ライン川の見どころが集中!ドイツ中部・コブレンツ〜バッハラッハ

ライン川の見どころが集中!ドイツ中部・コブレンツ〜バッハラッハ

更新日:2016/05/17 11:12

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
ドイツ国内を流れる川の中で最も長いのはライン川です。その長さはドイツ国内だけでも700kmあり、ライン川沿いの見どころは数えきれないほど存在します。しかし、その中でもコブレンツからバッハラッハまでは特に見どころが集中しています。

コブレンツにあるドイツの角や、大きな岩山であるローレライ、現在はホテルとして営業している古城、そして典型的なドイツの木組みの家が並ぶ町と、順番にご紹介していきます。

ライン川とモーゼル川の合流地点「ドイツの角」

ライン川とモーゼル川の合流地点「ドイツの角」

写真:岡本 大樹

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まず見て欲しいのはコブレンツの町にあるライン川とモーゼル川が合流するポイントです。ここはドイチェスエック(Deutsches Eck)という場所なのですが、日本語に直訳すると「ドイツの角」という場所。

角という表現は近づきすぎるとわかりにくいかもしれませんが、少し高いところから見てみればすぐにわかるはずです。角と呼ばれるその三角形は、まるで船の穂先のようにも見えます。ドイツ国旗を中心に、ドイツのいろいろな州やベルリン市の旗が並んでいる様は圧巻です。

大迫力の岩山、ローレライ

大迫力の岩山、ローレライ

写真:岡本 大樹

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日本では小説『終戦のローレライ』、または映画『ローレライ』でその名前が広く知られるようになりましたが、ローレライというのは元々コブレンツの町から南に40kmほどの所にある大きな岩山の名前です。高さは132mもあり、かなりの迫力でライン川にせり出してきています。

そのローレライの形によって、かつてこの場所は航行の難所とされていました。ライン川の流域の中でも特に川幅が細く、流れが急な地理的条件により多くの船が事故を起こしていたからです。

「この岩山に棲む精霊が船を惑わし沈めている」というローレライ伝説が生まれたと言われるほどなので、その被害はとても大きかったことがうかがえます。現在ではもちろん事故は起こることはほぼないといえますが、ローレライの迫力は健在です。

ライン川を望める古城ホテルも

ライン川を望める古城ホテルも

写真:岡本 大樹

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またライン川沿いにはかなり多くの城があります。この写真はアウフ・シェーンブルク城といい、元々は城だったのですが、現在は古城ホテルとして営業しています。この近くには他にもグーテンフェルス城や猫城など20を超える古城があり、ここと同じようにホテルとして利用できるものもあれば、中がほぼそのまま保存されていてガイドさんの解説付きで見学できるところなど、城によっていろんな形で残されています。

日本では古い城に泊まるなんてことは考えられないと思いますが、ドイツではいくつもの古城ホテルが営業していますので、城ファンはお見逃しなく。ライン川沿いにもかなりの数の古城があるので、いくつもの城を訪れる、あるいは宿泊するといった少し変わった趣向の旅をすることもできますよ。

バッハラッハはドイツらしい木組みの家が並ぶ町

バッハラッハはドイツらしい木組みの家が並ぶ町

写真:岡本 大樹

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ライン川沿いの町で、特にドイツらしい木組みの家が並ぶ人気の街はこちらのバッハラッハです。小さな町ですが、木組みの家の並びはまさにドイツのイメージにピッタリで、歩いているだけでも楽しくなりますよ。

バッハラッハ周辺だけに限りませんが、ライン川沿いのこの地域はワインの葡萄作りに適した場所なので、このバッハラッハも葡萄畑に囲まれています。時間に余裕があればこの町にゆっくり滞在して、美味しいワインを味わうというのもオススメです。

まとめ

ライン川は、いくつもの国を跨ぎ流れているとても大きな川ですが、ドイツにとって重要な位置付けがされており「父なるライン」とも言われています。そのライン川沿いには様々な見どころがありますが、この地域では特に集中しています。しかも、その見どころは城や岩山、そして町並みなど、いろいろな種類があるのでどなたでも飽きることなく散策を楽しめるはずです。

今回ご紹介した地域ではクルーズもあるので、そちらを使えばとても気持ちのいい川下りができますよ。ただ電車の窓からの景色もかなり美しいので好きな方を選んでドイツの父なる川、ライン川を満喫してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/03/01−2006/03/02 訪問

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