ニューヨークの観光では外せないセントラルパーク。マンハッタンの中心に位置する南北約4Km、東西約800mのとても広い公園です。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが住んでいたダコタ・ハウスはセントラルパーク沿いにあり、公園内のストロベリー・フィールズにはジョン・レノンを偲ぶ「イマジン碑」があることでも有名です。
この他、芝生の広場、湖、噴水、ランニング&サイクリング道路、動物園、お城などがあり、週末はニューヨーカーが思い思いの時間を過ごしています。
そんな都会のオアシス・セントラルパークのお花見スポットは、西側87丁目〜90丁目付近にある桜並木、74丁目ボートハウスの東側、72丁目ベセスダの噴水近くにあるチェリーヒル、西側72丁目を入ってすぐの一帯など。この他にも園内に点在しています。
日本だと桜の木の下に大きなブルーシートを敷いて、大勢で宴会している光景をよく見かけます。
屋外での飲酒が法律で禁じられているニューヨークでは、ランチを持ってピクニックしたり、散歩したり、サイクリングしたりしながらお花見をするのが一般的です。
なんとニューヨーカーのみなさんは、レジャーシートなど敷かず芝生に直に座っています。中にはそのまま昼寝している人も。ワイルドですね!
ランチを持っていくなら、セントラルパーク近くのホール・フーズ・マーケットやゼイバーズのデリコーナーが種類豊富でお勧めです。
園内には映画「恋人たちの予感」、「スリーメン&リトルレディ」などの撮影にも使われたレストラン・ロブボートハウスがあります。美味しい料理とロケーションの良さで人気なので、もし行くなら予約すると良いですよ。
左手にあるエクスプレスカフェは自由に出入りができ、湖を眺めながらお茶ができる穴場スポットです。
湖の裏手にあるカフェコーナーでは軽食をオーダーできます。
セントラルパークを挟んで東側、マンハッタンを南北に貫くパークアベニューは、中央分離帯に花壇や木がある癒しの大通りです。
パークアベニュー基金によって維持管理され、季節の花々が美しく咲き誇っています。クリスマスシーズンには、パークアベニューにある木々がライトアップされて幻想的な光景が広がります。
ここのおススメは、なんといっても桜とチューリップのコラボレーションです。濃いピンク色した桜の木の下に可憐なチューリップ。この光景がどこまでも続き、道路の真ん中にあることを忘れてしまいます。
明治時代中期に日本を訪れ、桜の美しさに魅了された植物学者がアメリカに帰り「ワシントンに桜を植える運動」を進めました。それを知ったニューヨーク在住の化学者が、当時の東京市長にそのことを伝え桜を贈るように要請したことがきっかけです。
要請を受けた市長はその年に2,000本の苗木を贈ったものの、殺菌が不十分だったことにより害虫が多く付着していて全て焼却処分されてしまいました。
再度贈るべく市長は入念に準備をして、病気も害虫も無い元気な苗木約6,000本を生産。半数はニューヨークに、半数はワシントンに贈ることができたのです。
それから第二次世界大戦中も大切に育てられて、桜の時期に「桜祭り」を開催するほど市民から愛される花となりました。
桜のお礼にアメリカから日本へは「ハナミズキ」が贈られたのです。
ニューヨークではハナミズキも桜と同じ時期に咲く美しい花ですね。
苦労してアメリカに贈られた桜の木。100年以上も大切に育てられて、今ではマンハッタンの多くの場所で見ることができます。
桜以外の花もたくさん咲いていて、お散歩にピッタリのゴールデンウィーク。タイミングが合えば桜祭りも楽しめるかもしれません。
日本文化にまつわるショーやステージも楽しめる、ブルックリン植物園の「Sakura Matsuri」は2016/4/30〜5/1に開催される予定です。(2016/3/16時点)
定番観光の合間に、春のニューヨークで少し遅めのお花見をしてみてはいかがでしょうか。
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