京都・修学院離宮は無料で見学できる。ただし申し込みにはコツが…

京都・修学院離宮は無料で見学できる。ただし申し込みにはコツが…

更新日:2016/06/07 13:55

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
京都はもう行ったことあるし…という方にオススメのちょっと贅沢な京都の観光をご紹介します。それは宮内庁管理の「離宮」を見学するツウな旅です。今回は京都市中心の祇園からでも電車と徒歩で1時間足らずで行くことのできる修学院離宮をご紹介いたします。離宮を見学するには事前に宮内庁の許可が必要ですが、申込方法のコツもご紹介いたしますので、是非申し込みをして、普段は味わえない特別感を満喫しましょう!

宮内庁の係員に案内され、修学院離宮を散策

宮内庁の係員に案内され、修学院離宮を散策

写真:東郷 カオル

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とにかく広い修学院離宮。到着したらまず受付を済ませ、修学院離宮の概要が説明されているビデオを見せていただきます。
敷地は下離宮・中離宮・上離宮と分かれており、とても個人で回れるようなボリュームではありません。でもご安心ください!宮内庁の係員の方が恭しく引率してくださいます。ところどころで撮影スポットをご紹介いただいたり、景色や建築物についても詳しい説明をしてくださいます。
敷地内の建築物はそれぞれに趣向を凝らしており、建築を勉強する学生や海外からの見学者の姿もよくみかけます。

上皇が女装してまでも造営したかった離宮!

上皇が女装してまでも造営したかった離宮!

写真:東郷 カオル

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修学院離宮は17世紀中頃、後水尾上皇によって比叡山の麓の広大な敷地に造営されたもので、借景の手法を採り入れた庭園として、我が国を代表するものです。
造営当時は、絢爛豪華な桃山美術とは趣を異にする、平安時代の貴族が好んだ王朝文化に関心が高まっており、池に浮かべた船上で和歌を詠み管弦をかなで、酒宴を設けるといった『源氏物語』などで描かれる王朝文化的な生活に対する憧れがあったようです。
後水尾上皇は女中に変装して輿に乗り、造営中の離宮を自ら訪れて造営の指図をしたという逸話が残っているほど、修学院離宮に対する思い入れが強かったようですね。

画像:上離宮の浴龍池

修学院離宮に無料申込み

修学院離宮に無料申込み

写真:東郷 カオル

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ここでは修学院離宮の申し込み方法とコツをご案内いたします。
申し込みは希望日の3ヶ月前の月初日から可能です。
もちろん宮内庁のHPにありますようにインターネットで申し込みができるのですが、実はコツがあります。
特に桜や紅葉の季節のように、申し込みが集中する場合はどうしても「抽選」ということになってしまいます。
そこで、インターネットと併用して往復はがきで申し込まれることをお勧めいたします。理由は、インターネットの当選枠がハガキ当選枠に比べて極めて少ないからです。
往復はがきの場合は、消印順で抽選が行われますので、かならず1日の消印を付けてもらうように投函しましょう。
1月の冬景色を楽しみたいのであれば10月1日の消印を、桜の季節でしたら1月1日の消印をというように、3か月先を見越して申し込むのがお勧めです。
今からですと、紅葉が終わって落葉の季節も良いですね。京都では侘び・寂びの文化で、見頃を終えて散ってしまった「敷き紅葉」や、同じく桜が散って花びらが固まって川を流れていく様子の「花筏」が愛されます。
訪れたい季節の景色を想像して申し込みをするというのも旅の楽しみとなることでしょう。

修学院離宮だけではなく桂離宮、仙洞御所も

修学院離宮の他にも宮内庁が管理する「桂離宮」や「仙洞御所」も無料で参拝できます。
京都への旅行予定が決まれば、すぐにチェックしましょう。桜や紅葉の季節以外の平日なら、わりと空いていたりしますよ。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/11/20 訪問

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