世界クラスのバラ園が登場!熱海「アカオハーブ&ローズガーデン」

世界クラスのバラ園が登場!熱海「アカオハーブ&ローズガーデン」

更新日:2016/03/29 14:32

熱海「アカオハーブ&ローズガーデン」は、急峻な山並みに約600種4000株のバラを栽培し、太平洋を一望できるバラ園。「黄金のバラの庭」など12のテーマガーデンに分かれ、立体感ある独特の景観を評価され、2015年6月の世界バラ会議で最高賞の優秀庭園賞を受賞しました。世界に認められた美しいバラ園「アカオハーブ&ローズガーデン」へ行く前に知っておきたいポイントやミニ知識、お勧めの見所をご紹介します。

花の見所が点在!見逃せない美しい景観

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ご紹介する「アカオハーブ&ローズガーデン」は、熱海の市街地から国道135号線を伊東方面へ向けて車を走らせるとある「錦ヶ浦トンネル」を抜けてすぐの右手(山側)にあります。ここは、昭和63年に「ホテルニューアカオ」を経営する赤尾氏が自然との共生を満喫してもらおうとオープン。敷地内にハーブガーデンを造営し、平成14年に現在の名前に改められました。

車で、熱海方面から錦ヶ浦トンネルを抜けると、国道からは、ガラリと変わってレンガや花壇などまるで先程とは違う、素敵な景色に様変わり。意識していなくても通る人すべてが気が付いてしまうような美しさで、「ホテルニューアカオ」からローズガーデンまでの道を、錦ヶ浦の景観の復活を願って「パノラマロード」として整備。バラやチューリップなどが植えられ、平成23年に、道路愛護活動の国土交通省から感謝状を贈られた素晴らしい眺めが見られます。

ローズガーデンと同様に、ほぼ毎日手入れがされていて、入園前から美しい景色を見られるので、ここを通る際は是非お見逃しなく! 園の入口の青い看板の左下には、早咲きの品種の「ナニワイバラ」や「モッコウバラ」が植えられていて、毎年5月上旬に見頃を迎えます。入園前から意外な所にお花見スポットが点在していて、心をワクワクさせてくれますよ。

ここは、アカオリゾート公国?!

ここは、アカオリゾート公国?!
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チケット販売所でチケットを購入すると、園内専用のバスで一番高台にある日本庭園まで連れて行ってくれます。ローズガーデンは約20万坪の敷地があり、ホテルと併せると約25坪もの広大な面積。バスに書かれている「アカオリゾート公国」とは、モナコ公国を目標に付けられたもので、園内は地中海やヨーロッパを思わせるような、絵になる美しい景観が広がっています。

日本庭園「天翔」「黄金のバラの庭」など、園内には、趣の異なった12のテーマガーデンがあり、バラに限らず、2月上旬から3月下旬は菜の花、3月上旬から4月下旬は10万球のチューリップや桜など、1年を通して花の見所になっていて、温暖な伊豆を代表する花園スポットです。バラは約600種4000株植えられていて、春から夏の3月下旬〜7月上旬と、10月下旬〜11月下旬にかけての1年に2回、見頃を迎えます。

ローズガーデンは、他のバラ園と違って立体感がある独特の景観を評価され、2015年の世界バラ会議で最高賞の「優秀庭園賞」を受賞! 世界から認められた美しいバラ園を、早速見学に行ってみましょう。

えっ?バラ園に日本庭園?!

えっ?バラ園に日本庭園?!
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美しい花々に出会える期待を胸に、バスの降車地点で降りてみると、そこには、花ではなく驚くことに日本庭園が広がっています。日本庭園「天翔」と名付けられた庭園の中心には、日本最大の盆栽「鳳凰の松」が置かれ、鳳凰の名に相応しく貫禄ある松。まさか、ローズガーデンに日本庭園があるなんて、きっと誰も想像が付かなかったことでしょう。この独特の景観が評価され、この様な個性豊かなテーマガーデンが見られるのも魅力の一つになっています。

以前この盆栽は、時間によって回転し全体に陽の光を浴びさせていたそうで、このような裏話や花について聞けるガイドツアーを行っています。ガイドツアーは、ガーデンを日頃手入れしている園芸課のスタッフが案内をしてくれ、参加費は無料。限定で行われるので、詳細は下記のMEMO【アカオハーブ&ローズガーデン ガイドツアー始めました】よりお問い合わせ下さい。

花だけでなく海も楽しめる!一体化の景色

花だけでなく海も楽しめる!一体化の景色
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園内は高台の日本庭園から、順に下りながら見学するルートになっています。急峻な山間に造られているので、花と一緒に海を望むことができ、こちらは「プロポーズガーデン」から「ウエディングガーデン」へと続く道です。少しだけ遠くに海を望み、ちょうどバラをフレームにしたような素敵な景色が広がっています。

地形をうまく利用して造られていて、遠くに迫る海岸線と一緒にバラを見下ろせるなど、これまでに例のない立体的な眺めが楽しめるのが、他のバラ園と違ったところ。場所によっては、朝日が昇ると光が当たって五色に光り輝き、京都の西陣織に例えられた熱海の名勝「錦ヶ浦」が見られます。錦ヶ浦は、海に突き出た険しい断崖で、ありのままの厳しい自然が垣間見られるのも、世界バラ会議で評価の対象になったのだとか。ウエディングガーデンは、オープンカフェになっていて、一息付けるので散策途中の休憩にお勧めです。

美しい庭園の主役はバラだけじゃない!

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「ローズガーデン」と名前に付くだけあって、白・ピンクなど多彩なバラが植えられています。しかし、植えられているのはバラだけでなく、片隅でナデシコやダリア、ラベンダーなどの多様な花木が咲き誇り、バラを引き立てています。一種類だけでなく、色々な花々を混植させ、より個性的な空間を作り出すようにデザインされています。

バラのトンネルの足元で咲いているのは「アリウム・ギガンチウム」と言うお花。別名「花葱(はなねぎ)」と呼ばれ、玉葱に似た形をしていて何ともユニークですね。可憐なバラに、こんな花が加わると、また一味違った景色が見られ、こんな工夫がされているのも受賞の要素となったそうです。素敵な演出がされたガーデンばかりなので、お気に入りを見つけてカメラに納めてみては如何でしょうか?

おわり

園内バスは、手を上げれば坂道の途中からでも、乗ることができます。ハーブガーデンでは、道下の橋脚を利用して、ハーブせっけん作りなどができる「ハーブ工房」もあり、お勧めします。園の入口近くのショップ&レストラン内にある「ハーブハウス」では、ハーブティーやバスグッズなど約3000点のリラックス効果抜群のハーブグッズを販売しています。人気ナンバーワンの「ラベンダーソフトクリーム」も売っているので、是非味わってみて下さいね。

一年を通して花を楽しめるスポットなので、お花に囲まれた優雅なひとときを過ごせます。綺麗な花を見ると、誰でも笑顔がこぼれる素晴らしい場所ですよ。

フランスで開催された世界バラ会議で、民間運営の施設として全国初の快挙を遂げた「アカオハーブ&ローズガーデン」。世界に通用する世界ランクの本格的なガーデンを見学に、是非熱海へ出掛けませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/01 訪問

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