写真:泉 よしか
地図を見る天下の名湯・草津温泉!ここは首都圏からも行きやすく、夏は避暑地、冬はウィンタースポーツと年間を通して大人気の温泉地です。
1日にドラム缶23万本ものお湯の湧く草津温泉ですが、源泉は何種類かあり、中でもメジャーなお湯は温泉街の中心にある湯畑を流れる湯畑源泉と硫黄鉱山から引き湯されている万代鉱源泉。共同浴場や旅館の多くはこのどちらかを使っています。
ところで草津のお湯は白濁しているというイメージを持っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。これは共同浴場の中でも一番有名な「白旗の湯」が白濁しているためかもしれません。実際は先ほどの湯畑源泉、万代鉱源泉を含む草津のお湯はほとんど透明です(湯の花が多い源泉もありますが)。
そんな中、ちょっと穴場とも言えるのが「地蔵の湯源泉」です。通なファンの多い地蔵の湯ですが、こちらを引いている宿は意外と少なくて現在たったの3軒!そのうち1軒が「ゆ宿大蔵」です。
写真:泉 よしか
地図を見る草津のランドマーク・湯畑の喧騒から離れて徒歩5分。2006年に建て替えられた地蔵の湯共同浴場を過ぎて急な下り坂に差し掛かる右手に建つのが、ゆ宿大蔵です。決して高級旅館ではありませんが、その分お値段もお手頃。二食付きのプランだけでなく、素泊まりもOKです。
そしてこの立地、すぐ近くに共同浴場の「地蔵の湯」があるだけでなく、坂を下りればまた別の共同浴場「煮川の湯」が!さらにその先には合わせ湯体験のできる日帰り温泉「大滝乃湯」があるのがポイント。このあたり全部徒歩1分圏!いろいろ楽しめちゃいます。
写真:泉 よしか
地図を見るさあそれでは浴室に移動してみましょう!温泉は天然ものですから、お湯の状態によって青みがかっていたり、灰色っぽいこともあります。
あれっ?もしかしてお湯が透明でしたか?でもご安心ください。浴槽の壁側に一段高くなっている樋があることに注目しましょう。
実はゆ宿大蔵のお湯はこの樋を伝ってから浴槽の中に入る仕組みです。というのは、今でこそ温度や湯量を調節しながらポンプを使って配湯が行われている地蔵の湯源泉ですが、以前は自然に湧くそのまま無調整で流れてきていたので、大量の熱湯がいきなり湯船に入ることもあり、これは当時少しでもお湯を冷ますことができるようにと作られた樋なのです。
そして樋を源泉が流れてくるということは・・・湯畑の何本も並んだ木枠の樋を思い出してください。源泉の流れる樋にはクリーム色の湯の花が沈殿し、採取して貴重な草津の天然入浴剤として売られています。そうです、このゆ宿大蔵の浴室の樋にも湯畑と同じような天然湯の花が沈殿しているのです。
良かったらそうっと樋の中に手を入れてみてください。今は以前とは違ってある程度温度がコントロールされているとはいえ、熱いといけないので注意しながら手を入れてくださいね。
すると樋から湯の花が溢れだして、もし透明だったとしてもみるみるうちにお風呂は真っ白になります。とっても楽しいですよ!
写真:泉 よしか
地図を見るゆ宿大蔵には先客がいなければ、自由に鍵を掛けて使える貸切風呂もあります。地蔵の湯源泉はもちろん共同浴場の地蔵の湯でも入れますが、子連れやカップルで気兼ねなく使いたいという場合は絶対貸切風呂がお勧めです!
浴室は決して広くありませんが、名湯・地蔵の湯を独占して使えるのは嬉しいポイントです!こちらも透明でしたら軽く湯もみしてみましょう。桶でザバーンザバーンとお湯を混ぜればあっという間に乳白色の濁り湯です。
写真:泉 よしか
地図を見る地蔵の湯はもともと眼病に効く温泉として知られてきました。ですが眼だけでなく、アトピーなどの体質改善の目的で、今も時間湯と呼ばれる湯治にも使われています。大変効き目の強い温泉ですから長湯には注意してくださいね。
湯上りには浴室前に冷水器や扇風機の置かれたお休み処がありますのでそこで涼むのもいいでしょう。あるいは浴衣姿で夜の草津温泉を散策してみてはいかがですか?ライトアップされた湯畑を見に行けば気分が盛り上がること間違いなしです!
名湯・地蔵の湯源泉を引く旅館・ゆ宿大蔵、いかがでしたでしょうか。泊る宿を選ぶ目的はみなさんそれぞれだと思いますが、今回はお湯で選ぶ草津の旅館をご紹介させていただきました。
そして有名共同浴場の白旗の湯がいつも混雑しているので、ゆっくり白濁した草津温泉に入りたいという方にもこちらをお勧めしますね。
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(2024/4/25更新)
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