電車との競演も見過ごすな!阪神間随一の桜は西宮「夙川公園」へ!

電車との競演も見過ごすな!阪神間随一の桜は西宮「夙川公園」へ!

更新日:2016/03/22 10:45

阪急電車と桜の競演がみられる兵庫県西宮市「夙川公園」。そこは阪神間随一の桜の名所。日本さくら名所100選のひとつ1660本の桜が咲き誇ります。その中には、ソメイヨシノやオオシマザクラの他に夙川公園オリジナルのサクラ「夙川舞桜」も…。

見頃は例年4月1日を中心に前後一週間ぐらい。ピークは4月最初の週末ですが、2016年は少し早めかも!?セレブの街・夙川公園周辺で最高のお花見を堪能しましょう!

阪急苦楽園口駅周辺。そこはピンク色に染まったお花見の聖地です。

阪急苦楽園口駅周辺。そこはピンク色に染まったお花見の聖地です。
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夙川駅で降りて、川沿いに北へ上がっていくのもイイですが、まずはソメイヨシノが咲き誇るど真ん中・苦楽園口まで直行しましょう。夙川駅からは支線の甲陽線に乗り換えになります。特急電車とは連絡が良くすぐに発車しますが、余裕があればホームの成城石井でお弁当や飲み物を仕入れるのも良いかもしれません。

ものの2分ほどで一つ目の駅・苦楽園口に到着します。ここで降りましょう。踏切を渡ればそこはもう桜色の世界!夙川公園、サクラの真っ只中です。天気が良ければもうお弁当を開いている人もいるでしょう。

写真は夙川を渡る阪急甲陽線の電車。このシーンなくして夙川のさくらは語れないほど定番中の定番の場所です。およそ5分に1回撮影チャンスがあるので鉄ちゃんでなくても、カメラを構える方が多くいらっしゃいます。たった3両の短い電車ですが、上品で鏡のように光り輝く、阪急マルーン色の電車は夙川の桜にとっても良く映えます。

早速夙川公園河川敷へ降りてみましょう

早速夙川公園河川敷へ降りてみましょう
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踏切を渡るとすぐに苦楽園口橋がありますが、渡っても渡らなくても河川敷の公園へ降りることが出来ます。両岸とも桜がいっぱい。お好みでどちらに降りるかはチョイスしましょう。きっとすでに多くのかたがレジャーシートを広げ、お花見を楽しんでいると思います。

最近は、公園内の環境とサクラやクロマツなどの木々の保護のため、屋台が禁止されたのでちょっとさみしい気もしますが逆にしっとりと落ちついた雰囲気でお花見が出来ます。小さなお子さま連れでも安心ですね。また週末などは道路の一方通行規制もあるので要注意。駐車場もないので電車でのお出かけをおすすめします。

川の中には飛び石もあり反対側へ移ることも、水辺で遊ぶこともできます。

川の中には飛び石もあり反対側へ移ることも、水辺で遊ぶこともできます。
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こちらに植えられているサクラは、ソメイヨシノや大島桜、山桜などです。夙川公園は上流から下流まで河川全体が公園として整備されています。特に、昭和24年に当時の西宮市長・辰馬卯一郎氏の提唱で、JRのガードから阪急苦楽園口のガードにかけて約1000本の桜が植えられました。今やその桜が、1660本以上にまで増えて、平成2年日本さくら会により全国「さくら名所100選」にも選ばれています。

たくさんの桜の中に、夙川オリジナルのサクラ「夙川舞桜(しゅくがわまいざくら)」が一本だけあります。この桜は自然交配によりできたオリジナルの品種なんです。普通の桜は花弁が5枚ですが、夙川舞は桜10枚ほどあって華やかさがあります。八重桜とも違い、全くのオリジナル「夙川舞桜」ということなんです。お越しの節は探してみてください。ヒントは、阪急夙川駅のほど近くの橋のたもとにあります。ぜひ帰りに見つけてみてください。

夙川公園のつぎは、火垂るの墓の舞台ニテコ池へ。

夙川公園のつぎは、火垂るの墓の舞台ニテコ池へ。
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夙川公園の苦楽園橋南の信号のバス道を、東へ徒歩で数分でニテコ池に到着。こちらも桜の名所です。ニテコ池の向こうに丸くお椀を伏せたような甲山をくっきりと見ることができます。
このニテコ池の周りにも多くの桜が植えられており、満開を過ぎると、水面に桜の花びらが舞うのをみるのもとても美しいものです。

また、このニテコ池は、野坂昭如原作の「火垂るの墓」の舞台になったところでもあります。その悲しい物語をいまや想像することも出来ません。今は、優雅に桜が咲き誇っています。
池の西側に一段とさくらの花が豪華に咲いているお屋敷が目に入ります。そこは、関西のあの有名な電器メーカーの創業者の居宅であった名次庵。他にも立派なお屋敷がたくさんありそれぞれのお庭にもたくさんのさくらが咲いています。

そして池の東側には西宮市の上水道施設、越水浄水場があり、桜のシーズンには構内が開放されます(平成28年は4月1日から4月10日まで)。

西宮市越水浄水場のさくらの通り抜けも忘れずに行こう!

西宮市越水浄水場のさくらの通り抜けも忘れずに行こう!
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そして池の東側は、西宮市の越水浄水場があり桜の季節にはその構内が開放され通り抜けが行われます(平成28年は4月1日から4月10日まで)。

ニテコ池・越水浄水場周辺は満池谷とも呼ばれ浄水場入口横には満池谷公園が整備されています。ニテコ池、満池谷公園、越水浄水場で600本以上の桜が植えられていて夙川公園と並びお花見の回遊コースとなっています。

越水浄水場のさくらの特徴は、とにかく種類の多いこと。昭和30年頃このあたりを桜の名所にしようと、桜研究家の笹部さんの指導によって近隣の山桜や里桜それに彼岸桜など、日本古来から伝わる桜の苗木を集め植えられものです。そのため華やかに咲き誇るソメイヨシノだけではなく、風情のある山桜や艶やかな里桜、にしだれ桜などなど変化に富んだ桜を作時期が微妙にずれることもあって、比較的長い間楽しむことができます。

もう一つのお花見コバノミツバツツジの名所「広田山公園」もすぐそばです。

越水浄水場の通り抜けでお花見を堪能した後は、あの「夙川舞桜」を探しに行くのもイイですが、是非あと5分ほど足を延ばして、広田山公園・廣田神社まで参りましょう。夙川周辺の桜が満開になる頃、コバノミツバツツジも見頃を迎えます。越水浄水場の通り抜け、東の通りへ出たらきっと広田山公園へ向かう人の列があることでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/02 訪問

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