英国で中世の建築にふれる旅 シェイクスピアの故郷「ストラトフォード・アポン・エイボン」

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英国で中世の建築にふれる旅 シェイクスピアの故郷「ストラトフォード・アポン・エイボン」

英国で中世の建築にふれる旅 シェイクスピアの故郷「ストラトフォード・アポン・エイボン」

更新日:2017/05/09 17:59

Lady Masalaのプロフィール写真 Lady Masala 学芸員資格

シェイクスピアが生まれ育ったストラトフォード・アポン・エイボン。ハイストリートには、彼らが生きたテューダー朝を髣髴とさせる歴史的建造物が並びます。そのなかでも一際目を引くのは、「ギャリック・イン」と「ハーバード・ハウス」。
16世紀に建てられたというこの二軒の建物は、木製のフレームと土壁のコントラストが美しいハーフティンバー様式。さっそく、外観に勝るとも劣らない内部の様子を探ってみましょう。

歴史を感じる伝統的建築「ハーフティンバー様式」

写真:Lady Masala

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ハイストリートにある歴史的建造物のなかでも、個性的な佇まいが印象的な「The Garrick Inn(ギャリック・イン)」は、ストラトフォード・アポン・エイボンで最古のパブ。

木製のフレームと土壁が美しい模様を描いているこの伝統的な建築は、「ハーフティンバー様式」とよばれています。その名前の由来には、木枠と土壁の面積がちょうど半分ずつになるためという説と、フレームに丸太を半分に切ったハーフティンバーが使われているためという二つの説があるのだとか。どちらが正しいのかは明らかになっていませんが、そのコントラストの美しさには一見の価値があります。

このパブはもともと、「グレイハウンド」や「レインディア(トナカイ)」の名称で親しまれていましたが、18世紀になってから、シェイクスピア劇を演じた舞台俳優、デイヴィッド・ギャリックにちなんで改名されました。シェイクスピアの生まれ故郷に相応しい伝統あるパブで、ゆっくりと寛いでみたいものです。

昔ながらの酒場の雰囲気「ギャリック・イン」

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「イン」とは、イギリスの伝統的な旅籠のこと。1階は食事やお酒を提供するパブ、階上は宿泊施設として営業されるのが一般的です。現在では宿泊客の受け入れをしていませんが、「ギャリック・イン」は、昔ながらの酒場の雰囲気を今に伝えています。

渇いた喉を潤したいのなら、入り口付近のパブエリアに席を取りましょう。せっかくイギリスに来たからには、ぜひともビールを注文してみてください。日本では冷やした「ラガー」が主流ですが、イギリスでは常温で飲む「エール」が一般的。もしかするとシェイクスピアも、ここで仲間たちとともに、グラスを傾けていたのかもしれません。

アルコールだけではなく、ソフトドリンクやデザートも注文することができる「ギャリック・イン」。カフェ代わりに利用するという手もあります。下戸でもパブでイギリスらしさを満喫したいのなら、紅茶を頼みましょう。お茶請けについてくる甘いファッジが、観光で疲れた体をリフレッシュさせてくれることでしょう。

伝統料理も味わえる「ギャリック・イン」

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「ギャリック・イン」では、飲み物だけではなく、食事を楽しむこともできます。その場合は、奥にあるテーブル席に案内されます。ぜひともイギリスの伝統料理「ローストミート」や「フィッシュ&チップス」を味わってみてください。

ゆっくりと時間をかけてローストされたチキンやビーフはもちろんのこと、つけ合せのポテトのおいしさに驚いてしまうかもしれません。まずいといわれているイギリス料理ですが、イギリス人にとっての主食ともいえるポテトは、どこで食べても外れはありません。

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イギリス料理の代名詞ともいえる「フィッシュ&チップス」は、新鮮な白身魚に衣をつけて揚げただけのシンプルなフィッシュフライとフライドポテト。あつあつのチップスにモルトビネガーをかけていただくのがイギリス式。揚げ物にお酢とは奇妙な組み合わせですが、これがなかなかクセになるおいしさです。

つけ合わせには、グリーンピースが添えられるのが一般的で、イギリス人はマッシュされたものを好みます。日本ではなかなかお目にかかることのない、すりつぶされたグリーンピース。イギリス旅行の記念に、召し上がってみてはいかがでしょうか。

知られざる偉人 ジョン・ハーバードゆかりの家「ハーバード・ハウス」

写真:Lady Masala

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「ギャリック・イン」と隣り合うようにして建っているのは、「Harvard House(ハーバード・ハウス)」。木製のフレームに施される美しい彫り物には目をみはるばかりです。

ここには、かつてキャサリン・ロジャースという女性が家族とともに暮らしていました。彼女はロバート・ハーバード氏と結婚し、息子のジョンをもうけます。彼は後に新大陸に渡り、ハーバード大学創設に寄与することになります。

一介の田舎町に過ぎなかったストラトフォード・アポン・エイボン。シェイクスピアのほかにも、ジョン・ハーバードという偉大な人物を輩出した土地でもあったのです。

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ロジャース家は肉屋を営む裕福な家庭であったといいますが、興味深いことに、1639年当時の家屋の間取りが目録として残されているのだとか。

1階にある広々としたホールは、店舗として使用されていたほか、大きな窓のある2階の部屋は、大切なお客様を迎えるための応接間であったことがわかっています。複製ではありますが、この時代を象徴する刺繍が施されたテーブルクロスからは、当時の食卓の雰囲気をうかがい知ることができるでしょう。

※開館日などの詳細は公式サイトにてご確認ください。

大火をくぐり抜けた「ギャリック・イン」と「ハーバード・ハウス」

「ハーバード・ハウス」は、1595年の大火で崩壊し、その翌年に建て替えられたといいます。当時は現在よりも頻繁に火災が発生していたため、一般家庭にも非常口が作られるほどでした。

その火災の脅威から逃れ、今日までその美しい姿をとどめている「ギャリック・イン」と「ハーバード・ハウス」。ぜひとも、足を止め、室内を見学してみてください。通り過ぎるだけでは知ることのできない、シェイクスピアの生きた時代のエッセンスを感じることができるはずです。

※関連MEMOには、「ストラトフォード・アポン・エイボン」で訪れることのできる施設を紹介した記事を2つ掲載しています。よろしければ、そちらもご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/23−2016/03/24 訪問

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