ハバナの西側に位置するビニャーレスの町。町そのものは小さく、通りが縦横に数本走るのみで気軽に歩いてレストランやお土産やめぐりを楽しめます。郊外には畑が広がり、特にタバコ農園が多いです。畑とともに、タバコの葉を乾燥させる草ぶきの小屋が点在しています。
町の北にひろがるのが、オルガノス山脈。もこもことした丸い形の山々が特徴です。水に溶けやすい石灰岩が浸食されてできたカルスト地形で、独特な景観を作り出し渓谷となっています。洞窟も多く、中に入ることができます。現地ガイドに案内されながら、ひんやりとした古代からの空気に触れるのもいいですね。
渓谷は、オリゾンテ・ラ・エルミタ・ホテル横にある展望台からの眺めがよくおすすめ。多くの観光客が訪れ、にぎやかです。アクセスは、ハバナからの日帰りツアーに参加するのが便利です。
キューバにはあちこちに、大きく枝をはり、長く根を垂らしたバンヤンツリーを見ることができます。バンヤンツリーとは菩提樹の仲間です。この木は、アフリカからやってきました。キューバの一大産業である大規模なサトウキビ栽培のために、アフリカから奴隷が連れてこられ、そのときに、この木もやってきました。
木陰で馬を休ませている光景は日常。馬は荷物を運んだり、人を運んだり、キューバの街では大活躍です。
ビニャーレス渓谷のふもとに広がるオーガニックファーム。根菜から葉物、バナナなどの果樹まで数十種類の多様な品目が作られている畑がビニャーレスにあります。農場併設のレストラン『Finca Agroecologica El Paraiso(フィンカ・アグロエコロジカ・エル・パラディソ)』では、畑を見学でき、レストランで食事を楽しむことができます。家畜も育てられ、鶏、豚、羊などお肉もいただけます。自然のなかでいきいきと育った野菜や動物は、素材のうまみがぎゅっとつまった、まさにパワーフード。塩や蒸しただけのシンプルな野菜から、スープや黒豆を炊きこんだ伝統的なご飯など豊富なメニューから選べます。
高原地帯で比較的涼しいビニャーレスでは、人参が特産品になっています。甘みが強く、蒸して食べるとほくほくとして味わい深いです。サラダのほか、お肉の付け合せに添えられていることが多いです。塩をふるだけでも美味しく、油を少したらしてシンプルに食べるのがおすすめです。
キューバでは薬草栽培も盛んです。農薬も化学肥料も使わず、多様な種類の薬草が育てられています。ビニャーレスのオーガニックファーム併設のレストランでは、ハーブドリンクを楽しむことができます。写真のドリンクは、『アンチストレス』。数種のハーブがブレンドされており、さわやかなミントの香りが気持ちよく、リラックス効果がありそうです。自然いっぱいのなかの散策を楽しんだあとは、ハーブと野菜でお腹も満たして健やかに!
小さな町のビニャーレスでは、歩いてお店めぐりが楽しいです。観光地とはいえ、ハバナほどの混雑もなく、露店もありお土産選びをじっくりとできますよ。
ビニャーレスで宿泊する場合、キューバ人と直接触れ合えるカサ・パラティクラルがおすすめです。政府公認の民宿のようなもので、個人の家の一部が旅行者に提供されます。ドアの前に貼ってある、青い錨型のマークが目印となります。通常、宿泊は朝食付きです。パンとフルーツと焼き菓子、コーヒー、フルーツジュースが典型的なメニューです。
内から外から、キューバの魅力をぜひ味わってみてくださいね。
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