餌付け・写真・放流も!カメにどっぷり浸れる「小笠原海洋センター」

餌付け・写真・放流も!カメにどっぷり浸れる「小笠原海洋センター」

更新日:2016/04/09 17:25

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
カメ好きには堪らないお勧めスポットが小笠原諸島・父島にあります。「小笠原海洋センター」、「カメセンター」という愛称で親しまれている施設です。こちらでは通年250〜300頭ほどのウミガメが飼育され、注目すべきはプログラムの豊富さ。餌やりはもちろんのこと、記念撮影や甲羅磨きもでき、時期に恵まれれば本物の卵に触れられたり、よちよち歩きをする可愛らしい子ガメを放流できたりと貴重な体験ができちゃいますよ!

オレンジの屋根が眩しいカメセンター

オレンジの屋根が眩しいカメセンター

写真:浅井 みら野

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小笠原諸島・父島の繁華街、大村地区から徒歩20分。製氷海岸近くに「小笠原海洋センター」があります。施設への入場料は無料で、餌やりや記念撮影、館内ツアーなどプログラムごとに料金が設定されています。オレンジ屋根の建物内には展示エリアが設置され、小笠原の歴史やウミガメの生態や標本などが飾られ、カメや海洋生物に関する知識を得られます。

「小笠原海洋センター」は1982年に開設。現在はNPO法人エバーラスティング・ネイチャーが運営しています。もともとは小笠原の生物保護を守るために開設され、特に小笠原を代表するアオウミガメやザトウクジラの生態調査を行っております。

個性豊かなカメがたくさん!

個性豊かなカメがたくさん!

写真:浅井 みら野

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展示エリアやカメたちが飼育されている水槽は無料で見学でき、それだけでも見応えはあります。しかし、プログラムに参加すれば、カメと更に触れ合え、より満喫できますよ! 小笠原海洋センターに長年住むカメたちは、名前もあり、性格なども紹介されています。アオウミガメのコータは食べ物が大好き!餌を水槽に近づければ40kgの体重をもろともせず、餌をねだりに口をパクパクしながら近づいてきますよ。

小笠原海洋センターの看板娘、なっちゃん

小笠原海洋センターの看板娘、なっちゃん

写真:浅井 みら野

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もう1頭、ご注目頂きたいのがアカウミガメのなっちゃん。70kgを越す体格は立派そのもの!小笠原海洋センターに住むカメの中で一番大きく、看板娘として活躍しています。佇まいは貫禄ありつつ、どことなく愛らしさが感じられますよね?水槽に水がない時のみ、なっちゃんと触れ合えるプログラムもありますよ。

子ガメとの記念撮影は思い出の一枚!

子ガメとの記念撮影は思い出の一枚!

写真:浅井 みら野

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手のひらサイズの小さな子ガメとの記念撮影もお勧めです!自分の手で子ガメを持ちますので、甲羅に触れたり、顔を覗き込んでみたり。距離が近づくことで愛着も沸きますよ。子ガメとの2ショットは小笠原を振り返る良い思い出の一枚になること間違いなしです。記念撮影の際は、スタッフの方が抱き方の説明をしてくださるので、初めての方も安心して行うことができます。

珍しい、カメの甲羅磨き

珍しい、カメの甲羅磨き

写真:浅井 みら野

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更にどっぷりカメについて知りたい方は「ウミガメ教室」がピッタリ!ウミガメの生態がわかるレクチャー、館内ツアー、給餌体験、ウミガメの甲羅磨き体験ができる2時間コースです。時期によっては、本物の卵に触れる移植が入った3時間コースもあり、どちらのコースもホームページより事前予約ができます。(本記事末尾にも掲載)

他にも子ガメを自分の手で海に帰す「放流体験」も一生の思い出に。小笠原海洋センターの目の前にある砂浜で子ガメを送り出します。よちよち歩きながら海へ向かう姿に、思わずエールを送ってしまいますよ。放流体験はウミガメの飼育状況に応じますので、事前にご確認くださいね。

小笠原のカメ文化

小笠原海洋センター自体は1時間ほどで見てまわれ、時間が限られた小笠原滞在でも、短時間で十分に見学できるのが嬉しいです。小笠原諸島は国内最大のアオウミガメの繁殖場であり、毎年多くのアオウミガメが産卵のため訪れます。そのためカメとの関係も深く、お刺身や煮物として郷土料理にもなるほど。カメは小笠原諸島の魅力である、豊かな自然の一部でもあります。これを機に、たくさんのかわいいカメたちが待つ小笠原海洋センターを訪れてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/18−2016/02/23 訪問

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