写真:藍色 しっぽ
地図を見るミニメトロの駅や国道から長い長いエスカレーターや階段で旧市街を目指すと、11月4日広場にたどり着きます。1918年11月4日の第一次世界大戦での勝利を記念して命名されたこの広場は、アコーディオンを奏でる人や犬を散歩させている人、市場のお店や地元の買い物客でいつもにぎわっています。市場にははちみつやパスタ、ワインなどが並んでいるので、ここでおみやげを買ってかえるのもおすすめ。
クリスマス前の時期にはスノードームやクリスマスのオーナメントなど、地域の特色ある品物が販売されることもあります。
写真:藍色 しっぽ
地図を見る街の雰囲気を楽しんだら、広場に面したプリオーリ宮へ向かいましょう。まずチェックするべき見所は、ウンブリア州で活躍した画家たちの作品を多く所蔵する国立ウンブリア絵画館。ウンブリア州の各地や、フィレンツェ、シエナで活躍した画家たちの作品およそ4000点あまりを鑑賞することができます。
特にピントゥリッキオの《サンタ・マリア・デイ・フォッシの祭壇画》は、ペルージャに来たなら見ておきたい作品。ピントゥリッキオは日本でも人気の画家ですが、作品が大きいため来日はもちろん、館外に貸し出されることもめったにない作品です。
絵画館のすぐ右隣には、コレッジョ・デル・カンビオが。かつて両替人組合の建物として使われていたこの建物は500年以上の歴史を持ち、寄木細工の施された壁面が見事です。注目すべきは上壁面と天井に描かれた、ウンブリア州ゆかりの画家ペルジーノとその工房による壁画。当時工房で働いていた画家の中にはあの若きラファエロもおり、右壁面には16,17歳頃のラファエロの手によるとされる橙色の帯を持つ巫女が描かれています。
写真:藍色 しっぽ
地図を見るペルージャの見所は11月4日広場周辺ばかりではありません!広場を背にしてカヴール通りを南に進むと、鐘楼の目立つ小さなサン・ドメニコ教会が見えてきます。教会そのものは17世紀に再建されましたが、ゴシック時代のガラス工芸技術を施したステンドグラスやドゥッチオ制作の祭壇など、15世紀の貴重な芸術作品が並びます。
また、こちらの教会に隣接する国立ウンブリア考古学博物館には、イタリア全土に渡る旧石器時代からのコレクションが豊富に展示されています。特に博物館の地下ではエトルリア時代の墓地の状態が再現されており、当時さながらの様子を追体験するという珍しい鑑賞ができる場でもあります。
写真:藍色 しっぽ
地図を見るカヴール通りをさらに南に進み、三つの門が特徴的なサン・ピエトロ門をくぐった先には、サン・ピエトロ教会が旧市街の南側を守るようにそびえています。
10世紀ごろに創建されたとされるこの教会には、ここでしか見られないカラヴァッジョによる小さな絵画作品やペルジーノによる壁画、美しい天井壁画が所蔵されています。また、教会の奥にあるテラスからはウンブリア州ならではの美しい田園風景が広がっています。
ペルージャを訪れたなら是非とも買って帰りたいのが、ペルージャ生まれの「Baci」。ヘーゼルナッツをチョコレートでコーティングしたBaciは、発売からおよそ100年の歴史を持つ、イタリア有数の老舗のチョコレート菓子です。包み紙の中には愛のメッセージが五か国語で書かれており、女性へのプレゼントとしても大人気。
さらに、クリスマスやバレンタインなどのイベント時には限定パッケージで販売されることもあります。イタリアらしいロマンティックなお土産として喜ばれることでしょう。
中世のたたずまいを残すペルージャ。普段は歴史ある静かな雰囲気の町ですが、10月に行われるチョコレート・フェスティバルや、夏季に開催される国際ジャズ祭などのイベントの最中は普段とはうってかわってにぎやかになり、四季を通して街の表情の変化を楽しむことができます。ローマやフィレンツェから日帰りで訪れる人も多いこの町ですが、時間のある方はぜひ一泊して小さな古都の雰囲気を楽しむことをおすすめします。
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(2024/3/28更新)
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