日本海を代表する良港である舞鶴。明治時代に海軍の拠点が置かれ、兵器庫や造船所、砲台など様々な赤レンガの建造物が造られました。12棟もの赤レンガの倉庫が並んでいる場所は現在「赤れんがパーク」として整備されており、博物館や記念館、イベントホールとして活用されています。さらには陸上自衛隊の基地が隣接しており、停泊する迫力の自衛艦の見学も可能。最新鋭の防衛システムを詰め込んだ艦船とレトロな赤レンガの建物が同時に楽しめる事でも人気を博しています。
舞鶴市政記念館が入る赤れんが2号棟の内部。重厚な当時のレンガ壁を生かしながら、レトロさを感じながらも使いやすい内部に改装されています。その雰囲気の中で「海軍肉じゃが丼」や「海軍カレー」など、舞鶴の旧海軍にまつわるメニューを楽しめると人気のカフェが「赤煉瓦カフェJAZZ」です。見上げると高い赤レンガ倉庫の天井。レンガの壁にステンドグラス、骨太の梁に明かり窓。レトロな雰囲気の中にも様々な要素が入りまじり、斬新で心地よい空間になっています。高い天井も手伝って、重厚なレンガ壁に囲まれながらもとても広々としています。
赤煉瓦カフェJAZZの店内は、深々と腰掛けるイスとローテーブルが用意されています。食事をとるには前傾姿勢になる必要がありますが、ゆっくりともたれてくつろげます。落ち着いたレトロな赤レンガの店内をゆっくりと堪能したいですね。また、店内では毎月第3金曜日にプロによるジャズライブが行われています。赤レンガの倉庫の中で演じられるジャズライブはまさに大人の時間。機会があれば、是非楽しみたいですね。
赤煉瓦カフェの看板メニューのひとつが「海軍肉じゃが丼」。舞鶴が発祥の地とされる肉じゃが。明治34年、旧日本海軍舞鶴鎮守府の初代司令長官となった東郷平八郎が、イギリスで食べたビーフシチューを食べたくて、部下に命じてつくらせたのが肉じゃがのはじまりと伝えられています。海軍肉じゃが丼の見た目はじゃがいも入りの牛丼、言ってしまえば肉じゃがをご飯の上に盛り付けた一品。
しかし、同じ海軍基地があった呉と発祥の地の名声を争う肉じゃがは中途半端な事は許されません。とっても美味しいのです。お肉はしっかりと甘いタレを吸い込んでいて濃厚な味。じゃがいもはモチモチ。ご飯にしっかりとあう満足な一品。ドリンク付きで730円という料金設定もとても良心的です。
こちらも名物の「海軍カレー」。海軍カレーの発祥は横須賀とされており、優れた栄養バランスと手軽さで旧海軍で広まりました。今でも海上自衛隊では各部隊や部署ごとに秘伝のカレーが伝えられており、曜日感覚を失わないように金曜日にカレーを食べる習慣があります。JAZZの「海軍カレー」はとってもサラサラ。味は少し辛め。具は少なめですが、その味わいはしっかりとルーの中に溶け出していて、あっさりな印象を受けるが濃厚で複雑に絡みあった味わいを楽しむ事が出来ます。こちらも730円でドリンク付きです。
赤れんがパークから見える巨大な自衛艦。やっぱり気になりますね。赤れんがパークから少し歩きますが、自衛艦が入港する北吸桟橋があります。週末には一般開放され、間近で最新兵器を装備した巨大な護衛艦の姿を望むことができます。運が良ければ月1度程度、護衛艦などの甲板に搭乗することができます。
週末に舞鶴に訪れるなら、是非とも自衛隊の北吸桟橋の見学を一緒に楽しみたいですね。自衛艦隊を眺めた後の肉じゃがやカレーはさらに味わい深くなりますよ。
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(2024/4/25更新)
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