タイに温泉!?クラビの森にたたずむ天然露天風呂とエメラルドプールに大興奮!

タイに温泉!?クラビの森にたたずむ天然露天風呂とエメラルドプールに大興奮!

更新日:2016/03/18 18:09

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
常夏の国タイは1年の平均気温が約29度と、温泉には程遠いイメージがありますが、バンコクから国内線で1時間半のところにあるビーチリゾート・クラビに、野性味あふれる天然温泉があることをご存じでしょうか。

滝のように温泉が流れる『クロントム温泉』、透明度バツグンの巨大露天風呂『エメラルドプール』は、クラビの2大温泉スポットとして大人気!大人も子どもも楽しめること間違いなしです。

温泉好きにはたまらないスポット

温泉好きにはたまらないスポット

写真:吉川 なお

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「大自然の楽園」とうたわれるクラビは、断崖絶壁の岩に囲まれた地形のため、手つかずの自然が残されている秘境のビーチリゾートです。沖合に浮かぶ奇観絶景の島々を巡るアイラントホッピングツアーが一番人気ですが、温泉好きの人にはたまらない、天然温泉とエメラルド色の巨大プールを堪能するツアーも人気です。

その天然温泉『クロントム温泉』は、クラビタウンから約50キロ、アオナンビーチからは約65キロの場所にあります。レンタルバイクなどで自力で行く手もありますが、距離があるため、車で行くオプショナルツアーに参加すると能率よく行くことができます。

現地の数々の旅行会社で、この『クロントム温泉』と『エメラルドプール』『タイガーケーブテンプル』の3カ所を回るツアーが催行されています。滞在時間には制限がありますが、日本語が通じる現地の旅行会社に頼むなど、事前に予約も可能です。

源泉かけ流しの天然温泉

源泉かけ流しの天然温泉

写真:吉川 なお

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車に乗ると、クラビタウンから約1時間、アオナンビーチから約1時間半で駐車場に到着。そこからさらに森の中を歩いて10分。ありました!湯気がもわっと立ち込める露天風呂が!

地表に浸み込んだ雨水が地底深くで温められて湧出した天然温泉で、もちろん源泉かけ流し。森から流れてくる川の水すべてが温泉です。湯量も豊富で、そばにいるだけでも熱気が漂ってきます。そしてそこには、人が作ったような湯船まであるんです。

これぞ天然のジャングル温泉!

これぞ天然のジャングル温泉!

写真:吉川 なお

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水流で削られた石灰岩は人が入るにはちょうどいい深さで、とても自然にできたとは思えないほど完璧な出来栄えです。それが段々畑のように上から下に10カ所くらいあり、どの場所も5人くらい入れる広さになっています。まるで人工の露天風呂のようで、湯温も38〜40℃とまさに適温!

雨が降ったあとは温度が下がり、濁ることもありますが、無色透明のきれいなお湯が滝のようになってどんどん流れてきます。湯船があちこちにあるので、上から横へ、そして下へと少しずつ場所を変えて、変化も楽しめます。

湯にのぼせたら、一番下の水風呂へ。川と合流しているので、クールダウンにもってこいです。そこはやや黄土色に濁っていますが、また湯につかれば問題なしです。

このジャングル温泉には更衣室もロッカーもないので、水着着用のうえ、荷物は最小限にするのがポイントです。木々に囲まれた天然風呂でタイ人と一緒に入浴、なかなかできない経験です♪

エメラルドグリーンの巨大露天風呂

エメラルドグリーンの巨大露天風呂

写真:吉川 なお

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段々風呂を心ゆくまで楽しんだら、車で約15分の距離にある『エメラルドプール』に移動です。野生生物保護区となっているトウンティアオ山の国立公園の中にあるので、食べ物は持ち込み禁止。荷物チェックがあり、持っている場合は検問所に預けます。

そこからエメラルドプールまで道は2つに分かれています。まっすぐの砂利道は800メートル、完全舗装の道は1,200メートルで、どちらも熱帯雨林が茂る森の中を歩いていきます。

森林浴を楽しみつつ、たどり着いた先には、エメラルドグリーンの大きな池が!プールと呼ばれていますが、実はここも源泉かけ流しの天然温泉で、温泉の川が流れ込んでいます。水より少し温かめの温水プールという感じで、水深は1〜2メートルくらい、硫黄臭が若干あります。

そして驚くことに、プールの水はよどんでいるように見えて、実は自分の足が見えるくらい透明なんです。石灰でろ過された水はとてもきれいで、よく見ると小さな魚も泳いでいます。底には石灰が積もり、じゅうたんのような感触です。

ここの水は温泉水ということにも注目!そう、美容やリラクゼーション効果もあるんです。そこにいるだけで美肌効果も期待できちゃうなんて最高ですね。

水辺は苔があってヌルヌル滑りますが、それを滑り台にしたり、勢いよく流れ落ちる水をうたせ湯にしている人もいて、子どもはもちろん、大人も童心にかえって楽しめます。

神秘的なブループールも

神秘的なブループールも

写真:吉川 なお

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園内には、もう1か所、自然が作った絶景スポットがあります。エメラルドプールからさらに700メートルほど遊歩道を進むと、やがて目にも鮮やかな青色の池が見えてきます。

タイ語では「サ・ナーム・プット=湧き水の池」と呼ばれる『ブループール』で、その名の通り、コバルトブルー一色!水は澄み渡り、思わず見とれてしまうほど美しい光景です。よく見ると、水面からぽつぽつと空気の泡が。水が湧き出る様子からも自然の神秘を感じます。

ここは遊泳禁止のため上から眺めるだけとなっています。入口からはかなり距離があるので、ツアーに参加しているとエメラルドプールで泳ぐ時間が少なくなりますが、世界自然遺産になっている白神山地の青池にも似た幻想的な光景は見る価値ありです。

貴重な入浴体験

ツアーでは、この後、『タイガーケーブテンプル』というお寺にも立ち寄ります。昔はトラが住んでいたと言う由緒ある寺院ですが、いまはたくさんの猿が観光客のおやつを狙っています。

体力があれば、1237段の階段を上って絶景が見渡せるビューポイントへどうぞ。そこから見る広大な景色は、あなたに感動をもたらすでしょう。
そしてクラビで入った2つの温泉のワイルドな入浴体験も、きっと忘れられない思い出となるはずです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/31 訪問

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