写真:浅井 みら野
地図を見る小笠原諸島と東京を結ぶ唯一の貨客船「おがさわら丸」。旅の出発地は東京湾の奥、竹芝桟橋から始まります。ここから1000q南にある小笠原諸島へ出発です。船の周りは大都会の象徴、高層ビルが立ち並び、おがさわら丸を取り囲むようです。
出航してから約20分後。最初の絶景ポイント「レインボーブリッジとお台場」が進行方向左手に見えてきます。実は、おがさわら丸はレインボーブリッジの下をくぐるのです。橋は2層構造になっており上層に首都高、下層にゆりかもめ、一般道路、歩道が通っています。橋の両側が歩道ですので、通行人を見つけられることも。その奥にはお台場も見えます。いよいよ大都会から脱出です。
写真:浅井 みら野
地図を見る出航してから約45分。重厚なエンジン音が空いったい響き始めます。進行方向右手には、空の玄関口「東京国際空港」、通称「羽田空港」の登場です。日本で一番利用者数が多い空港ですので、次から次へとジェット機が離陸、着陸、離陸、離陸。遠くの空を見れば着陸予定の飛行機の列が。飛行機好きには溜まらない光景ですね。
写真は滑走路Dから出発した飛行機。2010年に完成した滑走路は、海に向かってまっすぐのびています。飛行機が離陸する際は、こちらに向かって突進するように加速するので迫力満点!その後、ふわりと機体が浮かび、船の上をゆうゆうと飛行する姿も美しいですよ。
一日の終わりが近づいてきたら、船外へ向かいましょう。青からオレンジ、ピンク、赤と目の前を広大な空色のグラデーションが広がります。この頃になると船の周りは海と空のみ。開放感たっぷりな空の下で見る夕焼けは、言葉以上の美しさと力強さが感じられます。
日没時間と日の出時間は時期によって異なりますが、ご安心を。おがさわら丸のエントランス付近にホワイトボードで両方の時間が書かれています。一日の始まりと終わりを太陽と共に過ごしてみるのも、普段できない船上生活だからこその贅沢ですね。
写真:浅井 みら野
地図を見る乗船すること23時間、小笠原諸島に到着する2時間前。そろそろ海と空の光景も十分になってくる頃、小笠原諸島で最初に見えてくる「聟島(むこじま)列島」が進行方向左手に。小笠原諸島の最も北に位置し、全ての島が無人島です。
主島である聟島のみ、かつて人が住み集落跡も残っています。今ではアホウドリの繁殖地として期待され、年数回調査団が上陸しています。聟島列島も世界遺産に登録されており、列島が見えたら目的地の小笠原諸島・父島までもう少し!久しぶりに見る島、陸地に元気づけられ、長かった船旅も秒読みに入ります。
写真:浅井 みら野
地図を見る最後の絶景は小笠原の出航シーンです。楽しかった滞在もつかの間、行きに乗ってきた船で再び東京へ向かいます。その際に行う島民の方々のお見送りが感動もの!港では航海の無事を祈り、スティールパンや太鼓のデモンストレーションを行ってくれます。地元の小学生も参加し、一気に別れ惜しい雰囲気に。
見送りのクライマックスは、おがさわら丸が出航してから数分後。島のボートがおがさわら丸と並走し、最後の最後までボートから「ばいばい」「また来てね」「ありがとう」の言葉が。誰もが小笠原に来てよかった!と思える光景です。
景色に加え、おがさわら丸の魅力についても別記事でご紹介しております。本記事末よりご確認できますので、合わせてお役立て頂ければ嬉しいです。
今回ご紹介した以外にもお勧め景色が目白押し。東京湾に近いほど、大型の貨物船が右に左に。大きなコンテナがブロック状に綺麗に積まれている様子は見ていて気持ちが良いものです。普段車でしか行けない東京湾アクアラインの「海ぼたる」。千葉方面から高速道路が伸びていますが、直前で道路が海に潜る様子が見られます。他にも伊豆諸島の島々を遠くに眺めることができますよ。常に景色が変わる自然のムービーシアターで、感動的な絶景を見に行きましょう!
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(2024/4/19更新)
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