神域に入っていきます。(写真は、内宮の「宇治橋」です。)外宮と内宮、参拝方法は基本的に同じですが、少し異なるのが、外宮の参道は左側通行、内宮の参道は右側通行であること。これは、橋を渡った先の手水舎の位置に合わせて決められています。それぞれの橋には表示がありますので、それにしたがって歩けばOKです。

参道では、基本的に中央を歩くのはタブー。中央は神様の通る道とされているからです。鳥居をひとつ越えるごとに、神様の領域に近づいていきます。鳥居の前では立ち止まり、軽く一礼してから進みましょう。

正しい手水舎での作法、知っていますか?

写真:下川 尚子

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正宮にお詣りする前に、手水舎で手と口を清めます。この手水舎の作法、実は「よく分からないままやっている」という方が多いのではないでしょうか?正しい作法は下記の通りです。

・右手でひしゃくを持って水をすくう
・左手を清める
・左手にひしゃくを持ちかえ、右手を清める
・右手にひしゃくを持ちかえ、左手に水をすくって口をすすぐ
・左手を清める
・ひしゃくを垂直に持ち、余った水をひしゃくの柄に伝わせ、清める

水は最初に一度すくうのみで、その水を少しずつ使い、最後の手順まで進めます。手水は、お詣りの前の「禊」を簡略化したものだといわれています。正しい作法で行いたいものですね。

また、内宮では、手水舎の先に「五十鈴川」があり、川のそばまで降りられるようになっています。五十鈴川の流れに手をひたし、清らかな気持ちで参拝へ向かってみてください。

ご正宮は、感謝を伝える場。個人的なお願いごとは、第一の別宮で。

写真:下川 尚子

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さて、写真は、内宮の正宮前の階段です。ここを上がったところにご正宮があります。ご正宮に祀られているのは、内宮のご祭神である天照大御神の和魂(にぎみたま)、つまり、神様の穏やかな面の魂です。外宮の場合は同様に、豊受大御神の和魂が祀られています。

他の神社と大きく違うところは、賽銭箱がないこと。伊勢神宮では、「私幣禁断」といって、長らく天皇陛下以外のお供えは許されませんでした。そのため今も内宮・外宮には賽銭箱がないのです。

拝礼は、「二拝二拍手一拝」にて行います。内宮でも外宮でも、ご正宮は日頃のご加護に対する感謝を神様に伝える場所と言われています。個人的なお願いごとは控えましょう。

個人的なお願いごとをする場所は、外宮・内宮とも、それぞれの「第一の別宮」と言われています。内宮の第一の別宮は「荒祭宮」、外宮の第一の別宮は「多賀宮」。どちらも、第一の別宮には、ご祭神の荒魂(あらみたま)、つまり、神様の荒々しい活動的な面の魂が祀られています。内宮の場合は天照大御神の荒魂、外宮は豊受大御神の荒魂ということですね。

どちらもご正宮からすぐ側ですので、ぜひ訪れてみてください。

おわりに

「お詣り」をするときには敬虔な気持ちを持つことが大切だと思っています。

個人的には、形にこだわりすぎる必要はないと思いますが、参拝方法には、ひとつひとつの作法に意味が込められているもの。
その意味を知り、正しい作法でお詣りをしたいと思い、リサーチを始めた事が、この記事を書いたきっかけです。どなたかの「お伊勢詣り」がより良いものとなるよう、少しでも役立てば幸いです。

なお、一歩すすんだお伊勢詣りをしたい方のためのガイドもご紹介します。下記MEMO欄の伊勢神宮ガイド〜上級者向け。さらに「深く」お伊勢詣りをするための5つのヒント〜”は、さらに充実したお伊勢詣りをするためのガイド。そして、夫婦岩と二見興玉神社〜伊勢神宮の前に済ませたい「浜参宮」”は、下宮・内宮以外に訪れたい「二見興玉神社」のガイドです。

どちらも、充実したお伊勢詣りをしたい方には参考になるかと思います。ぜひ、ご覧になってみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/06 訪問

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