写真：ろぼたん
地図を見る美しい自然や景色を楽しみたいという理由で北海道を訪れる人は多いでしょう。富良野や美瑛といった地域に行くならなおさら。富良野市やその近郊は、カラフルなガーデンや色鮮やかな田園風景など見応えもたっぷりで、北海道でも指折りの美しい景色に出会える場所です。
そんな富良野市にあって、静かで滅多に観光客が訪れることのない「緑の絶景」があることをご存知でしょうか？
そこは、富良野の市街地や有名観光スポットから外れた国道298号線と国道253号線の交わった場所に佇む「鳥沼公園」。公園の中を歩くと写真のように大きな木がいくつも立ち並んでいます。
写真：ろぼたん
地図を見る「鳥沼公園」は、自然の木を生かした形で整備されているため、人工的な感じはしません。公園入口からわずか数十メートル、木々が開けたそこには、深いグリーンを閉じ込めた沼が現れます。その緑の色はどこまでも深く、水面がキラキラと太陽に反射して、宝石のよう。
写真：ろぼたん
地図を見る「鳥沼公園」の大きさは約9.7ヘクタール。だいたい東京ドーム2つ分。面積自体は大きな公園ですが、ボート利用などをせず、景色を眺めるだけであれば、15分程度の立ち寄りでも緑の絶景を楽しむことが可能です。
写真：ろぼたん
地図を見るこの「鳥沼公園」で出会える色は、「青」ではなく「緑」。木漏れ日の散策を楽しんだら、沼の近くまで寄って水面を覗き込んでみて。
写真：ろぼたん
地図を見るまるで妖精でも住んでいそうな透明度は沼の底が見えるほど。湧水があふれていることから、この地域としては珍しい不凍沼となっています。
写真：ろぼたん
地図を見るアイヌ語の「チカプ・ウン・トー」すなわち「鳥のいる沼」というところから名付けられた「鳥沼公園」は野鳥やエゾリスといった小動物の宝庫でもあります。耳を澄ませば小鳥の声やリズミカルに木をつつく音が。音の行く先には可愛らしい動物が隠れていることも珍しくありません。
写真：ろぼたん
地図を見る「鳥沼公園」の雑木林や原生林には、ミズナラやハンノキといった大きな木々が多いのが特徴。水中の水草の他、まるで池の中にも森があるかのように、その木々の緑がそのまま池に映り込む形で、深い緑色を作ります。
写真のようにGW頃はまだ緑が十分に成長していません。また晴れの日ほど、水面に木々の緑が反射して美しさが増すことでしょう。例年5月末頃から6月初旬から緑の絶景に出会えるようになり、10月中旬には紅葉を迎え、黄色や赤に染まる季節となります。
写真：ろぼたん
地図を見るラベンダーブームを引き起こした「ファーム富田」など、富良野の有名観光地を訪れる場合、富良野市街地を走る「花人街道」と呼ばれる国道237号を利用します。「鳥沼公園」は、そこからは外れた国道298号沿い。大きな看板などがいくつも出ている観光スポットとは違うため、事前に地図で確認するか、カーナビに公園をセットして訪れると安心です。
写真：ろぼたん
地図を見る国道298号は、トマム方面から美瑛、旭川へ抜ける道路としても便利。とてものどかで北海道らしい道をドライブすることができますよ。
春には水芭蕉、夏には蛍、秋は紅葉が楽しめる「鳥沼公園」。地元の人が犬の散歩や、ピクニックに利用する公園なので、特別な装備を用意する必要はありません。唯一の難点をあげるとすれば、車がないとアクセスするのが不便な場所にあるといったところでしょうか。（ＪＲ富良野駅より約5.7キロ）
『北の国から』や『華麗なる一族』などのドラマでもロケ地として利用されたことのある「鳥沼公園」。最近はウェディングフォトスポットとしても注目を浴びています。観光地でも秘境でもない「緑の絶景」は、富良野と聞いて想像するのとはまた違った色合いの景色に出会えますよ。
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(2024/4/26更新)
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