ご紹介する旅亭「松葉屋」は、別府駅からタクシーで約7分、別府湾や市街地を望める高台にあります。別府は、湯量や源泉数などで日本一の温泉地として知られ、歴史の異なる八つの温泉地を中心に分布しており、「別府八湯」とも言われています。ご紹介する観海寺(かんかいじ)温泉は、その別府八湯の一つに数えられ、713年に、仁聞菩薩によって開かれたと言われる歴史ある湯。
こちらは、その温泉地に建つ薬師堂で、薬師さんと呼び親しまれ、堂内にある仏像の足元からは、今も昔と変わらず絶えず温泉が湧き出ています。ここで湧く温泉は「お薬師さんの湯」と呼ばれ、入っても良し、飲んでも良しの有り難い温泉。飲めば胃腸に良いと言われ、容器を持ってこの湯を汲みに来る人々が絶えない程、御利益のある湯なんです。
宿は、そんな湯が湧き出る薬師堂のすぐ右側にあり、お薬師さんの湯を引き込んだ良質の温泉を楽しめる宿です。早速、宿の温泉を拝見してみることにしましょう!!
こちらは「薬師の湯」です。宿は、丘ノ想・月ノ想の2つの棟に分かれていて、薬師の湯は「丘ノ想」にあります。お風呂から市街地や別府湾まで見渡せる半露天風呂で、別府の象徴とも言える「ビーコンプラザ・グローバルタワー」まで見下ろせる、特に眺望が良い一押しの湯です。
お薬師さんの湯をそのまま引いた新鮮な湯と、素晴らしい景色が一緒に見られる贅沢な湯で、驚くことに貸切で入れてしまうんです。空いていればいつでも利用でき、料金は無料。浴槽には、宿の名前にある松のデザインの入った縁起が良いお風呂で、清めの湯として誉れ高く、透明でつやつやとしたクリアな質感の温泉が楽しめます。
『温泉データ』
泉質:単純温泉
源泉温度:54度
変わってこちらは、貸切風呂が楽しめる「ゆるり小路」です。丘ノ想と月ノ想のちょうど間にあって、観月洞うさぎの湯・めおとの湯・無垢の湯の3つのお風呂の建物があります。うさぎの湯は、満月のような光り輝く月を見ながら入れる内風呂。めおとの湯は、丸いお風呂が2つある露天風呂。無垢の湯は、アジアンテイストの露天風呂になっています。趣の異なったお風呂があり、こちらも空いていればいつでも貸切で入れるのは嬉しいですね!
ご紹介した4つの貸切風呂の他、月ノ想では、露天風呂と内風呂がある男女別の大浴場を楽しめます。温泉三昧でき、湯巡りも楽しめますよ。クセもなく柔らかな湯なので、いつまで入っていても飽きの来ない温泉です。
食事は、館内のレストランで頂くことができます。こちらは、夕食の一品「城下(しろした)カレイ」。季節にあった新鮮な食材を提供し、その味を最大限に生かした料理が並びます。こちらの城下カレイのお造りは、素材の味をシンプルに頂ける一品で、城下カレイとは、県内の城下海岸で捕獲される「マコガレイ」のこと。淡水と海水が入り混じる汽水湖に生息し、清水が湧く海中で育った臭みのないカレイで、江戸時代には将軍への献上品とされていて、庶民の口には届かなかったほどの貴重品。
食べてみると、淡白ながら何とも言えない絶品さ! 薄く切られ透き通った身がとても綺麗で新鮮そのものです。春から夏にかけてカレイは旬の時期を迎え、その季節に限ってですが「城下カレイ会席」のメニューがあるので、是非、大分の名物を味わってみては如何でしょうか? 秋から冬は、寒い時期限定の黒毛和牛・松茸会席もあり、温泉に入ってから食べる料理は、どれも格別な味です。
ここ観海寺温泉は、別府の温泉地の中でも高台にある眺めの良い温泉地。高い場所では、海抜200mもあって、市街地などの景色を一望できます。青い海など、昼間に見る景色も素敵ですが、まるで宝石箱をひっくり返したような美しい夜景も見逃せません。ご覧のような、市街地に建つシンボルの「別府タワー」など、別府を代表するような夜景を見られる部屋もありますよ。お酒を片手に、こんな景色を見ながら一杯やるのも良いかもしれませんね。
宿の近くに「べっぷ地獄めぐり」などの観光名所があるので、別府観光と併せて、便利に泊まることができます。客室は、全18部屋。落ち着いた純和風タイプの部屋、洋風タイプの部屋、ゆとりのメゾネットタイプなど、使い勝手の良い広い部屋もありますよ。
旅亭「松葉屋」は、歴史を感じられる有難味のある温泉から、地元ならではの美味しい料理を楽しめます。そして、旅の思い出を輝かせるような美しい夜景まで見られるので、ここを訪れれば、きっと思い出深い旅行になること間違いなし!
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(2024/4/19更新)
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