南伊豆町の一大温泉地で知られる「下賀茂(しもかも)温泉」。その温泉街の真ん中を通るように流れる青野川の近くに、今回ご紹介する「三島神社」があります。県道121号を川の下流から上流にさかのぼるように車を走らせるとある「前原橋」を渡って、更に川の上流に沿った道を行くと神社があります。
この神社は、平安時代の大同年間中(西暦806〜810年)に創建されたと言われる由緒ある神社。富士山山頂の「富士山本宮浅間大社奥宮」に祀られている祭神「木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)」の父神にあたる「大山祇命(おおやまづみのみこと)」などの神々が祀られています。そんな神社の境内に「夫婦クス」と言われる2本の大楠があるので、早速向かってみましょう!
夫婦クスは、神社の鳥居の裏側にあり、勘が鋭い方はきっと気付いていたことでしょう。先程の鳥居の写真と一緒に写っていたのが夫婦クスで、大きさは鳥居を遥かに超えるデカさ! 空に向かってすらりと伸びる姿は凛々しくも美しく、まるで女性のよう。そんな様子からか、この楠は女神であるとの言い伝えがあり、樹高は約23mもあります。2本の楠が並立して、これほどまで立派に成長するのは珍しく、根回りはそれぞれ8.3mと6.2mの伊豆半島屈指の巨樹です。
ここから見ると、実に貫禄があって立派! 思わず圧倒されてしまうかのような巨樹ですが、楠の影に隠れているため、ただ木が2本並んで生えているようにしか見えませんよね? ですが、お次をご覧下さい。
こちらは、楠と楠の間に見える木の根っこです。
2本の楠は、別々に見えましたが、このようにしっかりと結合しており一心同体! 地上32cmまで、根を張り上がらせて固く結ばれているため「夫婦クス」と呼ばれています。仲良く手を繋いでいる夫婦のように見え、名前の由来に肯けますよね。
この「夫婦クス」のように、いつまでも一緒に仲良く過ごせるようにと願いを込めて、参拝者が県内外から訪れるそうで、夫婦円満のパワースポットになっています。こんな木を目の前に2人で祈れば、きっと願いを聞き入れてくれることでしょう。
如何でしたか? 2月には「みなみの桜と菜の花まつり」が行われる青野川や下賀茂温泉地に近いので、温泉旅行などと合わせて訪れたい所です。お好きな時間にいつでも参拝ができますが、近くには民家などがあるので、騒がないなど必ずマナーを守って下さいね。
三島神社の夫婦クスを見て願いを託せば、きっといつまでも元気でいられること間違いなし! 是非、ご夫婦などで参拝して末永くお幸せになって下さいね。
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(2024/4/25更新)
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