林泉寺は、温泉地で知られる静岡県伊東市にあります。「伊豆の瞳」と呼ばれる美しい湖「一碧湖」の近くに位置し、約500年前の創建。薬師如来像や日光月光菩薩を祀り、伊東七福神巡りの「福緑寿」としても知られる、縁起の良いお寺です。
境内には300年前に信者が贈った藤が植えられており、毎年4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎えます。本堂前には、ご覧のような景観が広がり、参拝者を待ち構えるように咲き誇っています。
藤棚を埋め尽くすように枝を張り巡らせていますが、驚くことに、この枝はたった2本の幹から伸びた枝です。枝張は36平方メートルもあり、古木ですが樹勢は未だ衰え知らず。藤棚の下から見上げると、花を付けた無数の房が垂れ下がっていて、藤の花がまるで空から降り注ぐシャワーのよう! 何とも可憐に咲いていて、見るものすべての心を鷲掴みにしてしまう美しさです。
この光景を一目見ようと、地元の人のみならず、県内外からカメラ片手に訪れることから、規模は小さいながらも知る人ぞ知るお花見スポットになっています。たくましく枝を伸ばしていて、見ているだけで勇気づけられてしまいますよ。
ここで咲かせる藤の花の房は、平均90cm。長いもので1m50cmもあります。子供の身長を軽々超える花の房が垂れ下がっていて、横から見たこちらの角度で、きっと長さがよくお分り頂けることでしょう。近くで見ると、貫禄があって、その美しさを見せつけているかのよう。
咲き乱れる素晴らしい光景から、昭和45年に静岡県の天然記念物に指定されています。薄紫色の藤の花は気品が溢れ、下から横からなど色々な角度によって楽しめるのも魅力の一つです。
林泉寺は、伊東温泉街から車で約10分足らずのところ。温泉宿や美術館が点在する伊豆高原の近くなので、観光や温泉と併せて、是非立ち寄りたいお花見スポットです。
毎年4月下旬から5月上旬に見頃を迎える林泉寺の藤の花は、一見の価値あり! 旅で行く先々で出会うお花も素敵なので、是非とも鑑賞に訪れてみては如何でしょうか?
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(2024/4/20更新)
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