バス停から、ゆっくりと坂道を登っていくと豊かな田園風景が目に入ってきます。喧噪から離れた静かな山里に到着です。小川に沿って歩いて行くと、大原の特産物である紫蘇(しそ)で漬けた“しば漬け”などを売っているお土産屋さんが並んでいます。趣のあるお店が並ぶ坂道をゆっくり歩いて行きましょう。
しばらくすると左手に「三千院」の入り口が見えてきます。そこからさらに「来迎院」を通り過ぎ、まっすぐに坂を上がっていくと静寂に包まれた林道が見えてきます。
苔の生えた林道に入ると、さらに空気が澄んでくるのがわかります。まっすぐに伸びた樹木のエネルギーを感じながら進んでいくと、「音無の滝」が見えてきます!「音無の滝」は、来迎院を建立した「聖応大師良忍上人(せいおうたいしりょうにんしょうにん)」が、この滝に向かって声明(しょうみょう)の練習をしていると、滝の音と声明(しょうみょう)の声が調和して、ついには滝の音が聞こえなくなったという逸話からついたといわれています。
声明(しょうみょう)とは、日本音楽の源流といわれ、仏教の経典などに節をつけて唄う仏教音楽のこと。民謡や演歌に大きな影響を与えたといわれているんです!
川のせせらぎや滝の流れに癒されたあとは、里山の風景を味わってみましょう!「音無の滝」の山道を下ってから、路地を左へ曲がり「出世稲荷」へ向かう小道を進んでいきます。大原は山々に囲まれた小さな盆地。のどかな田園風景は、まるで日本の昔話に出てきた風景そのものです!そんな風景をながめているだけで気持ちがリフレッシュしてきますね。
里山を歩いて行くと「出世稲荷」の鳥居が見えてきます。出世稲荷はもともと聚楽第の跡地に創建されたものでした。豊臣秀吉が聚楽第を造営する際に、昔から信仰していた稲荷神社を邸内に勧請し、その後、後陽成天皇が聚楽第に行幸した際、立身出世を遂げた秀吉に因んで「出世稲荷」と名付けられたのです。
聚楽第が取り壊された後も、元の場所に鎮座していましたが、寛文3年(1663年)に京都二条城付近に移転され、その後、2012年大原に移転となりました。大原に移転された現在も、密かなパワースポットとして訪れる人は後を絶ちません。大原へ行ったらぜひ足を運びたい場所です。
散策の後のひと休みには、スッキリと爽やかな味わいの「アイスきゅうり」を食べるのがオススメ!漬物のきゅうりを冷やしたものですが、アイスのように棒でさしてあるので、とっても食べやすいのが特徴です。ほどよい酸味と歯ごたえは絶妙なおいしさです!ぜひ食べてみてください。その他、お土産には京野菜を使用した漬物がたくさんあるので迷ってしまいますね。
いかがでしたか?里山の風景の中にしっくりと佇む寺院、そして、豊かな自然。昔話に出てくるような日本の風景を楽しみに、ぜひ、大原を訪れてみませんか?心身ともにリフレッシュできますよ!
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(2024/4/26更新)
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