写真:car min
地図を見るカッセルは「ドイツ・メルヘン街道の首都」と呼ばれ、グリム兄弟がその生涯の大半を過ごした町として有名です。町の中には「グリム兄弟博物館」もあり、またドクメンタ(documenta)と呼ばれる現代美術展も5年ごとに開催され、国内外から多くの観光客が訪れています。
そのカッセルに17世紀から18世紀にかけて建設されたヴィルヘルムスヘーエ城公園(Bergpark Wilhelmshoehe)があります。この公園はバロック庭園技術を盛り込んだ美しい公園で、総面積240ヘクタールもあります。
この公園はその美しさだけでなく、頂上から大噴水池まで高低差を利用して、水の力そのもので噴き上がる大噴水「水の芸術」というイベントが期間限定で開催されていることでも知られています。
公園の頂上には8mあまりの堂々とした姿のヘラクレス像がカッセルの町を見下ろすように立っています。14時30分になると、そのヘラクレス像の足元から水が勢いよく流れ出し、「水の芸術」が始まります。
写真:car min
地図を見るヘラクレス像のすぐ下にはカスカーデン(人口の階段状の滝)が350m続いています。膨大な水はこの階段で少し勢いを緩めながらもテンポよく下へ下へと下って行きます。
カスカーデンには人が歩ける階段もあるので、水と共に公園を下りながら、眼下に広がるカッセルの町を眺めることができます。
写真:car min
地図を見る「水の芸術」は、いつ水が見どころに出現するのかスケジュールが決まっています。
14:30に始まった後は・・・
15:05「シュタインホーファー滝(Steinhoefer Wasserfall)」
15:20「悪魔の橋(Teufelsbruecke)」
15:30「水道橋(Aquaedukt)」
15:45「大噴水(Große Fontaene am Fontaenenteich)」
・・・へたどり着きます。
写真:car min
地図を見る「シュタインホーファー滝」では、段違いの岩から湧き出るように水が流れだし、「悪魔の橋」では、橋の上と下から、橋の下を勢いよく流れる水を見ることができます。ローマ風「水道橋」は、28mの高さからから落ちてくる水の迫力を感じることができます。
上から歩いて来て順番に見て行くこともできますし、脚力に自信が無い方は、大噴水の前で待っていることもできます。
写真:car min
地図を見る1時間半かけてヘラクレスから大噴水池まで2.3kmを下って来た75万リットル以上の水は、自然の圧力で大噴水となり地上高く52mまで噴き上がります。水の到着を待ちわびていた人々から歓声があがり、高く空へ伸びる水は、時には水煙になって観客に降りそそぎます。
写真:car min
地図を見る大噴水の向こうにはヘラクレスが遠くに見えています。もちろんヘラクレスも山の上からこの大噴水を見ているに違いありません!ふと視線をヘラクレスに向けると目と目が合うかもしれませんね。
写真:car min
地図を見る大噴水が噴き上がる「水の芸術」は午後からなので、午前中にヴィルヘルムスヘーエ城へ立ち寄ることもお勧めします。中は美術館になっていてオランダ、フランス人画家やレンブラントの絵画が数多く貯蔵されています。
また地階にはカフェもあるので、一休みにもピッタリです。カフェのみは美術館の入場料を支払わなくても利用できるので嬉しいですね。
「水の芸術」鑑賞後は閉館時間に注意してご利用ください。
「水の芸術」は5月1日から10月3日の毎水曜、日曜、そしてヘッセン州の祝日となっています。(ドイツは州によって祝日が違います。)
また6月から9月の第一土曜日はライトアップされた夜の「水の芸術」が開催されます。
メモ欄にカッセルの情報をリンクしていますので、ご確認の上訪問してくださいね。
また、道が水で濡れて滑り易かったり、砂利があったりするので歩きやすい靴を履いて行かれることをお勧めします。
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(2024/4/19更新)
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