メルボルンの市街地の中心にあるフリンダース・ストリート駅の駅舎は、1854年に完成しました。なんと、オーストラリア国内の最初の駅です。黄色い外壁に緑青が吹いたドームがかわいらしく、この街のシンボルとなっています。
フリンダース・ストリート駅は、メルボルンの中心となっているターミナル駅でもあり、郊外への電車も多く出ています。また、トラムも南北、東西へと途切れることなく走っています。メルボルン観光の拠点にもなるので、まずはここを押さえましょう!
メルボルンの街の歴史を語る際には、1850年代に始まったゴールドラッシュは欠かせません。旧大蔵省ビルでは、大蔵省として使われていた当時の様相を残した部屋を見学したり、ゴールドラッシュとともに発展したメルボルンの歴史をわかりやすく解説した展示を見たりすることができます。
旧大蔵省ビルは1862年に完成したビクトリア朝の建造物で地産のブルーストーンで造られています。落ち着いた外観ではあるものの、メルボルンの代表的な歴史的建造物のひとつと言っても過言ではありません。当初、3階に州総督や長官の部屋、2階には裁判所のオフィスが入り、1階は大蔵省、地下には金庫が設けられました。
ビクトリア州議事堂は1856年完成の建造物ですが、ファサードが完成したのは1893年です。ここでは、旧大蔵省ビルに用いられたメルボルン近郊で採れるブルーストーンではなく、メルボルンから230キロメートルほど西にあるグランピアンの石を用いたことで明るい外観になりました。その石材調達の難しさが外観の完成の遅れの理由の一つといわれています。
この建造物には、古代ギリシャのコリント様式の要素がみられ、ファサードの列柱は上部に向かって細くなっていくエンタシスとなっています。写真に納まりきらないほどの大きなスケールではありますが、細かく見ていくと壁面の装飾も美しく、時間をかけて造られたことも納得です。
ビクトリア州立図書館は、1854年に完成したオーストラリア最初の図書館で、外観には旧大蔵省ビルと同じブルーストーンが用いられています。
世界一美しいとも称されるこの図書館の一番の見所は、このドームがある吹き抜け空間、「La Trobe Reading Room」です。吹き抜けの周りの回廊では、空間の見学だけでなく、歴史展示などの企画展も楽しむことが出来ます。
ビクトリア州立図書館は、この「La Trobe Reading Room」以外の図書室もゆったりとした間隔で書架や机が配置されている、とても贅沢な図書館です。また、絵画や彫刻作品の展示室もあるので、美術館を訪れた後のような満足感を得ることが出来ます。
今回ご紹介した旧大蔵省ビル、ビクトリア州議事堂、ビクトリア州立図書館は、すべて無料で見学することが出来ます。
ビクトリア州議事堂のみ、一日に数回開催されているツアーでの見学となり、自由見学ではありません。ツアーの開始時間は議事堂の行事で変更になる場合があるので、公式ページでご確認ください。
メルボルンの市街地は、トラムを無料で利用することが出来ます。フリンダース・ストリート駅を含め、すべての建造物はトラムの無料乗車区間内にあるので、気軽に廻ることができますよ!
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(2024/4/25更新)
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