固有種“小諸八重紅枝垂”は必見!桜の名所・長野県「懐古園」

固有種“小諸八重紅枝垂”は必見!桜の名所・長野県「懐古園」

更新日:2016/03/17 17:06

やまざき にんふぇあのプロフィール写真 やまざき にんふぇあ 一人旅ブロガー
大河ドラマ『真田丸』が2016年1月からスタートしました。主役である真田家ゆかりの城である、長野県上田市の上田城が桜の名所であるのはよく知られた話です。ですが、すぐ近くにの小諸市にも、上田城に負けない桜の名所があるのをご存知でしょうか。今回は、上田城に次ぐ桜の名所「小諸城址懐古園」を紹介します。

長い歴史を誇る小諸城址懐古園

長い歴史を誇る小諸城址懐古園

写真:やまざき にんふぇあ

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上田駅からしなの電鉄で20分のところにある小諸駅。そこからわずか3分ほど歩いたところに「小諸城址懐古園」があります。

小諸城の起源は、木曽義仲や源頼朝に仕えた武将・小室太郎光兼が建てた館です。その後戦国時代に、衰退した小室氏に代わって大井光忠が鍋蓋城(小諸城の前身)を建てました。1554年になると武田信玄によりこの地が支配され、名軍師として知られる山本勘助らによって整備されたと伝えられています。

武田氏の滅亡後は織田家、徳川家に支配が移り、豊臣秀吉による天下統一後には秀吉の家臣である仙石秀久の領土となり、その際の大改修により、現在の遺構と同じ形に整備されました。その後仙石家は上田城に移り、徳川家光の弟忠長の領有となります。その後も何度か城主が代わり、江戸時代には小諸藩の藩庁がおかれました。

1872年、廃藩置県で城としての役目を終えた小諸城の本丸跡地に懐古神社が建てられ、1926年に公園として生まれ変わることになりました。

懐古園内には桜がいっぱい

懐古園内には桜がいっぱい

写真:やまざき にんふぇあ

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小諸城は城下町よりも低いところにあるという、何とも珍しい「穴城」。また、浅間山の火山灰でできた深い堀や千曲川により、高い防御力を誇っています。そんな自然に守られた城址の中は、桜がいっぱいです。奥にある懐古神社まで、お花見しながらのんびりと歩いてみましょう。

小諸の固有種、小諸八重紅枝垂

小諸の固有種、小諸八重紅枝垂

写真:やまざき にんふぇあ

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園内にあるのはソメイヨシノだけではありません。何と小諸にしか存在しないという固有種の桜「小諸八重紅枝垂」の老木があるのです。やや濃いめの色としだれた枝が特徴です。一時期はこの懐古園の3本しか残っていない状態にまでなりましたが、最近は市民の努力により、少しずつ本数が増えています。

桜だけじゃない!懐古園を遊びつくそう

桜だけじゃない!懐古園を遊びつくそう

写真:やまざき にんふぇあ

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お花見をして、懐古神社に参拝してもまだ終わりではありません。実はこの懐古園、遊園地と動物園を併設しているのです。しかも遊園地は入園無料(乗り物代は別途200円)、動物園も懐古園入園料と共通券になっているので、実質無料です。

どちらも決して規模は大きくありませんが、遊園地はメリーゴーランドやコーヒーカップなど基本を押さえていて、何ともレトロな雰囲気。同じく動物園も、せまいながらもライオンやペンギン、ツキノワグマなどの人気動物がいます。天然記念物・川上犬のさくらちゃん(写真)も待っていますよ。

最後に

いかがでしたでしょうか。
桜のきれいさなら上田城に負けない魅力を持つ、桜の名所小諸城址懐古園。あなたもこの春、ぜひお花見に行ってみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/13 訪問

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