「小金井公園」の桜が凄い!伝統を受け継ぐ東京多摩屈指の花見スポット!

「小金井公園」の桜が凄い!伝統を受け継ぐ東京多摩屈指の花見スポット!

更新日:2017/03/23 15:31

渡部 洋一のプロフィール写真 渡部 洋一 フリーライター、カメラマン
新宿から中央線で西へ約20分。東京都小金井市、そして小平市・西東京市・武蔵野市にまたがる「小金井公園」は、市民の憩いの場として親しまれています。

都立公園として最大規模の面積を有するここ「小金井公園」が、一年で最も賑わうのが、桜の咲く春。かつて明治天皇も花見に訪れたという「小金井桜」の伝統を受け継ぎ、「日本さくら名所100選」にも選定される、桜の名所中の名所です。

「小金井桜」の歴史

「小金井桜」の歴史

写真:渡部 洋一

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かつて「小金井桜」として世に知られた、玉川上水の桜並木。その起源は何と江戸時代にまで遡り、1737年に植えられたのが始まりとされています。
その人気は絶大で毎年春には大勢の花見客が押し寄せ、なんと明治天皇をはじめとした皇族も観桜に訪れるほどでした。大正時代の1924年には史跡名勝天然記念物法により、「小金井桜」として名勝に指定されます。

しかし、1950年代に入ると街道の拡幅整備等で桜並木は衰退。長きに渡って親しまれ続けた「小金井桜」を復活させようと桜を栽植したのが、1954年に開園したここ「小金井公園」です。

「小金井桜」の伝統を今に受け継ぐ小金井公園。現在ではソメイヨシノ、ヤマザクラ、カンヒザクラ等、約1700本の桜が咲き誇る、東京多摩地域有数の桜名所として人気を集めています。

花見客で賑わう「小金井桜まつり」

花見客で賑わう「小金井桜まつり」

写真:渡部 洋一

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桜が見頃を迎える週末(2016年は4月2日〜4月3日を予定)には、「小金井桜まつり」も開催されます。咲き誇る桜の中で、お茶席や華道の展示、伝統芸能等の催し物を楽しむことができます。
もちろん、飲食の屋台も充実。満開の桜の下で味わう屋台グルメは、いつにも増して絶品です。

必見の紅枝垂(ベニシダレ)

必見の紅枝垂(ベニシダレ)

写真:渡部 洋一

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ソメイヨシノをはじめとして約50種類もの桜が咲き乱れる春の小金井公園。その1本1本に着目した時、一際強い存在感を放つのが、園内東部で可憐な花を咲かせる「紅枝垂(ベニシダレ)」です。

エドヒガンの栽培品種で、しだれ型の桜の中でも花色が濃いのが特徴。多数の樹々が一斉に咲き誇る大迫力のソメイヨシノとはまた違った、落ち着きある美しさで見る者の心にしっかりと残る名木です。

SLと寒緋桜(カンヒザクラ)の共演

SLと寒緋桜(カンヒザクラ)の共演

写真:渡部 洋一

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小金井公園西部に設けられた「SL展示場」。国鉄C57形蒸気機関車186号機と国鉄スハフ32形客車2146が保存される、鉄道ファン垂涎の人気スポットです。

春、SLの周辺で見られるのが、濃紅色が美しい「寒緋桜(カンヒザクラ)」。SL車体の重厚感漂う黒と、鮮やかな暖色のコントラストが印象的な、小金井公園内でも穴場と言える桜スポットです。

桜だけじゃない!菜の花も必見

桜だけじゃない!菜の花も必見

写真:渡部 洋一

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小金井公園を彩る花は、約50種類の桜だけではありません。
写真は、園内の桜とその下で咲きほころぶ「菜の花」の共演です。淡いピンクと黄色、パステルカラーのコンビネーションは、「これぞまさに春色」と言えるこの季節らしい絶景。春の小金井公園では、桜だけでなく菜の花も必見です!

伝統の「小金井桜」を見に行こう!

いかがでしたか?
江戸時代に生まれ、長きに渡って人々に親しまれ続けた「小金井桜」。その復活の地であり、「日本さくら名所100選」にも選ばれた「小金井公園」をご紹介しました。

小金井公園の桜の見頃は、例年3月下旬〜4月上旬。「第63回小金井桜まつり」の日程は、2017年4月1日と2日に予定されています。

東京多摩地域を代表する桜名所「小金井公園」に、あなたも足を運んでみませんか?
「小金井桜」の伝統を受け継ぐ優美な桜の花々が、そこには待っています。

小金井公園へのアクセス、小金井桜まつりの詳細情報等は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/03 訪問

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