品川宿の面影を残す東京「品川神社」で江戸の歴史を感じる町散策

品川宿の面影を残す東京「品川神社」で江戸の歴史を感じる町散策

更新日:2016/03/15 12:32

東海道第一の宿場として栄えた品川宿。北品川宿の鎮守である「品川神社」の歴史は、東海道ができる以前の1187年、源頼朝が海上交通安全と祈願成就を祈ったことから始まりました。また、徳川家康が関ヶ原の戦いに出陣する際には勝利祈願を行ったとされています。歴史の流れを見届けてきた「品川神社」。そして、近代的なビルが立ち並ぶ品川の街に溶け込んだ北品川商店街を探索してみませんか?

双龍の鳥居は迫力満点

双龍の鳥居は迫力満点
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品川駅から京急本線で2駅、「新馬場(しんばんば)」駅を降りてすぐ、「品川神社」の鳥居が見えます。近づくと、鳥居に絡みつくようふたつの龍が彫刻されているのがわかります。東京に多数ある神社のなかでも珍しい双龍の鳥居は「東京三鳥居」といわれ、そのひとつが品川神社の鳥居なのです。左の柱は昇り龍、右の柱には降り龍が彫刻されています。近づいてみるとより一層、迫力を感じますよ!

昇り龍に触れると運気が上がるといわれていますので、ぜひ、触れてみてくださいね。

徳川家と縁の深い「品川神社」

徳川家と縁の深い「品川神社」
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徳川家と縁の深い「品川神社」。徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利した後には、神輿や神楽面を奉納しています。品川宿は目黒川をはさんで「北品川」と「南品川」にわかれています。そして、南品川の「荏原神社」を「南の天王さん」、北品川の「品川神社」を「北の天王さん」と呼んでいます。毎年6月7日に近い週末には南北合同の例大祭が行われ、徳川幕府から奉納された面や装束も使用されますよ!

富士塚で交通安全祈願も

富士塚で交通安全祈願も
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富士山が世界遺産に登録されるなどして、ただ登山するだけではなく“山岳信仰”への関心が高まっていますね。江戸時代後期にも富士登山が流行り、気軽に富士山へ行けない人のために「富士塚」という富士山のミニチュアが各地に作られました。都内に現存するものは50個ほど。そのひとつが品川神社にあります。数分で頂上にたどりつくことができ、富士登山と同じご利益が得られるというのはありがたいですね。

海上安全の祈願から始まったとされる品川神社。そして、平成に入り、富士塚の麓にカエルの置物が寄進されたことから、「無事かえる」という語呂合わせが生れ、現在では交通安全を祈願する「無事かえる絵馬」が作られています。絵馬は神社には奉納せず、車や家に飾っておくことで「無事に帰る」というご利益を得ることができるんです!

北品川商店街で歴史散策

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参拝が終わったら品川宿の面影が残る、北品川商店街を散策してみるのをオススメします商店街の中に寺社が点在し、歴史を感じさせます。かつての品川宿を想像しながら歩いてみるのもいいでしょう。

お土産は江戸野菜を使ったケーキで

お土産は江戸野菜を使ったケーキで
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おススメのお土産は「考庵(きょうあん)」の『蕪』。ミルク煮した「品川蕪」をホワイトチョコレートムースで包んだケーキで、底のスポンジにも乾燥させた蕪の葉を練り込んであり、まるごと品川蕪を使っているところもオススメしたいポイントです。「品川蕪」とは江戸時代に品川宿周辺で栽培されていた、長さ20センチほどの細長い蕪のこと。明治以降は生産が減って、文献上のものとなっていました。ところが、近年、北品川の八百屋さんによって復活したものなのです!

そして、洋菓子と江戸野菜のコラボレーションによって作られたものが『蕪』。近代的な街並みと伝統が残る北品川にふさわしいお菓子ですね。ぜひ、味わってみてください!

<考庵>
■住所:品川区北品川2-30-27-1F
■営業時間:9:30〜20:00
■定休日:火曜日

おわりに

江戸の雰囲気を残す「品川神社」と「北品川商店街」をご紹介しましたが、いかがでしたか?近代的な街並みの品川に、しっくりと馴染んでいる北品川。江戸時代の面影を探しながらの散策してみるのをオススメします。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/06 訪問

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