1873年にドイツからやってきたアドルフ・クアーズによってアメリカ・コロラド州首都デンバーの郊外にあるゴールデン市で誕生したクアーズ社。お酒の製造、販売が禁止となった1920年からの禁酒法施行の際には「モルトミルク」を販売してその危機をしのぎ、現在まで140年以上の歴史を持つ、アメリカを代表するビールメーカーです。
アメリカ国内で初めてアルミを使用した缶ビールを販売したことでも有名です。クアーズ社が生産するクアーズライトは、現在アメリカ国内で第2位の販売実績を誇る人気のビール。工場見学の待合所では、クアーズの歩んできた歴史を当時の写真と共に展示しています。
工場見学は夏場は音声ガイドを使ったセルフガイドツアー、冬場は専属のガイドが付く見学ツアーとなります。ルートはほとんど同じですが、ガイド付きの見学ツアーの場合は、セルフガイドツアーの順路の他に麦芽を発芽させる工程も見ることができます。
まずはビールの原料について学びましょう。麦芽とホップそしてロッキー山脈の美しい水によってクアーズビールが作られています。ビールの醸造のための大きな鍋を見下ろしながら、ビールがどのように作られていくか、パネルとビデオの説明を見ながら歩いて行きます。
途中、できたてのビールを試飲できるコーナーがあります。クアーズの代表的なビールであるクアーズまたはクアーズライト、時期によってはクアーズバンケットのどれかを少量試飲することができます。ご心配なく、これで試飲は終わりではありません。メインの試飲は別に用意されています。
オート―メーション化されたビールの箱詰めの様子を見たら、工場見学は終了です。ここからお楽しみのビールの試飲!
ツアーを終えた人達がここに来て一番に驚くことは、そのビールの量。試飲というには多すぎる!嬉しいサプライズが待っています。
クアーズ社が生産している7から8種類ほどのビールの中から3杯を選んで試飲できます。爽やかな柑橘系のビールが好きな方にはベルジャンホワイトの「ブルームーン」がオススメ。また、苦みの中に芳醇な香りを含んだ「キリアンズ・アイリッシュ・レッド」やクアーズの代表的ビール「クアーズ」を試すのもいいでしょう。
もしもここにしかないビールを飲みたい!というのなら、「コロラドネイティブ」は是非とも試していただきたい逸品です。このビールはコロラド州のみの販売なので、アメリカ国外はおろか、州外でも飲むことができない特別なビールです。旅の記念にどうぞ。
試飲ができるバーの横にはお土産屋さんがありますので、忘れずに立ち寄ってください。ビールの販売はもちろんのこと、タップと呼ばれるビールサーバーの注ぎ口のオブジェや、クアーズ社が生産するビールの銘柄名が刻まれたビールグラス、Tシャツ、トレーナー、コースターなど、好きなビールの銘柄のグッズを購入することができます。
クアーズの工場内ではカメラと財布以外の持ち込みが禁止されています。小さなハンドバックであっても持ち込むことはできませんので、ご注意ください。荷物を預ける場所が工場内には設けられていませんので、車やホテル等に荷物を置いていくようにしましょう。
車でお越しの際は、工場の入り口とは別に専用の無料駐車場があります。駐車場から工場まではシャトルバス(無料)があり、シャトルの入り口に立っている係員からシャトルのチケットを受け取って乗り込みましょう。
あらかじめ予約は必要ありません。工場見学は到着順でグループごとに開始されますので、混雑してる場合は待ち時間が発生します。入口でビールの銘柄のチケットを渡されますが、それがグループ名になります。グループ名が呼ばれるまで、待合室で待機します。
試飲は法律により21歳以上からとなります。入口で身分証明書を提出のうえ、腕に試飲用のバンドを付けてもらいますので、パスポートは忘れずに持っていきましょう。試飲の際は1杯ごとにバンドに印をつけて、何杯飲んだかわかるようになっています。
駐車場、シャトルバス、工場見学、そしてビールの試飲すべてが無料のお得なツアー。試飲もグラス3杯も楽しめるとあって、ビール好きには最高のツアーです。ツアーの開催日や時間などは本文下の「関連MEMO」にてご確認ください。
コロラド州ゴールデンの町は昔ながらの風情が漂う美しい町です。工場見学の後には、町を散策してみるのもいいでしょう。
ビールが生まれる町、ゴールデンのクアーズ工場へ、是非遊びに行ってみてください!
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(2024/4/25更新)
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