駅から1分で極楽へ!千葉公園の大賀ハスは6月の早朝がベスト

駅から1分で極楽へ!千葉公園の大賀ハスは6月の早朝がベスト

更新日:2016/06/21 15:41

咲田 みつるのプロフィール写真 咲田 みつる 千葉県1周ランナー、鈍足のトレイルランナー
千葉市中心部の千葉公園は6月、早朝からカメラを手にした人々であふれかえります。そのお目当ては、奇跡的に再生された古代ハス「大賀ハス」の観賞と撮影。美しい庭園や池を借景にし、まるで極楽浄土の様な光景を造り出しています。
大賀ハスの観賞は、ドラマチックな再生秘話もさることながら、千葉モノレールの最寄り駅から徒歩1分というアクセスの良さもポイント。2016年の最盛期は6月中〜下旬と予想されています!

千葉公園は風光明媚な都市公園・モノレール直結がうれしい!

千葉公園は風光明媚な都市公園・モノレール直結がうれしい!

写真:咲田 みつる

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千葉公園は、広大な敷地にスポーツ施設やランニングコースを伴う都市公園です。中でも公園のシンボルである「綿打池」は、モノレール「千葉公園駅」に直結で徒歩1分。貸しボートやカフェを伴い、市民の憩いの場となっています。

その千葉公園が1年で最も注目されるのが、「春の桜」と「大賀ハス」の開花時期。写真は4月上旬の桜の開花時期ものです。今回ご紹介する『ハス池』は綿打池と隣接しており、写真で言えば、手前の池にあたります。

とは言え、4月の桜の時期には、ハスは見あたりません。よく見ると手前の水面にわずかながらポツポツと植物らしき突起が見られます。この泥の中にレンコンがあるのです。この後、6月の花期に向けて、葉が広がり、茎が立ち上がり、一気に極楽浄土のように気品にあふれた花園にかわります。

公園は広い・大賀ハスをみるなら「蓮華亭」を目指そう!

公園は広い・大賀ハスをみるなら「蓮華亭」を目指そう!

写真:咲田 みつる

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いかがですか?この雅な光景!これが6月下旬のハス池です。900平方メートルのハス池にはピーク時に600〜700の花が咲きそろい、花見客でにぎわいます。

公園は広いため、まずは案内図で「蓮華亭」(れんげてい)を確認し、目指しましょう。蓮華亭は、ハスの開花時期以外でも大賀ハスのトリビアや、写真の展示があり、情報発信基地となっています。

実は大賀ハスは、もとからこの公園で栽培されていたものではありません。約2000年前の古代ハスを復活させたものなのです。
昭和26年、大賀博士らにより千葉市花見川区にて奇跡的に採集されたわずかな実が、大切に育てられ、後に千葉公園に植え付けられました。現在、大賀ハスは県の天然記念物であると同時に、千葉市の「市の花」にも指定されています。

さらに国内外に分根され、友好親善のシンボルとなっています。つまり他県で見られる大賀ハスも、全て大賀博士らによる千葉市花見川区の発掘がルーツということです。

蓮華亭:入館無料・9〜17時(年末年始を除く)
※ハスの見ごろには早朝開放(6時〜)が行われます。

おすすめの時間は7時〜8時・カメラをもって出かけよう!

おすすめの時間は7時〜8時・カメラをもって出かけよう!

写真:咲田 みつる

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1つのつぼみの開花は4日間。1日目は完全には開ききらず、丸みを帯びた姿のまま静かに閉じます。以後、日を重ねるごとに開き方が大きくなり、4日目の午後に花弁が落ちるまで、優美な姿を見せてくれます。

また、おすすめの時間帯は、早朝7時〜8時頃です。昼に近づくにつれ、1〜2日目の花が閉じ始める一方で、3〜4日目の花は開きすぎてしまうからです。いいとこどりを狙うなら、遅くとも9時までに観賞しましょう。

ちなみに千葉公園では、大賀ハスの遺伝子を守るため、果托(花弁が散った後に残る、シャワーヘッドのような部分)を刈り取って、実が池に落ちるのを防ぎます。他のハスとの交雑を回避するため、純粋に根っこ(レンコン)だけで栽培しているのです。

ハスの茎がストローに!おもしろイベント「象鼻杯」に参加しよう

ハスの茎がストローに!おもしろイベント「象鼻杯」に参加しよう

写真:咲田 みつる

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県内外から訪れる人の絶えない大賀ハスの観賞ですが、同時に近年話題となっているイベントが「象鼻杯」(ぞうびはい)です。 象鼻杯とは、中国由来の行事で、ハスの葉に垂らしたお酒を、ハスの茎をストロー代わりにして飲むというもの。千葉公園では大賀ハスまつりのイベントのひとつとして催行されます。

写真は茎の断面。確かにストロー状になっています。(もちろん勝手に刈り取ってはいけません)「朝からお酒?」と思われる方やお子様には、ジュースも用意されていますので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか?

象鼻杯:2016年6月18・19・25・26日(いずれも土日)※下記・関連MEMOに詳細情報のリンクあり(大賀ハスまつり自体は2016年6月18日(土)〜26日(日))

千葉公園へのアクセスは?基本は公共交通・ピーク時は臨時駐車場も

千葉公園へのアクセスは?基本は公共交通・ピーク時は臨時駐車場も

写真:咲田 みつる

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千葉公園自体は常時開放されており、入園も無料です。
閑静な住宅街の中にあり、「千葉公園通り」にはお洒落な飲食店が立ち並んでいます。

アクセス
千葉モノレール「千葉公園駅」直結:徒歩0分(綿打池・ハス池までは1分)
JR千葉駅・京成千葉駅:徒歩10分

駐車場:9:00〜17:00 公園内体育館そば・50台 ※ただし体育館利用者が優先。満車を想定して、近隣コインパーキングの利用を視野に入れておきましょう。

早朝(9:00まで)なら臨時駐車場がおすすめ。開放日時は要確認。下記・関連MEMOに2016年度のリンクあり。

旅のヒント・早く起きた朝は千葉あそびをもっと楽しみたい!

早朝にハスを楽しんだ後は、まだまだ一日が長く感じられるはずです。このまま帰るのはもったいないですね。
モノレールでの行き先としておすすめは、「レッサーパンダの風太くん」で有名な「千葉市動物公園」。「千葉公園駅」から「動物公園駅」の乗車時間はわずか9分。下車後、徒歩1分で動物公園に到着です。また、郊外まで足を伸ばせば、千葉市の誇る史跡「加曽利貝塚」もあります。
モノレールの旅は郊外に行くほど視界が開け、まさに「空中散歩」という表現がふさわしいパノラマビューとなります。早起きした一日を是非、千葉あそびで充実させてください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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