泣く子も黙る?白い濁り湯 長野県・白骨温泉「泡の湯」

泣く子も黙る?白い濁り湯 長野県・白骨温泉「泡の湯」

更新日:2013/08/29 15:25

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 温泉ソムリエぐっち 源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター
古来より「3日入れば、3年風邪をひかない」と言われた霊泉的効能の高い白骨温泉。

その中でも特に有名なのがこちら「泡の湯」の混浴大露天風呂。
お湯も情緒もピカイチ!
日本人なら是非とも一度は訪れて頂きたいお勧めの温泉です。

今回私は人生2度目の訪問。
改めて素晴らしさをたっぷりと体感させて頂きました。

歴史を感じる本館の建物

歴史を感じる本館の建物

写真:温泉ソムリエぐっち

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バス停「泡の湯」の目の前に鄙びた木造の建物がひっそりと佇んでいます。
この建物が名湯名高い「泡の湯」です。

歴史を積み重ねてきた建物の風情にホンモノを感じさせられます。

ただ、この写真の建物は宿泊者専用となります。
ゆえ、日帰り入浴の方はこの写真の右側を少し下ったところに大きな駐車場と日帰り専用の入口がございますので、そちらへ。

日帰り入浴専用入口はこちら!

日帰り入浴専用入口はこちら!

写真:温泉ソムリエぐっち

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こちらが日帰り入浴者専用の入口になります。
鉄筋コンクリート造の建物の裏手(?)から入るような感じです。

正直、ちょっと殺風景で、もう少し情緒を感じられる雰囲気が欲しいなと思ってしまいますが、ま、それもある意味素晴らしい温泉(浴場)とのギャップと考えればそれも良しかと。

今回は平日(夏休み中ですが)の立ち寄り湯時間スタートの10時30分きっかりに到着したのですが、先客がすでに何名も!

さすがに人気温泉です。

超有名混浴大露天風呂!

超有名混浴大露天風呂!

写真:温泉ソムリエぐっち

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こちらが、いわゆる泡の湯名物の混浴大露天風呂になります!

濁っているので、女性の方も安心です。
さらに、バスタオル巻きもOKですので、立ち寄り湯で訪れる女性の方は大きめの透けない厚手のバスタオル、もしくは温泉専用の湯浴み着(ゆあみぎ)を持って行かれることをお勧めします。

写真のように木製の樋から、温泉がドバドバと注がれています。
本来こちらの温泉の温度は36.9度とぬるめなのですが、40度前後ぐらいに加温されて適温に。

それも泉質重視の方に嬉しい熱交換器を使用し、加温されているとのこと。
これは、大変素晴らしいシステムで、湯の劣化を極力抑えながらの温度調整ができる機械です。

この熱交換器はかなり高額のため、温泉を熟知し、かつお客様へ本物の温泉を提供されたいオーナーさんの施設に多く導入されているようです。

ほんと頭が下がります。

ご覧の通り、混浴大露天風呂は美しく白く濁ったお湯で満たされています。
また、程よい硫黄の香り漂う柔らかなお湯です。
さらにこの自然と情緒が目にも心にも安らぎを与えてくれます。

これぞ日本の温泉の露天風呂の王道だと感じさせられました。
こりゃ、全国的に有名かつ人気になるのもわかりますよね。

※全体写真を撮影したかったのですが、何名も入湯されていたので、このような写真になりました

ひっそりと小さな露天風呂も!

ひっそりと小さな露天風呂も!

写真:温泉ソムリエぐっち

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「泡の湯」が掲載されている雑誌等のほとんどは「混浴大露天風呂」ですが、実はこのようにこじんまりとした露天風呂もございます。
(男女別にそれぞれございます。)

また、今回訪れた時は、この小さめの露天風呂が一番白く濁っていたように思います。

こちらは「混浴大露天風呂」に比べ空いていますので、じっくりと露天風呂を堪能されたい方は、こちらで楽しんで下さいませ〜!

じ、じ、実は内湯の透明の湯が・・・極湯?!

じ、じ、実は内湯の透明の湯が・・・極湯?!

写真:温泉ソムリエぐっち

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「泡の湯」はあまりにも「混浴大露天風呂」が有名なため、皆さんはほとんど内湯は素通りされ「混浴大露天風呂」だけ堪能されて帰られる方が多いように思います。

し、し、しかし実は・・・

この内湯の透明な湯こそ、実は加温なしの源泉そのままの一番フレッシュな温泉なんです!

実は温泉好きの間では当たり前なのですが、新鮮な温泉はほぼ透明で、白く濁るのは空気に触れて時間が経過したお湯になります。
(※ 多くの濁る湯の場合)

ということは、無色透明なほど新鮮な証です!
(※ 濁り湯の温泉でまれに透明な湯は、ただの沸かし湯(温泉でない井戸水、水道水を沸かしたもの)の場合もありますので、掲示をしっかりと確認してください)

ただ、温泉は個人の好みによりますので、一概にはどれがベストとは言いにくいのですが、こちらの新鮮この上ない無色透明なお湯もじっくり堪能して頂きたいイチオシの極湯です。

また、ここで入浴されている方もとても少ないので、新鮮さは超一級品だと思われます。

こちらは加温も加水も何もされていなく、また源泉温度がぬるいので、長湯にも最適です。

白い濁り湯と、この透明な新鮮な湯の2つを堪能してこそ「泡の湯」を満喫したことになるかと。

「泡の湯」は、温泉ソムリエぐっちが、ほんと皆様におすすめできる日本でも数少ない温泉です。

まだ訪れていない方、是非機会を作って頂いて、日本の名湯・極湯を堪能して下さいませ。


【施設名】泡の湯(あわのゆ)
【住所】〒390-1515 長野県松本市安曇4181
【電話】0263-93-2101
【立ち寄り湯営業時間】 本館 10:30〜14:00 (受付20:00まで)
【定休日】木曜日(祝日の場合、営業していることも)
【料金】1000円 (小学生までは500円)

【泉質】含硫黄−カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温有りと無し・加水無し・消毒無し)
【pH】6.3(中性)
【泉温】37.3℃

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/22 訪問

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