スタバを透かしてお寺が見える!? 京都のおへそと呼ばれる頂法寺六角堂

| 京都府

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

スタバを透かしてお寺が見える!? 京都のおへそと呼ばれる頂法寺六角堂

スタバを透かしてお寺が見える!? 京都のおへそと呼ばれる頂法寺六角堂

更新日:2013/09/25 18:39

Visible from Inside a Starbucks, Visit the “Belly-Button” of Kyoto at Chohoji Temple!
奈良山 鹿子のプロフィール写真 奈良山 鹿子 元観光バスガイド

京都に数ある通りの中でもメイン通りと言える烏丸通りを歩いていると、不思議な光景に出会うことが出来ます。一見、ガラス張りになっている普通のスターバックス。しかし、よく見るとその奥にはお寺のお堂が見えるのです。せっかくだったら「京都らしい景観を見ながらコーヒーを飲みたい!」なんて人にピッタリの、変わったスタバと歴史を感じさせる重厚なお寺・頂法寺六角堂をご案内します。

- PR -

道路からビルの向こうが丸見え!?

道路からビルの向こうが丸見え!?

写真:奈良山 鹿子

地図を見る

今回ご紹介するスターバックス&頂法寺があるのは、京都の街のド真ん中を南北に突っ切る烏丸通沿いにあります。

ちなみに、烏丸通りを上がる(北へ行く)と昔天皇陛下が住んでいた京都御所があります。現在天皇陛下がこの京都御所にお見えになる際は、京都駅からこの烏丸通りを通ります。なので京都駅から京都御所までの烏丸通りには歩道橋が一本もありません。天皇陛下を乗せた車が通りを通る時、歩道橋の上から見下ろすことがないように、との配慮だと言われています。

そんな烏丸通りと三条通りが交わる烏丸三条交差点の少し南に行った所にあるのが、写真のようなスターバックス京都烏丸六角店です。ほら奥に瓦の屋根が確認出来ると思います。最初はガラスに景色が写っているのだと思うのですが、あまりにハッキリ写っているため、なんだか変な感覚に‥。そして、しばらく経ってから店舗を透けるようにしてお寺が見えていることが理解でき、時間差でみんな驚くのです。

だからバスガイドをしていた時、ここをお客様に説明するのは大変でした。バスだと一瞬なので、ここが珍百景だと気が付かないんです。バスガイド的「京都の案内したくない場所」ですね(笑)。

スターバックスのお店

スターバックスのお店

写真:奈良山 鹿子

地図を見る

それでは、なぜこの様な変わった造りのスターバックスが出来たのでしょうか? それには京都市の条例が大きく関係しています。

京都市では、古都・京都の町並みを守るために様々な条例があります。そのひとつに「烏丸通りから六角堂が見えるようにしなくてはいけない」というのがあり、それを守るためにこのようなガラス張りのお店が出来たのです。ですから、カウンターの位置ももちろん考慮されており、雰囲気を損なわないためにも、お店の中も和のテイストが取り入れられています。

ちなみにこのようなスターバックスは「コンセプトストア」と呼ばれ、ここ烏丸六角堂店のほかにも全国にありますので、関連メモにある一覧も良かったらご覧ください。

お寺に一番近い場所の椅子はお寺に向けられており、ガラス越しに見える迫力満点の六角堂をみながらほっと一息できるようになっています。

聖徳太子が建てた頂法寺

聖徳太子が建てた頂法寺

写真:奈良山 鹿子

地図を見る

ではこのお寺は?ということなんですが、お寺の名前は「頂法寺(ちょうほうじ)」と言います。スターバックスは六角堂前店ですので、おやっと思われた人も居るかと思いますが、正確には頂法寺。「六角堂」と呼ばれているのは本堂を上から見たときに六角形の形をしているからで、一般的は六角堂という呼び名の方が多く使われています。地元の人は関西特有の親しみを込めた呼び方で「六角さん」と言うそうです。

この頂法寺は794年、平安遷都の前に聖徳太子が建てたと伝えられています。創建後何度か火災にあいましたが、その度再建されて今に至るとのこと。現在の建物は1877年に建てられたもので、西国三十三ヵ所、洛陽三十三所観音霊場の札所として日々お参りに来る人が後を絶たない、古い歴史を持つお寺です。

京都の「へそ」

京都の「へそ」

写真:奈良山 鹿子

地図を見る

六角堂の東門を入ったところ、本堂の南側に石があります。石の真ん中には円い穴があいていて、「へそ石」と呼ばれています。
この石は昔の本堂の礎石。昔は現在の場所より少し南に本堂があったそうです。明治に今の場所に移されたのですが、もともとあった本堂の場所が京都の街の中心地だったため、「京都のへそ」と言われていたことから、その礎石を「へそ石」と呼ぶようになったとか。

この六角堂にはいろんな言い伝えがあります。

有名なものが『平安遷都の際、六角堂が道路の真ん中にあり道路を広げるのには移動させるしかなかったため、桓武天皇の勅使が六角堂にやってきて「この土地を離れたくないというのならば、南でも北でも良いので、どうかお移りいただきたい」とお願いすると、空が急に雲一面となり、怪しい風が起こりました。観音さまがお怒りになったかと心配していると、六角堂がひとりでに5丈(15m)ばかり北へ退いた。』
というもの。昔話のようなお話ですが、言い伝えとは不思議ですね。

ほっとひと息、京都の思い出に是非。

他に、「一言願い地蔵」という首をかしげたかわいいお地蔵様もいます。簡単なお願いなら叶えてくれるとか。

古都京都、と言えどこんな大迫力でお寺を見ながら休憩できるお店は少ないはず。
京都に来た際には是非記念に行ってみてほしいです!

紫雲山頂法寺(しうんざんちょうほうじ)
本尊:如意輪観音(秘仏)
西国三十三所巡礼十八番目札所
洛陽三十三所巡礼一番目札所

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/18 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ