京都で紅しだれ桜を愛でる!室町時代の禅寺、妙心寺退蔵院

京都で紅しだれ桜を愛でる!室町時代の禅寺、妙心寺退蔵院

更新日:2016/03/17 10:09

紅しだれ桜と枯山水の庭の見事なコラボレーション!京都にたくさんある、お寺の中から、庭園もスイーツも楽しみたいなら妙心寺がおすすめ!40ある山内塔頭のうちの一つ、退蔵院をご紹介します。

朱塗りの三門が圧巻!

朱塗りの三門が圧巻!
地図を見る

JR嵯峨野線、花園駅から徒歩約5分。南総門をくぐって行くと、大きな朱塗りの建物が見えてきます。こちらは1599年に建立された三門。この門には名の通り3つの門があり、左から空・無相・無作という禅の境地による解脱の意味が託されています。
妙心寺は厳しい修行を重んじる禅寺。三門・仏殿・法堂・大方丈と、歴史ある建造物が並びます。週末、土曜日の夕方から日曜日の朝にかけて座禅会も行われているので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

枯山水庭園が美しい退蔵院

枯山水庭園が美しい退蔵院
地図を見る

三門の西側に位置する退蔵院は1404年、越前国の豪族・波多野重通により創建されました。室町時代の水墨画の先駆者・如拙が制作した国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」が見られることでも有名です。ただしこちらにある瓢鮎図は模本で原品は京都国立博物館に寄託されています。ゆっくりとお抹茶もいただけるので、庭を見ながら旅の疲れを癒してはいかがでしょうか?

訪れるなら桜の季節!

訪れるなら桜の季節!
地図を見る

こちらが狩野元信の作と伝わる「元信の庭」の紅しだれ桜。散った桜の花びらが枯山水の庭の上に落ち、まるで水面に花びらが浮いているようです。水がないのに水があるように感じられる枯山水の庭は季節により違った表情を見せてくれます。

お土産には、老舗の和菓子

お土産には、老舗の和菓子
地図を見る

妙心寺の北門前に位置する亀屋久重さんの京菓子店。創業享和2年(1802年)、昔ながらのスライド式の扉を開けると、店内にはずらりと可愛らしい和菓子が並んでいます。
干菓子、生菓子と目移りしながらも、単品でも購入可能ですので、お土産にぜひ!

代表銘菓は「衣笠」

代表銘菓は「衣笠」
地図を見る

落雁製で、大変柔らかいこちらの和菓子。昔、宇多法皇が真夏の衣笠山に雪景色を模して松に白砂を打ち掛けて鑑賞したという故事にちなんだもの。
白は雪、抹茶は松を表した二色のお茶菓子で、中は小豆のこしあん入り。落雁は独特の噛み応えであっさりと美味しいです。
天皇皇后両陛下も仁和寺へお成りの際にお召し上がりいただいたお茶菓子をぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

おわりに

巨大な三門は実際に目にして初めて大きさを肌で感じることができます。また、旅のお楽しみのスイーツ、和菓子は「衣笠」以外にも紹介できなかった季節の練り切りや干菓子もお土産にいかがでしょうか?
今年、平成28年は臨済禅師1150年として、京都でさまざまな催しが行われております。ぜひこの機会に日本最大の禅寺妙心寺に訪れてみませんか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/01−2016/02/15 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -