代々木八幡宮の創建は、建暦2年(1212年)で、創建800年以上の由緒ある神社です。
鎌倉幕府2代将軍、源頼家(みなもとのよりいえ)の側近の近藤三郎是茂(これもち)の家来で荒井外記智明(げきともあきら)が源頼家が修善寺で暗殺された後、代々木で主君を弔って過ごしていたところ、八幡大神の託宣と宝珠の鏡を授かる夢を見ました。
その為、鶴岡八幡宮の分霊を祀り、小さな祠を建てたのが始まりとされています。
ご祭神は応神天皇が祀られており、厄除開運のご利益があります。
また応神天皇の母、神功皇后が応神天皇を妊娠した状態で出兵、勝利、無事出産した神話から安産や子育て、家内安全のご利益もあります。
代々木八幡宮は少し高台の上に立っています。
石段と石畳の参道を進んで拝殿へと向かいます。参道を除く境内は、豊かな緑が生い茂っており、少し高台の上にあることから別世界のような静寂につつまれており、都会にいることをしばし忘れます。
静かな境内を歩きながら気持ちを整理し、拝殿でしっかり参拝しましょう。
戦災を逃れた拝殿は立派な建築で、長い年月と存在感を感じます。
代々木八幡宮には約4500年前に人々が生活していたと推定される代々木八幡遺跡があります。昭和25年(1950年)の発掘作業により、石器時代の遺物や、住居跡、柱穴が発見されたことから古代から人々が住んでいたと推測されています。竪穴式住居を復元したものを間近で見ることができますので、緑に囲まれながら当時の生活を想像することが出来ます。
拝殿の横の道を進んだ先には、末社の稲荷社・天神社・榛名社があります。
稲荷社では豊受大神(とようけおおかみ)、天神社では菅原道真公、榛名社では日本武尊が祀られています。
稲荷社のご祭神、豊受大神の「うけ」とは食物をあらわしていて、豊穣・農業・商売繁盛、縁結びなどのご利益があります。
天神社はご祭神に菅原道真公を祀っていることから学問のご利益があり、榛名社は豊穣のご利益があります。
一つの神社で様々なご利益がありますので、拝殿参拝後は是非末社でも参拝しましょう。
稲荷社・天神社・榛名社から奥に進むと出世稲荷社があります。出世運アップのご利益があり、ここを目的に代々木八幡宮を訪れる人も多く大変有名ですので是非参拝しましょう。
出世稲荷社への参道には、出世稲荷大明神と書かれた赤と白ののぼりと、形も大きさも、古さも様々な狐を見ることができます。
拝殿とは全く異なった独特の雰囲気があります。
第2次世界大戦末期の昭和20年(1945年)に、この辺りに空襲があり、代々木八幡宮は幸いにも焼失を逃れましたが、周辺は焼け野原で、稲荷社の祠や狐が無残な姿をさらしていました。その放置されていたのを拾い集めて合祀したのが、出世稲荷社の最初です。
尚、人気の神社ですので、参道には常に参拝を待つ行列ができています。
代々木八幡宮を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?こちらの神社は渋谷区という都会にありながら、とても静寂で緑豊かな境内です。拝殿までの参道には緑が生い茂っていますので、ゆったりした雰囲気の中で気持ちを整理し、落ち着いた気持ちで参拝することができます。
境内には代々木八幡遺跡があったり、様々なご利益がある末社や、有名な出世運アップの出世稲荷社もあり、大変見どころが多いです。
日常の気持ちを整理したり、何かに挑戦したい時など、都会でアクセスもしやすいので是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/20更新)
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