外国人観光客に人気!ミシュラン二つ星の街「歌舞伎町」

外国人観光客に人気!ミシュラン二つ星の街「歌舞伎町」

更新日:2016/03/27 15:58

東洋一の歓楽街として名高い東京の歌舞伎町。かつてはダークなイメージもありましたが、近年では街の様子が変わりつつあり、外国人観光客の姿が目立ちます。
昼も夜も賑わうこの街にはどんな魅力があるのでしょうか。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2015で「寄り道する価値がある」と評価された歌舞伎町をご紹介します。

なぜ歌舞伎町と名がついたのか

なぜ歌舞伎町と名がついたのか
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ご存じの方も多いと思いますが、まずは歌舞伎町の場所をおさらいしましょう。西武新宿駅を境に南は靖国通り、北は青梅街道、東は明治通り(花園神社とその一角のエリアを除く)に囲まれた場所に位置します。

第二次世界大戦後、焼け野原となったこの地の復興計画が進みました。一大商業地にするという壮大な計画の中に、「歌舞伎劇場」の建設がありました。これにちなんで淀橋区角筈(つのはず)だった街が、昭和23年に「歌舞伎町」となりました。しかし、計画は実現に至らず名前だけが残ったというわけです。

コマ劇跡地にゴジラ出現

コマ劇跡地にゴジラ出現
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歌舞伎町のシンボル的存在で、演歌歌手の公演やミュージカルを上映し人気だったコマ劇場は、2008年に惜しまれつつ閉館しました。

その跡地にできたのが30階建ての超高層ビル。1〜2階はショップやレストラン、3〜6階は都内最大級の規模を誇る映画館のTOHOシネマズ、8〜30階はホテルグレイスリー新宿が入っています。

このビルの目玉は何と言っても知名度抜群のゴジラの頭部。ゴジラ見たさに歌舞伎町へ訪れる人も多く、家族連れや女性グループが増えたとの嬉しい声もあるようです。新宿区から特別住民登録をされ、特別観光特使にも任命されたゴジラが、明るく、安全で安心な街づくりに一役買っています。

ホテルグレイスリー新宿には、ゴジラの世界を体感できる部屋もあり、コアなファンやファミリーの方が楽しめる仕掛けが満載です。

歌舞伎町ウォーキングが楽しい

歌舞伎町ウォーキングが楽しい
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街を歩くと、お店から聞こえる大きな音楽や客引きの声、老舗のレストラン、昭和の面影が残るお店、ナイトスポットや数年前にできた「ロボットレストラン」の煌びやかなネオン等…。この街には同じエリアに全く異なるタイプのお店がひしめき合っています。

様々な文化が入り混じり、昼と夜で別の顔を持つ歌舞伎町。歩いているだけでその独特の雰囲気を楽しめます。そんな街の雰囲気をcoolだと言う外国人観光客も多くいます。放し飼いの猫と戯れる「猫カフェ」や、侍スピリッツが体験できる「サムライミュージアム」も外国人観光客に好評です。

一番人気のゴールデン街

一番人気のゴールデン街
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夜になるとポツポツと明かりが灯りはじめ、人通りが増すゴールデン街。歌舞伎町の東端に位置し、現在は外国人観光客に人気のエリアとなりました。花園神社に隣接するこのエリアには50m四方の一角に約250軒もの飲み屋が並んでいます。
昭和50〜60年代の雰囲気を残すノスタルジックな街並みが、「一見の価値あり」とされたのでしょう。こちらも歌舞伎町と並んでミシュラン二つ星を獲得しています。

元々は第二次世界大戦後に新宿東口にあった闇市が、この地で許可を取らずに風俗営業をしていました。その後、法規制によって飲食店に業態を変え「青線」と呼ばれていた街が「ゴールデン街」と名を変えて営業。多くの文化人やジャーナーリストにも愛されていたことから、昭和の雰囲気を変えることなく現在も続いています。

ゴールデン街にあるどのお店も3〜5坪と狭いため、次のお客さんが来たら長居せずに別のお店に行ってみましょう。250軒の中からお気に入りのお店がきっと見つかりますよ。

オリンピックに向けてさらに変わるか?歌舞伎町

2020年の東京オリンピックに向けて「治安維持」を目的とした締め付けが強化されるようです。そうなると新旧入り混じる不思議な雰囲気の街並みがガラリと変わってしまう可能性も。

もしかしたら今の歌舞伎町の姿を見られるのもあと数年かもしれません。昭和の面影を残しつつ、グルメにショッピングにエンターテイメントに、いろいろな楽しみ方ができる歌舞伎町に出かけてみてはいかがですか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/24 訪問

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